小物入れやハンカチ、きんちゃく袋など、布素材の雑貨が、女性を中心に人気を集めています。風呂敷を結び合わせて、バッグ代わりに使っている女性も。 女性「風呂敷は、自分のアイデアひとつでさまざまな使い方が出来る、エコでおしゃれで魔法の布です。」 |
遊び心あふれるデザインをほどこした手ぬぐい、どんな物でも美しく包む風呂敷、間仕切りや店の看板として目を楽しませるのれん、これら伝統的な布の雑貨には、暮らしを美しく彩るための日本人の知恵が詰まっているのです。 |
壱のツボ 包んで魅する美しさ
風呂敷のデザインには、包むことを考えに入れたくふうが凝らされています。 |
風呂敷を、贈りものを届ける時の礼儀を重んじる包み方、平包みで包むと、ナナメに入っていた家紋が、贈る相手に向かって正面になるように包み上がります。 |
風呂敷研究家の森田千都子(ちずこ)さん。 |
四つの角を染め分けた風呂敷で重箱を包むと、角が結び目に集まって、華やかな雰囲気を醸し出します。 |
ワインの瓶を握りこぶしひとつ分ぐらい間を開けて倒し、くるくると転がし、びんを立てて、上の端を結ぶと、赤と白の2色で染め分けた柄が、紅白のおめでたい包みへと早変わり。包んだあとに初めて、意外な配色の効果が表れるのです。 |
花柄と格子模様を染め分けた風呂敷で本を2冊包んでいくと、愛らしい手提げ包みに。 |
弐のツボ 歳月が作る風合いを愛(め)でる
都内のとあるマンションの一室。こちらのお宅では、リビングと寝室を仕切るためにのれんを使っています。風通しを確保したまま視線を遮るのれん。山をイメージした藍(あい)染めのぼかしが、室内を美しく飾ります。 |
日ざしや視線を遮り、景観に彩りを添えるのれんは、日本独特の生活の美です。ルーツは、お寺にあります。仏と人間の世界を仕切る、水引という布が生活の中に取り入れられ、間仕切りや店の看板として用いられるようになりました。 |
日本有数ののれんコレクター、豊田満夫(とよだみつお)さんのコレクションの一枚。江戸時代の呉服屋で使われたのれんです。
歳月を経て布になじんだ藍の染めが、店の歴史を感じさせます。 |
料亭や茶屋で、好んで用いられたのが茶色ののれん。歳月を重ね、独特の風合いとなった茶色はしにせの証しでした。 二つ目のツボは、 |
京都大原で、時間を経るほど味わいを増すというのれんが作られています。柿渋のれんです。 |
柿渋のれんが歳月とともに色の深みを増すのには、ある秘密があります。原料となるのは青い渋柿。これを絞り、長い時間おくと、タンニンという成分が茶色をもたらします。タンニンが太陽の光を受けることで化学変化を起こし、さらに色が深くなっていくのです。 |
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柿渋は、平安時代から庶民の染めとして親しまれ、江戸時代には各家庭で染められていました。 |
参のツボ 一尺三尺に込めた江戸のしゃれ
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日本人の生活に欠かせないものだった手ぬぐい。 |
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手ぬぐいが普及したのは、木綿の生産が本格的に始まった江戸時代。 |
手ぬぐいコレクターとして知られる落語家、五明楼玉の輔(ごめいろうたまのすけ)さんのコレクション。 |
玉の輔さんの後輩の、若い落語家が使っているもの。一見ありふれた水玉模様ですが、よく見ると豆に芽が出ているものが。「芸の芽が出るように」との願いが込められています。 |
玉の輔 「わずか3尺の長さの中にしゃれっ気や粋が集まっているのが噺家の手ぬぐいの特徴。また、噺家の思い入れが含まれているんじゃないかと思う」 三つ目のツボは、 |
江戸時代には、手ぬぐいのデザインでしゃれっ気を競う催し物まで開かれていました。 |
これらの図柄に魅せられたのが、手ぬぐい絵師の川上千尋さんです。 川上 「当時の文化人や粋筋の方々、そしてまたおもしろいのは吉原のおいらんがそこに入っているんですよね。江戸の天明4年という時代を考えると日本中がききんにあった中でこういうことをして元気を出そうということだったのかな」 |
こちらは京伝自身がデザインした図柄。京伝の戯作に登場する人気キャラクター、艶次郎が、舞台袖から客席をのぞいています。手ぬぐいを細長いのれんに見立てたユーモラスな図柄です。 |
風流大名として知られた松平雪川(まつだいらせっせん)が出品したデザイン。その名前にちなみ、雪の中に流れる二筋の川。白い部分に注目すると、川という漢字にも見えるざん新な図柄です。江戸の人々は、幅1尺長さ3尺の小さな空間に、遊び心を自在に表したのです。 |
先日、よく立ち寄る本屋や文房具屋に「手ぬぐい」の特設コーナーが出来ているのを見かけました。本屋では古典的な柄から今風のざん新な柄まで3、40種類は置いてあったと思います。一つ一つの柄が表す意味が紹介された札があり、赤やピンク、黄色などの布は売り場をいっそう華やかにしていました。女性はもちろん、スーツを着たビジネスマンも足を止めて見入っている人がいて、再び「手ぬぐい」ブームが来ていることを実感しました!そういう私も、以前、美の壺で「手ぬぐい」を取り上げたときからハマっています。色や柄の多様さに魅せられ、ランチョンマットや食器ふきとして、気に入ったものがあるとちょこちょこ買い集めています。達人は「手ぬぐい」で体を洗ったり、ぞうきんとして使ったりして柄が薄くなるほどに愛着がわくとおしゃっていましたが、私のはまだまだ。これからゆっくりなじませていきたいと思っています。
(写真:一番下のバラ柄は手ぬぐい好きな同期が私をイメージしてプレゼントしてくれたもの。(トゲがある花ですね・・・)下から順にブロッコリー柄、(珍しいと思いまして)豆柄、(夏にビールが恋しいときに)ポット柄、洋ナシ柄です。)
楽曲名 | アーティスト名 |
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Daddy Randy | Paul Smith |
Give Him The OOH-LA-LA | Blossom Dearie |
Just One Of Those Things | Joey Calderazzo |
Teo | Miles Davis |
But Not For Me | Modern Jazz Quartet |
Smoke Gets In Your Eyes | Bud Shank |
Take My Breath Away | Tuck & Patti |
Who Can I Turn To | Dextor Gordon |
Summer Time | Jim Hall & Pat Metheny |
Maria | Branford Marsalis |
Parker's Mood | Marcus Printup |
I'm An Old Cowhand | Sonny Rollins |
Courthouse Bump | Wynton Marsalis |
Rhythm - a - ning | Kronos Quartet |
Stars Fell On Alabama | Ella Fitzgerald & Louis Armstrong |
Little Evil | Paul Smith |