現代、人の枕に対する関心はますます高まっています。 |
橋本 「“心地”というところではどうしても科学的なデータではわりきれないものがあります。例えば幼いころからそば殻みたいなザラザラっとしたものを使っているとその音が生涯にわたって癒やしの音になる」 人生の3分の1をともに過ごす眠りのパートナー枕。 |
壱のツボ 枕は吉夢への乗り物
白崎繁仁さんは1200個もの枕を持つコレクター。 |
こちらの人形のようなものも実は枕。 |
また、中国では動物の形をした枕もよく作られました。 |
日本の箱枕も吉夢をみるためのくふうが施されています。 |
裏側には悪夢を食べてくれるという獏の絵が描かれています。 |
こちらもめでたい枕。一富士、二鷹、三なすびを木彫りで表現しています。 |
最後にとっておきの傑作、獣頭枕。 一つ目のツボは、 |
弐のツボ 頭寒足熱は中身が肝心
昔から安眠のためには頭を涼しくし、 |
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このソバ殻、江戸時代と現在とではちょっとした違いがあります。 |
究極の中身といえばこれ、籐(とう)という植物で編まれた枕。 二つ目のツボは、 |
これは枕箱といい、中にはたくさんの小さな木の枕が入っています。 |
江戸時代にはたごで宿泊客に貸し出していてものですがこんなことにも使われていました。 |
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引き出しが開き中にお香をいれるようにできている香枕。 |
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その代表が入れ子枕。 |
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昔は旅に持参するため枕にはさまざまな仕掛けが施されました。 |
参のツボ 枕は旅の道連れ
こちらも江戸時代、旅に持参した枕。 |
実はこの枕。手順を間違えずに分解していくと中からはあんどんが出てきます。 |
芦屋市立美術博物館の明尾圭造さんにお話いただきました。 明尾氏 「昔の人は野宿もしなければならなかったし、宿に着いてもすべて揃っているとは限らなかったですから携帯枕は必需品だったんです」 |
こちらの道中枕は折りたたんで持ち歩けました。 |
犬の彫刻が施された道中枕。 |
このように犬の部分を抜いて組み立てて使います。 |
フージョウと呼ばれる沖縄の枕は漁師たちが船旅のとき、重宝しました。 最後のツボは、 |
そして中国の言葉に名案は“馬上枕上厠上(ばじょう、ちんじょう、しじょう)で生まれる”というものがあります。 |
皆さんはどのような「枕」で寝ていますか?一口に枕と言っても、「高さ」や「素材の違い」、「固さ」などがさまざまで、自分にぴったり合う枕をみつけるには時間がかかりそうです。番組で紹介していたお店では、頭や首の形を特別な機械で測って枕を作っていましたが、従業員の方が「心地というのは科学では割り切れないものがある」とおっしゃっていました。確かに、寝心地のよさを判断する時には子どものころからの感覚や記憶が大きく関係してくるような気がします。
幼いときに使っていた枕はどんなものだったか・・・。そんなことを母と話していたら、「ちょっちゃん」なるものの存在が明らかに!何でも大のお気に入りの枕で、名前までつけていた程です。「その枕が無いと、泣きじゃくって寝ないから大変だった」という話を聞き、アルバムをめくると・・・。
写っていました、ベランダで遊ぶ私の左手にしっかりと握られた“ちょっちゃん”が。黄色やオレンジ色の小花柄のカバーがついた、小さな枕でした。なぜ起きているときにまで一緒だったのかは分かりませんが、幼いなりに枕への“こだわり”があったのでしょう!今の私はどんな枕であっても熟睡することができますが、唯一気にすると言えば“枕カバーの素材”でしょうか。タオル地の肌触りの柔らかいものが好みです。もしかしたら、そのあたりに子どものころの記憶が影響しているのかもしれません。
楽曲名 | アーティスト名 |
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Chromatic fantasia and fugue in D minor, BWV903 | Richard Stoltzman |
Makin' Whoopee | Itzhak Perlman, Oscar Peterson |
Molde Canticle Part 3 | Jan Garbarek |
Gula Gula | Jan Garbarek |
Monkey paradise | Yaron Herman |
There were swallows… | Jan Garbarek |
My one and only love | 井上陽介 |
Daa Houd | 赤松敏弘 |
Variations on goldberg's theme and dreams | Richard Stoltzman |
Strut | John Wright |
The touch of your lips | John Abercrombie |
One afternoon | Roberto Tarenzi Trio |
Cuando te podre olvidar | Charlie Haden |
Nice ‘n’ easy | Steve Tyrell |
Strange Swedish taste | Ronald Baker |
The lady is a tramp | The Bill Charlap Trio |
My love | François Rabbath |
Interlude | Yaron Herman |