大正から昭和初期にかけて作られた着物が、アンティーク着物と呼ばれ、注目を集めています。 |
大正時代、着物の品質が良くなったと言われています。着物の世界でどんな変化が起きたのでしょうか? |
壱のツボ ヨーロピアンデザインを身にまとう
ゴンドラや楽譜。異国風のモチーフで埋め尽くされた帯です。西洋の影響を受け、それまでになかったモチーフが、着物に取り入れられるようになりました。 |
当時、ヨーロッパで大流行していたアール・ヌーヴォーやアール・デコもデザインに取り入れられました。 一つ目のツボは、 |
着物コレクター・池田重子さんに、この時代の着物柄のすばらしさについて教えていただきました。 池田 「日本の今までの持っていたすばらしい伝統的な柄と、アール・ヌーヴォー、アール・デコ、これらのいいところを集めて、上手に取り入れて作ったものがすばらしい」 |
大正時代、和と洋の美が高度に融合して生まれた新しい美、「和モダン」の世界が誕生したでのす。 |
弐のツボ 極彩色に極彩色を合わす
大正時代、着物にも化学染料が用いられるようになります。それまでの草木染めでは生み出せない極彩色が誕生しました。 二つ目のツボは、 |
女性たちの着こなしの手本となっていたのが竹久夢二や高畠華宵などの人気画家が描いた美人画でした。 |
華宵風に着こなしてみました(右側)。大振りの花柄。柄と柄の絶妙な組み合わせ。帯を高めの位置に結ぶのが華宵風です。 |
参のツボ ポップアートを先取りした銘仙
値段の安さと柄の豊富さから、人気を集めている銘仙。 |
羽生真理さんは、銘仙を用いてドレスや帽子などを制作しています。 羽生 「絵としては全然上手じゃないけど、結構見ててクスって笑っちゃうような柄とかがいっぱいあって、そういうのを掘り出すとおもしろいんですよね」 思わず笑ってしまうポップでキュートなデザイン。このデザインはどうやって生み出されたのでしょうか? 三つ目のツボ、 |
銘仙の原料となる繭です。カイコの糞(ふん)などで汚れ、純白の糸にはならないため、くず繭と呼ばれています。 |
かつて銘仙の製造を行っていた坂本さん宅の蔵には、銘仙を大量生産するのに欠かせない型紙が残されていました。 |
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銘仙は織る前、糸を並べて、先に柄を染めてしまいます。鮮やかな色彩が、くず繭の汚れを隠します。さらに、型紙を使い同じ柄の着物を大量生産することで、値段を安く抑えることが出来たのです。 |
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多彩なデザインの原画も、坂本さん宅には残されていました。 |
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その原画の裏には、大手百貨店の名前が記されています。 |
三越呉服部担当長小笠原さんにお話をうかがいました。 小笠原 「図案室というものがありました。そこで、新しい色や柄をチャレンジしていました」 流行の発信源だった百貨店が、画家や専属のデザイナーに多くの色や柄を考案させていたのです。 |
庶民でも手が届く値段でありながら、デザインが豊富であった銘仙。女性たちは競って銘仙の着物を買い求めました。 |
銘仙研究家の木村和恵さん。 木村 「ものすごく時代にフィットした着物。それが銘仙だった。大正時代っていうのは、女性がものすごく輝き出した。女学生や職業婦人。そういう方たちがユニフォームがわりに、手軽で安くて大衆的だったので、着たのだと思います」 |
明るく派手な色遣い。自由奔放なデザイン。まさに現代のポップアートを鑑賞しているかのようです。 |
30歳を間近に控え、自分自身の興味の対象が「日本の伝統文化」へ向いてきました。お恥ずかしながら、今まであまり興味深く感じたことがなかった分野だったのです。が、この歳になってきたからこそ「伝統をもっと知っておかなければ!」という渇望に近い思いがこみ上げてきました。
っということで・・・、先日、両国国技館へ「相撲」を見に行ってきました。相撲に詳しい女性の先輩が案内役を務めてくれたのです。テレビでは見ていたものの、国技館に行って間近で見た相撲は、何もかもが新鮮な驚きに満ちていました!!力士の体の大きさにあらためてびっくりし、びんつけ油の香りをかぎ、取り組み前の緊張感や観客の高揚感を共に味わう・・・。昔から愛されてきた国技のおもしろさを肌で感じてきました。
取り組みの合間、ふと斜め前のお席に視線を向けると、着物姿の上品な二人の女性の姿がありました。黒のようなこげ茶のような紬(つむぎ)の着物で、何とも格好良いのです。親子でいらっしゃっていたようで、その粋な様子に思わず見とれてしまいました。紬は高級品で、手に入れることはなかなか出来ませんが、求めやすいアンティーク着物なら着られるかも!?相撲やお芝居を着物を着て見にいってみたい!と次なる目標ができました。「でも、私。自分で着付けることができないんだったぁ」と思っていたら、家への帰り道に“魅力的な張り紙”を見つけました。『ゆかたの着付け、教えます!』着物教室の案内でした。まずは浴衣から練習してみるとしますか。アラサー女子、未知の世界へ踏み出してみようかと思っております。
楽曲名 | アーティスト名 |
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わるだくみ | 中島ノブユキ |
There will never be another you | Chet Baker |
It's only a paper moon | Stephane Grappelli |
Nuages | 渡辺香津美 |
April in Pris | Thad Jones |
Vendome | MJQ |
Without Visible Sign | Jan Garbarek |
New life | 熊谷ヤスマサ |
Jitter bug Waltz | Stephane Grappelli |
Home | 市原ひかり |
J Blues | Anat Kohen |
Estate | 中西俊博 |
It don't mean a thing | Lewis Nash |
Piano interlude | Niels Lan Doky |
Sidewinder | Turtle Island String Quartet |
Mood Mondrian | John Zorn |
Family | John Zorn |
Norwegian dance | Stephane Grappelli |
クラリネット・ジャム | 中島ノブユキ |