2018年02月14日 (水)快進撃続く三重バイオレットアイリス【中村信博】

女子ハンドボールの国内最高峰日本リーグで戦う三重バイオレットアイリスが快進撃を続けています。1月27日(土)には、広島メイプルレッズとの一戦をNHKでも中継しましたが、過去8回優勝の強豪広島に劇的勝利。大いに盛り上がりました。そして2月12日(月)には、過去17回の優勝を誇るオムロンに勝利し、2年連続のプレーオフ進出に大きく近付きました。

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オムロン戦は、一時5点差をつけられる苦しい展開でしたが、粘って粘って残り3分で逆転。22対21で逃げ切りました。離されても諦めない姿勢、一生懸命なプレーが素晴らしかかったです。バイオレットの過去最高成績は4位。優勝経験のあるチームを破ることはとてつもなく凄いことなんです。それを立て続けに実現した選手たち、大きな成長を遂げています。

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※オムロン戦で6得点の活躍、残り3分で勝ち越しの得点を決めた河嶋英里選手

ほっとイブニングみえでは度々ご紹介してきましたが、県外の方などご存知ない方のために、改めてチームの簡単な紹介を・・・。三重バイオレットアイリスは、鈴鹿市に拠点を置くクラブチームです。登録選手は17人、うちキャプテンの原選手、多田選手、河嶋選手の3人は日本代表にも選出されています。特に原選手は、日本代表でもキャプテンを務め、2020年の東京オリンピックでも活躍が期待されるエースです。また、チームを率いる櫛田亮介監督は、女子日本代表のコーチも務めています。国際舞台で活躍している選手・監督の存在は、チームにとって大きな強みです。

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※日本代表キャプテンの原希美選手、オムロン戦終了間際に7mスローを決めてガッツポーズ

バイオレットの選手たちは、日中それぞれの職場で働きながら、午後6時半に集まって練習を行います。帰宅できるのは夜10時、翌朝にはまた仕事が待っています。大企業のハンドボール部のような企業チームに比べると、練習時間や環境には恵まれていないのが現状です。その中でも一生懸命頑張っています。そんな彼女たちを支えているのが、地元鈴鹿市の様々な企業です。選手1人1人を雇用し、職場提供という形で支援。寮も安く貸し出してくれています。練習場所も高校の体育館です。毎日の夕食も地域のお弁当屋さんが体作りのためにと、栄養面を考えた献立を提供してくれています。どんなに苦しくても諦めない選手たちの原動力は、地域やファンの温かな支援と、その期待に応えたい、支えてくれる地元に恩返ししたいという強い思いです。

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その思いがプレーから伝わってくるからこそ、地元もファンも応援したくなる。バイオレットの特徴は、明るさと元気の良さ、そしてひたむきなプレーにあります。櫛田監督が最も大切にしているのも、ハンドボールを楽しむことです。そのスタイルが浸透した去年は過去最高の4位、上位4チームが出場できるプレーオフに初めて進出しました。今年はその更に上を行く活躍で、現在3位につけています。リーグ戦は最終盤、残り3試合です。必ずやプレーオフに進出して、去年を上回る成績、日本一を掴み取りましょう。三重県の皆さんもぜひ応援よろしくお願い致します。

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三重バイオレットアイリスのリーグ戦は、日本ハンドボールリーグのホームページでネット中継されています。次の試合は、2月17日(土)午後1時から。熾烈なプレーオフ争いを繰り広げている4位ソニーとの大事な一戦です。視聴は無料、終了した試合も配信されています。12日(月)のオムロン戦は感動的です。ハラハラドキドキ、心打たれること、間違いなしなので、ぜひ一度ご覧下さい。

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日本ハンドボールリーグのネット中継、動画配信はこちらから!

http://www.jhltv.com/

投稿者:中村信博 | 投稿時間:17:00


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