チョコを選ぶ女性に変化 コロナが影響!?
- 2023年02月01日
2月14日のバレンタインデーに向けて、栃木県内でも「バレンタイン商戦」が始まっています。
ことしはコロナ禍で迎える3回目のバレンタインとなり、チョコレートを選ぶ側の気持ちにも、ちょっとした変化が出ているようです。
宇都宮放送局記者 平間一彰
チョコレートは誰のため?
ラズベリーやナッツが入った新作から、惑星をイメージしたチョコレートまで。
宇都宮市の百貨店に設けられた特設売り場には、80のブランドの商品がずらりと並んでいます。
ことしは原材料価格や輸送コストの高騰で、小売価格は例年より1割ほど値上がりしているといいます。
それでも売り場には、次々とチョコレートを買っていく女性たちの姿が見られました。
だれのために買っているのかを尋ねてみると・・・
自分用です。
ふだん買わないようないいものを買おうかなと。
こういうときだからこそ。
ほとんど自分用です。
予算としては、2万円ぐらいは持ってきてるんですけど、来週もまた来る予定です。
年に1回のことなので、贅沢にお金を使いたいという気持ちがあります。
自分の分が半分と、彼の分が半分。
紙袋の中に入っているのが彼の分で、あと3つが私。
悩んでしまって選べなくて、3つとも買っちゃいました。
コロナ禍で自分への“ご褒美”
1年に1””回のせっかくの楽しみなので、自分のためにお金を使いたい!
そのような傾向は、去年12月に行われた調査からもうかがえます。
「だれのために、チョコレートを購入しますか?」
飲食店の情報サイトを運営する会社が行った調査結果では、「自分」という回答が、前回の調査の4位から、今回は2位に上がっていました。
調査を行った会社の担当者は、自分への“ご褒美チョコ”が増えているのは、新型コロナの感染拡大も関係しているのではないかと分析しています。
調査を行った会社の担当者 本間久美子さん
コロナ禍での行動制限でイベントや会食などの“食の楽しみ”が減っていた、その反動で“プチぜいたく”とか“ご褒美”とか、何か特別感を求める傾向が強まっているんですね。
バレンタインのチョコレートというのも、そんな特別感を味わえるもののひとつです。
いつも抑制された生活をしてストレスがたまっているので、それを解放するために、甘いチョコレートとか、そういったものを求める方は多くなっていると思われます。
“義理チョコ”は減る傾向に
一方で、この会社などによりますと、新型コロナの感染拡大でテレワークが進んだことなどで、いわゆる“義理チョコ”を買う女性は減少傾向にあるということです。
こうした背景から、職場などで配りやすい個別包装のチョコレートの品ぞろえは減っていて、自分1人や家族で楽しめるようなサイズの商品が人気だということです。
この3年間、新型コロナによって、様々な影響を受けてきた私たちの社会。
バレンタインという乙女心をかきたてるイベントも、例外ではないようです。