壱のツボ 銅の花器はシンメトリーを堪能(たんのう)せよ
池坊特命教授・瀬島弘秀さんに聞いてみましょう。 瀬島 「立花の花器はシンメトリーで非常に安定した美しさを持っているんじゃないかなと思います」 |
シンメトリー、つまり左右対称。立花を生ける銅製の花器は左右対称が原則。そこに花器ならではの美があるんですよ。 一つ目のツボは、 |
室町時代、掛け軸などの美術品を鑑賞する際、床飾りとして花を生ける習慣が広まりました。これが生け花の起源とされています。 |
こちらは古代中国で神に酒をささげた「尊(そん)」という青銅器。 |
古代中国に遡(さかのぼ)る花器のシンメトリー。池坊が立花を編み出した時、新しい効果が生まれました。それはいったい何なのか。 |
立花は、花器の数倍の高さの木や花を使って、華やかに生けるのが特徴です。 瀬島 「シンメトリーの花器を使って、アンバランスの感じに生け上げると、より一層上の花が強調されるのではないでしょうか」 |
奔放(ほんぽう)にうねる花や枝を引き立てるためには、厳密なシンメトリーがふさわしいものだったのです。 |
この花器の耳は一対の蝶の形に作られています。 |
こちらの耳は一対の竜の形。でも一つだけ、左右対称でないところがあります。 |
弐のツボ 崩れた形に野山の味わい
信楽焼(しがらきやき)の花器。緑がかった灰色の部分は流れるように釉薬(ゆうやく)がかかったところ。土肌(つちはだ)は小石でざらついています。おまけに何かに押しつぶされたかのよう。 |
京都で骨董(こっとう)店を開いて60年、近藤サダ子さんは、亡き夫(おっと)とともに、焼き物の花器を数多く集めてきました。 近藤 「けばけばしていないから、器自体が土のものでしょ。花も土から生えます。自然と自然やから合うんじゃないかな」 |
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この信楽焼のように、土の質感を生かした焼き物を「土もの」と呼びます。 |
仕上げに使う釉薬をあえて使わず、焼き締めるだけの土もの。 |
参のツボ あらゆるものを花器に見立てる
長い歳月の中で壊れた壺(つぼ)。 |
窯の中でつぶれ、本来なら壊されてしまうはずだった、壺。これを花器に見立てると…。 三つ目のツボは、 |
友達の家に招かれたとき、皆さんは何をお土産に持っていきますか?
日本ではみんなで食べられるようなものや、飲み物(お酒?)を持っていくことが多いですよね?!ロシアではお菓子と共に、「お花」を持っていくのが一般的なのだそうです。取材でお世話になった、バラなどの切り花を輸入している専門商社の方に教えて頂きました。もし両方贈りたくても、金銭的な余裕が無い場合は、お菓子をあきらめて「お花」を選ぶのだとか。“花よりだんご”の私は、ロシアの人たちの花を愛する心に驚かされたのでした。そんなエピソードを聞いた後日・・・。学生時代の友人たちが私の家へ集まったときのことです。メンバーの1人がお菓子と一緒に、お花をプレゼントしてくれました!(その友は日本人です。)しかし・・・、私の家には花瓶がありません。どうしたものかと考えた末、ワイングラスに入れてみることにしました。これがなかなか様になっているのです。身の回りにあるものは花器になる!ということを実践することができました。花が部屋にあるのは気持ちが良いもので、それからというもの、「ワイングラスに1輪の花」を心がけています。今度、知り合いのお宅へお招きにあずかったらグラスに生けられるような小さな花束を持っていこうと思っています。
楽曲名 | アーティスト名 |
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Love, Oh Love | Train Up featuring Francesca Sortino & Alan Farrington |
Sarabande a Part | Pierre Cammas |
Zero Gravity | Contemporary Noise Sextet |
Candombe Para Cuerdas | 飛鳥ストリングス・ウィズ・ウーゴ・ファトルーソ |
やみくろ | 市原ひかりグループ |
山茶花 | 小島のり子 |
Caravan | 渋谷毅 |
I Remember You | Lee Konitz |
“M” | 天野 丘 |
Afternoon in Paris | Triplet's |
After The Rain | Anat Cohen |
Blues Out | Art Pepper Quartet |
Introduction | 嶋津健一 |
A Life Unfolds | Kurt Rosenwinkel |
The Way I See You | 中村健吾 |
One For Klook | Dusko Goykovich |