清々(すがすが)しい緑が立ち並ぶ、竹林。 |
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一番よく目にするのが、モウソウチクです。日本の竹では最も背が高く15メートルまで成長します。 |
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そして竹林は別世界への入り口と考えられていました。「竹取物語」ではかぐや姫が現れる場所です。 |
壱のツボ 竹林は丹精込めた光の空間
京都府長岡京市は日本でも有数の竹林が広がります。里山に竹がそよぐ風景は、まるで民話の世界です。 |
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整然と並ぶ長岡京の竹林は、200年も前から地元の人が守り大切に受け継いできたものです。 今日1つ目のツボ、 長岡京でもとりわけ美しいのが筍(たけのこ)を栽培する竹林です。おいしい筍を作るための工夫が、すべて竹林の美につながっています。 |
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栽培林の竹は先端から三分の一までを切って、竹がしなだれ、地面に影を作ることを防ぎます。こうすることで、日の光が地面を暖め、筍の成長を促します。 |
地面にも手間をかけます。秋になると土の上をワラで覆い、さらに赤土をかぶせ、地面の熱を閉じ込めます。こうすることで筍は、柔らかくなるのです。 |
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しかし、このような竹林を維持するのは容易ではありません。手入れを怠ると、竹は、激しい勢いで生い茂ります。 |
弐のツボ 竹林がいざなう静寂の境地
鎌倉・報国寺の庭に植えられた竹林。観光地とは思えない、静寂に包まれた空間です。 今日2つ目のツボ |
庭に竹を植える伝統は、現代の都市にも受け継がれています。 |
庭園やビルに植える竹を専門に育てる農場があります。ここでは、竹の品種改良にも成功。50年近くかけ、都市に最適といわれる竹を生み出しました。 |
ヒメアケボノモウソウチク。背丈が普通のモウソウチクの半分から三分の一くらいの大きさまでしかないのが特徴です。 |
モウソウチクの明るい緑色はそのまま、都市の限られた空間にふさわしいサイズに改良しました。現在都心のオフィスビルなどで多用されています。 古くて新しい、竹の魅力。都会のビルに静かな趣を添えています。 |
参のツボ 竹林の春の美を召し上がれ
筍の中でも特に珍重されるのが、土から頭を出さないうちに採る、早掘り筍です。 秋山 「香りが強く感じるというか、優しく、中にも力強さを感じる香り。これが早掘りの筍の特徴だと思います」 |
ゆであがった筍は、まるで象牙のような色。包丁を入れると、細かな節が美しい模様を描いています。 |
秋山 「色は醤油(しょうゆ)を入れてしまうとこの美しい色が損なわれるというか醤油の色が若干付いてしまう。生まれたての赤ちゃんのような姿は昆布と酒と塩だけで保つことができるんです」 早掘り筍の煮物。添えるのは木の芽だけ。早春を味わう一品です。 今日3つ目のツボ |
静岡県の筍農家・山本剛さん。地元で有名な筍掘りの名人です。三月初旬、早掘り筍を採りに、山に入ります。 足の裏に神経を集中し、一歩一歩踏みしめていきます。筍があると、足の裏にかすかな違和感があると言います。 山本「うん、あった。これだ…」 クワで土を丁寧にかき分けると…筍の頭がみえてきました。地面からおよそ15センチも下に隠れていました。 |
山本さんは、早掘筍の色こそ、春を告げる色だと言います。 山本 「春はやっぱりこの黄色、色が何とも言えない。暖かい感じがするでしょう。寒かった中からこの黄色が芽吹いてくるとうれしくなりますね」 |
筍掘りが一段落したところで、山本さん、火をおこしはじめました。採ったばかりの筍を投げ込みます。山本さん一押しの料理法です。 落ちてくる炭や灰の中で1時間以上かけてじっくりと焼きあげます。 |
山本 「真っ黄色でおいしそうでしょ。
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竹林が育む、命を頂く。美しくおいしい、春の贈り物です。 |
最近、都会で本当によく竹を目にするようになったな~と感じます。
ビルや商業施設、ホテルのロビーなどにさりげなくありますよね。
和モダンを演出するアイテムとしてだったり、さりげなく和を感じさせるアイテムだったり。
そうした用途に合わせて生み出されたという、あの竹。すごいですよねー。
数十年から100年に一度しか花を咲かせないわけですから、種を集めるのも研究をするのも大変なことなのでしょうね。
今度見かけたら、そうした皆さんの努力に敬意をもってしかと拝見します!
そして、山の恵みのタケノコ。大好き!
去年はたけのこご飯と煮物を作りました。
皮むきやあく抜きに悪戦苦闘しながらも、掘りたてのたけのこは新鮮でおいしい~。
今年もたーくさん山の恵みを頂く予定です。
楽曲名 | アーティスト名 | 使われた場所 (番組開始後) |
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Moanin' | Art Blakey & The Jazz Messengers | 0分2秒 |
ゴールドベルグの主題と夢想による変奏曲 ~P.J.ストルツマンによる「ライヒのリフ」とともに (ゴールドベルグ変奏曲 BWV988より) 変奏7 |
Richard Stoltzman | 0分47秒 |
Ol' Man River | Martin Taylor | 1分26秒 |
The serpent's tooth 2 | Miles Davis | 2分15秒 |
Carousel | Michael Kiedaisch | 4分11秒 |
Straight Life | Art Pepper | 4分30秒 |
Signature | Avishai Cohen | 5分20秒 |
Big Paul | John Coltrane | 6分43秒 |
Hallelujah I Love Her So | Ray Charles, Milt Jackson | 7分56秒 |
One Song | Dave Brubeck | 9分9秒 |
ゴールドベルグの主題と夢想による変奏曲 ~P.J.ストルツマンによる「ライヒのリフ」とともに (ゴールドベルグ変奏曲 BWV988より) 変奏14 |
Richard Stoltzman | 12分26秒 |
Elegy 3 | 南博 | 14分10秒 |
Angel Eyes | Buddy De Franco | 15分2秒 |
Chamber Mates | Paul Chambers | 17分11秒 |
It Don't Mean a Thing (If it Ain't Got That Swing) | Kronos Quartet | 18分3秒 |
Tangerine | Bucky Pizarelli | 20分29秒 |
Soul | Toots Thielmans | 24分1秒 |
Strays (For Billy Strayhorn) | Larry Goldings | 26分0秒 |
Sweetness | Curtis Fuller | 28分2秒 |