アナウンサーの加藤成史です。
山登りが好きで、週末が近づくとどこの山に登ろうかと考えてしまう私。
そんな私が気になっている山があります。足利市の両崖山(251m)です。

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山頂が足利城跡にもなっている両崖山は、周辺の山々をつなぐ形でハイキングコースが作られ、
地元の方々をはじめ多くのハイカーから愛されている山です。

IMG_2028.JPG周遊コースがあって、長い距離楽しめます!

この山で今年2月中旬、山火事が発生しました。
強風の影響もあって消火活動が難航し、3週間以上くすぶり続け、
山林100ヘクタール以上を焼いて3月15日にやっと鎮火しました。

 両崖山は山裾まで住宅街が迫る里(街)山です。
一時は、近隣に住んでいるかたに避難勧告が出たり学校が臨時休校になったりするなど、
市民生活にも大きな影響が出ました。

 

花の季節の今、両崖山に春は訪れたのか、山はどうなっているのか、
立ち入り禁止が解除されたため、登ってきました。

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↑登山道の入り口から最初の山・雷電山の頂上からの眺め。足利市内です。

登り始めから、ウグイスの鳴き声が半端ありません!
他の鳥の鳴き交わしもあり、にぎやかな登山となりました。

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ツツジが咲き始めています。
つぼみが並んだ姿は燭台のようにも見えますね。

 登り始めは春の風が心地よかったですが、
雷電山を通過したあたりから、キナ臭くなってきました。延焼場所は近い。

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現れました。

写真右手から火の手が迫ってきましたが山道で踏みとどまっています。
必死の消火作業で食い止められたのか…

さらに歩を進めると…
IMG_20144.JPGIMG_20177.JPG山を遠くから見ただけでは山火事があったようには見えなかったのですが、
実際に入ってみると、敷き詰められた落ち葉がベースとなって燃え広がったことが分かります。

IMG_20133.JPGここには、萌える春の鮮やかさが見られません。
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比較的高い位置の葉は燃えていないところもありますが、
地面から立ち上る劫火(ごうか)に焼かれ、樹木自体が生命力を絶たれ、
色を失っているように感じました。

両崖山山頂、足利城本丸跡です。

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ここには、御岳神社はじめいくつかの社があるのですが、
焼け落ちて立ち入り禁止になっているところもありました。

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『関東の高野山』といわれる行道山浄因寺への道標へもほとんど焼け落ちています。

 

林野庁の統計によると、山火事の原因の6割以上は「人為的」なものです。
今回の山火事も、「たばこと推定される」と発表されました。

私が見たのは、山火事のほんの一部分だけだったのですが、
「人間が、自然に対してとんでもないことをしてしまったんだ…」
という思いが強くのこりました。

この山火事に心を痛めた方も多く、
足利市には合わせて数千万円の寄付やふるさと納税が寄せられているそうです。
民間のクラウドファンディングも立ち上がっています。

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あまりにも無残な山の姿に、
報道機関として、私個人として何ができるのか、
終始考えながらの山歩きでした。

折に触れ、火の怖さや、緑の有難さを伝えていきたいと思います。

最後に。
焼けた地面に回復の兆しを発見しました。
この緑が本来あるべき植生かどうかは不明ですが、
元通りの緑豊かな山に早く戻ってほしいと祈らずにおれませんでした。

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