2021年7月

【みえDE川柳】 お題:洗う

天 犬洗う時の優しい妻の声/西井茜雲さん

丹川修先生 世はまさにペットブームである。コロナ禍の今、ペットに癒やされながら自粛生活を余儀なくされている人も多いと思う。そして今日は愛犬の体を洗ってやる日である。「○○ちゃん、きれいにしましょうね。はーい、おててを上げてくださーい。気持ち良いわね」などと日頃、聞いたことないほど優しい声で、洗ってやっている妻。平和な光景と共に、ご主人は少しヤキモチをやいているようにもとれる。「犬洗う時」の『時』がやや堅苦しいともとれなくはないが、『その時は』との限定がより強調されていると評価した。

 

地 ご先祖にぼやいて妻は墓洗う/やんちゃんさん

丹川修先生 日頃からため込んだ色々な愚痴を「まあ、おばあちゃん聞いて下さいな」などと語りかけながら墓を洗っている様子が見える。ご主人の事なのか、子供たちの事なのか、いずれにせよご先祖様と心通わせている証と言える。おそらく愚痴だけではなく、良いことも報告されたことだろう。日本人ならではのお盆にふさわしい句でもあり、どこかほのぼのとした気持ちになる。

 

人 さくらんぼ洗う褒美にひとつだけ/糖質無制限さん

丹川修先生 皆にサクランボを食べさせようと、丁寧に洗い終えたところで、その褒美に食卓へ出す前に、内緒でつまみ喰いをしようとしている作者。下5の「ひとつだけ」から、作者の人柄がうかがえる。一番美味しそうなものを選んだのか、それとも少し青みが残ったものだったのか、そんなことまで想像をしてみると、何とも楽しい句である。

 

<入選>

スニーカー洗って目指す新天地/汐海 岬さん

カーテンを洗えば近く見える富士/富田さよ子さん

晩酌ですっきり今日の悔い洗う/よっちゃんさん

悲喜こもごも放り込んでる洗濯機/松ぽっくりさん

幼子の一枚の絵が目を洗う/安田蝸牛さん

おはじきは波が洗った石や貝/谷てる子さん

腹の虫洗い流して友帰る/水谷裕子さん

満月を洗ってるのは宇宙人/コドンさん

子の帰省洗濯物が先に着く/颯爽さん

洗車するあたかも許し乞うように/橙葉さん

 

丹川修先生 丹川修先生

 時節柄、手指を洗う、コロナ、ウイルスを洗い流すなどの句がかなりたくさんありましたが、長引くコロナ禍は、作者の皆さんの日常に重くのしかかっている事を痛感させられます。また、脳や内臓を洗いたいなどの句も相当数ありました。しかし、多数の同想句の中から限定した句を見出すことは容易ではありませんでした。そんな中にあり、少しでも明るく、楽しい句を採らせて頂きました。作句の心構えとして、やはり推敲(すいこう)が一番大切であることは、言うまでもありません。何度も口に出してみて推敲を重ねるうちに、自分でもストンと心の奥に落ち着く形に出会えることがあるはずです。多数のご投句ありがとうございました。

投稿者:NHK津放送局 | 投稿時間:18:50 | 過去の入選作 |   | 固定リンク


【旬食!みえ】 蛇腹きゅうりの一本漬け・いかときゅうりの炒め物

料理監修:三重調理専門学校

蛇腹きゅうりの一本漬け・いかときゅうりの炒め物 

《「蛇腹きゅうりの一本漬け」作り方》
《材 料(4人分)》

きゅうり       2本
塩          小さじ1/2
砂糖・しょうゆ・酢  各大さじ2
サラダ油       大さじ2
花椒(ホワジャオ)  10粒(お好みで増減)
赤とうがらし     1本(お好みで増減)

① きゅうりはへたを取り、斜めに細かく切り込みを入れ、蛇腹切りにする。
② きゅうりに塩をもみこんで水分を抜き、お皿に盛りつける。
③ 砂糖・しょうゆ・酢を合わせたタレをかけ、30分ほど浸す。
④ 油をひいたフライパンに、ホワジャオ、とうがらしを入れて熱し、
  香りがたったら、きゅうりにかける。
⑤ 粗熱を取って、30分ほど冷蔵庫で冷やして完成。

 

《「きゅうりといかの炒め物」作り方》
《材 料(4人分)》

いか      200g
塩       小さじ1/2
酒       大さじ4
かたくり粉   大さじ1
きゅうり    3本
白ねぎ     1/8本
しょうが    1かけ
サラダ油    大さじ1
鶏がらだし   大さじ1

① いかは包丁で鹿の子に切り込みを入れ、短冊に切る。
② 切ったいかに塩・大さじ2杯分の酒、かたくり粉をもみこむ。
③ きゅうりの皮を粗くむき、しま模様をつける。
  へたを取って縦半分に割り、斜めに切り込みを入れた後、半月切りにする。
④ 油をひいたフライパンに、みじん切りしたしょうが・ねぎを入れて加熱し、
  香りが出たら、いかを加えて炒める。
⑤ いかに火が通ったら、きゅうりを入れて油をなじませ、
  大さじ2杯分の酒と鶏がらだしを入れ、強火でサッと炒めて完成。

投稿者:NHK津放送局 | 投稿時間:12:00 | 旬食みえ レシピ集 |   | 固定リンク


田丸城跡でハスが見ごろです【太田磨理】

先日、玉城町へ取材に行ってきました。

私の父のふるさとで、小さい頃から

よく訪れているまちです。

玉城町のシンボルといえば田丸城!

天守のある城として安土城よりも前に完成したと

いわれているんですよ。

その田丸城跡の内堀で、ハスの花が咲いていました。

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淡いピンク色の大賀ハスと石垣のコラボ、

歴史のある町ならではの美しい光景です。

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実は私、お城の石垣が大好きで、特に田丸城の石垣のような

自然の石を積み上げた野面積みがお好みです!

しかもこの城は、虎口が敵を容易に侵入させない

複雑な作りになっているのも魅力。

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田丸城天守跡からの景色は昔から変わらず

のどかで落ち着きます。

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興味のある方は、コロナ対策と熱中症対策をしっかりして

ぜひ田丸城跡を訪れてみてくださいね!

ちなみに、こちらは田丸城の門。

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高さ2m50センチくらいかなぁ、もっとあるかなぁ。

なぜかこの門が代々父の家で保管されていました(笑)

今は役場前にある村山龍平記念館で展示されています。

投稿者:太田磨理 | 投稿時間:15:42 | 太田磨理 |   | 固定リンク


旅館がコロナで"ヒマ"だからダンスしたらバズった件

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旅館の従業員が、音楽に合わせてキレッキレッのダンスを披露。

 

新型コロナウイルスの影響で“ヒマ”だからとTikTokで公開した動画がまさかの100万回再生!

 

なぜ動画はなぜバズったの?そして、動画に込めた思いとは?

 

苦境の旅館、起死回生の舞台裏です。

 

(津放送局 記者 周防則志)

 

“ヒマ”だから始めたTikTok

 

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「ヒマでぼーっとしていてもしかたないし。自粛で、気持ちが下がっていく中で、皆さんに元気を届けられたらいいなと。1本あげてダメだったら、やめとこうくらいのそんな軽い気持ちで始めましたね」

 

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TikTokで初めて動画を公開した時のことについて、「鳥羽ビューホテル花真珠」のおかみ、迫間優子さんは、そう語りました。

 

例年、伊勢神宮への参拝者など年始のシーズンは多くの観光客が訪れますが、新型コロナウイルスの影響で激減。

 

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当時は、愛知県などで緊急事態宣言が出ていたこともあり、宿泊客は去年の2割程度に落ち込み、焦りも感じていたという迫間さん。

 

でも、お客の皆さんも旅行に行けず、つらい思いをしているはず。

 

そんな時だからこそできることは何か、そう考えた中でたどり着いたのが、TikTokだったといいます。

 

公開後すぐに100万回再生

 

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最初に動画を投稿したのはことし2月。

 

ホテルの男性従業員3人が音楽に合わせて軽快に踊る動画でした。

 

公開するとすぐに「ホテルのスタッフと思えないほどかっこいい!」と話題に。

 

ほんの数日で100万回再生を超え、バズったのです。

 

「公開して1時間で数千、時間が経つごとに、数万、数10万とどんどん増えていったので驚きましたね。ここまでバズると思っていなかったので、うれしさとこれからへの不安が入り交じったような気持ちでした」(迫間さん)。


“動画見て来た”という客も!

 

その後、感染状況がいったんは落ち着き、3月から5月の大型連休にかけては予約の埋まり具合も次第に回復。

 

しかし、感染状況が悪くなると、また宿泊客は減ってしまう、その繰り返しだったといいます。

 

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そうした中でも、TikTokの動画は着実にお客に届きつつあるとといいます。

 

この日も、「TikTokを見て来た」という女性が宿泊に。

 

「今、旅行先を調べるのって、大体TikTokかインスタグラムなんですよ。TikTokで見たスタッフさんがいるかなと思って。一緒に写真を撮りたいなと思っていたのでよかった」とのこと。

 

TikTokがきっかけでファンになったという人が泊まりにくることも少なくないと言います。


こうした1つ1つの反響が、スタッフのモチベーションにもつながっています。

 

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「TikTokなど、ネットで寄せられる感想も嬉しいですけれど、直接泊まりに来てくださって、言葉をかけてもらえるのはありがたいです。動画が集客に結びついているなと実感しますし、何よりご覧になった皆さんに元気を届けられているんだなと思うと、やりがいを感じますね」(フロントスタッフ 加藤皓信さん)

 

地域全体で盛り上がる

 

鳥羽ビューホテルでは、旅館業のすそ野の広さも知ってもらおうと、新たなチャレンジも進めています。

 

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地元の養殖業者や、清掃業者、それに地域の観光地…。

 

旅館は、それだけで成り立つことはできず、地域のいろいろな産業や働く人たちと関わっているからこそやっていける存在です。

 

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旅館だけのPRをするのではなく、地域全体を盛り上げていこうと、地元のさまざまな人や施設とコラボした動画を作り始めたのです。

 

アフターコロナを見据え

 

今回、従業員たちが訪れたのは、鳥羽水族館。

 

伊勢志摩地域を代表する観光地のうちの1つです。

 

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スナメリやジュゴンなど、観光客にも人気の動物たちと一緒に動画を撮りました。

 

さらに、この日は、鳥羽市のお隣、伊勢市の旅館「海の蝶」ともコラボ。

 

この旅館、実は、鳥羽ビューホテルの取り組みを見て、TikTokを始めたといいます。

 

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「どこの旅館も厳しい状況で、気持ちも落ち込んでいると思います。こんな時だからこそ、みんなで協力して旅館どうし、三重県を盛り上げたいなと思ってコラボすることになりました」(海の蝶 スタッフ)


2つの旅館のスタッフもすっかり息が合い、予定していた撮影を終えたときのことでした。

 

急遽、水族館の従業員も一緒に動画の撮影に加わろうという話になりました。

 

厳しい状況の中、地域全体で頑張っていきたい。

 

その場にいたみんなが思いを1つにすることができた瞬間でした。

 

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「コロナ禍が終わった時に、伊勢志摩・鳥羽というのが一番行ってみたい観光地になってほしい」

 

鳥羽ビューホテルの迫間さんは、そのように語っています。

 

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“アフターコロナ”を見据え、今は、胸躍る動画で魅力を届けたい。

 

旅館のにぎわいが戻る時を信じ、取り組みは地域を巻き込んで広がっています。

 

 

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周防則志 2020年入局 

“地域の課題を解決する”報道を目指している

投稿者:NHK津放送局 | 投稿時間:20:30 | WEB特集 |   | 固定リンク


「おさんぽ!みえ」 鈴鹿市の農家を訪ねました!

こんにちは(^^)

7月14日放送の「おさんぽ!みえ」では

鈴鹿市の農家 本郷一馬さんをご紹介♪

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20歳の時に実家のお茶農家を継ぎ、

今年で18年目!

7年前からはお茶だけでなく、

年間を通していろいろな野菜を

生産しています!

 

7月に収穫の時期を迎えるのは

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かぼちゃと

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 とうもろこし!

 

秋の収穫に向けて

白ねぎもすくすく育っています♪

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おいしい野菜を届けるため、

常に最新の情報を集め、知識を蓄えている

本郷さん。病気などの異変を見つけたら

すぐ適切に対処できるよう備えています。

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そんな本郷さんにパワーを与えてくれる

スポットは...

椿大神社(つばきおおかみやしろ)!

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この場所に来ると、

ヒノキの香りや鳥の声に癒やされ、

この土地で頑張りたいと思うそうです。 

 

ご協力いただいた本郷さん、

ありがとうございました!

投稿者:大橋和綺 | 投稿時間:12:45 | 大橋和綺 |   | 固定リンク


鈴鹿出身Bリーガーによる三重凱旋指導!【太田磨理】

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プロバスケBリーグで活躍する鈴鹿市出身の2人が

地元三重でバスケ講習会を行いました。

今月4日、取材に行ってきました。

現役で活躍している西村文男選手(左)と

先日引退を発表した伊藤大司さんです。

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西村選手と伊藤さんは小中学校と同じチームでプレーしていて、

2人ともプロの世界へ。日本代表のチームメイトとしても活躍しました。

地元ではレジェンドとして知られるお2人!

バスケにはストイックですが普段はとっても気さくな方たちです。

レジェンドの指導を受けたのは

三重とこわか国体バスケ強化指定チーム『ヴィアティン三重』の選手たち。

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阿部祐也選手(前列右から2人目)「国体優勝を目指して頑張ります!」、

溝口秀人選手(前列左)「国体が三重県で開かれることに感謝して

三重県のために結果を残したいです」と話してくれました。

頼もしい!応援しています!!

そして西村選手と伊藤さんのこれからのご活躍もお祈りしています!

※写真は撮影のために一時的にマスクを外しています。

投稿者:太田磨理 | 投稿時間:11:52 | 太田磨理 |   | 固定リンク


横断歩道で手、上げますか?"ハンドサイン"が今、注目

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横断歩道で、手を上げてから渡っていますか?

 

「小学校低学年の頃まではあげてたかな」

 

「大人になったらちょっと恥ずかしいし…」

 

そんな人が多いかもしれません。

 

でも、「今から渡りますよ」という意思を示す“ハンドサイン”が、今、あらためて注目されているんです。

 

(津放送局 記者 伊藤憲哉)

 

「私、渡ります」の意思を示そう

 

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「大人も少し手を上げて とまっ手えの意思表示」

 

「見せ手 目立っ手 命を守る」

 

横断歩道で歩行者が手を上げて、「渡りたい」という意思を伝えるハンドサインの標語です。

 

実は三重県、JAF=日本自動車連盟による調査で、信号機のない横断歩道での車の一時停止率がおととし全国ワースト。

 

去年は、27.1%と改善しましたが、それでも7割以上が止まっていない状態です。

 

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こうした中、停止率をさらに向上させようと、三重県警察本部ではハンドサインのキャンペーンを始めました。

 

手上げ横断“復活”がきっかけ

 

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きっかけとなったのは、ことし4月、交通安全教育の指針の一部が改正されたこと。

 

「手を上げて運転者に横断する意思を明確に伝えよう」という項目が43年ぶりに復活したのです。

 

もちろん、歩行者がいれば、手を上げていようといなかろうと、車のほうが絶対に止まらなくてはいけません。

 

ただ、ドライバー側だけで呼びかけても限界があるとして、県警では、歩行者側にもハンドサインを促すことで、停止率の向上をはかろうと考えたのです。

 

「横断歩道ハンドサインキャンペーンによって、信号機のない横断歩道での停止率をアップさせる。それによって歩行者の方が安全に渡れるようになるので、交通事故防止にもつながると考えている」(県警察本部交通企画課 伊藤勝彦室長)

 

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実際に意味あるの?

 

ところで、実際に効果はあるのでしょうか。

 

県警本部では、事前に県内4箇所で調査を行ったといいます。

 

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その結果、ハンドサインをした場合は停止率が85.1%。

 

しなかった場合は37.4%と、したほうがはるかに停止した車は多かったのです。

 

実際、以前からハンドサインが広く普及している長野県では、横断歩道での停止率が70%を超え全国トップという実績もあります。

 

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やはり、ハンドサインは“効果あり”と考えて良さそうです。

 

YouTubeも活用

 

「運転者に横断する意思を“ハンドサイン”で示す 横断歩道“ハンドサイン”キャンペーンを行っています」

 

県警本部では、キャンペーンを多くの人に知ってもらおうと、YouTubeにも動画を公開。

 

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動画の中での歩行者役は、交通企画課の警察官が担当したほか、リアルさを実感してもらうため、実際の公道を使用しました。

 

特に気を遣ったのは、「大人でも抵抗感がないようにする」こと。

 

そこで、「少し」だけ手をあげるといった方法をすすめることにしました。

 

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また、渡った後に、軽くドライバーに会釈するというポイントも盛り込みました。

 

会釈は絶対しなくてはいけない、というわけではありませんが、ドライバーに「次も止まろう」と思ってもらうことにつながるかもしれないという考えからです。


ドライバーと歩行者の意思疎通が大切

 

このハンドサインの取り組み。

 

交通心理に詳しい帝塚山大学の蓮花一己学長は、歩行者とドライバーの意思疎通という点で、とても重要だと指摘します。

 

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「道路空間は広い意味での公共空間。知らない人、いろんな立場の人がいるので、ドライバーと歩行者がコミュニケーションをとる、というのは事故防止には欠かせないんです。そういう意味で、ハンドサインは、コミュニケーションの最初の一歩、きっかけのようなものだと言えます」

 

「横断歩道での車の停止率が安定するには、習慣化していくことが大切です。ハンドサインが周知・徹底されて、それを小さい頃に習った子どもが大人になっても続けていく、という風にまでなっていかないといけない。時間はかかりますが、ぜひずっと続けてほしいです」(蓮花一己学長)

 

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「これから渡りますよ」

 

そんなちょっとした意思表示が、事故を防いだり、安全につながるかもしれない。

 

ハンドサイン、皆さんも始めてみてはどうでしょうか。

 

 

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伊藤憲哉 2019年入局

中学時代 サッカー ジュニアユースで全国大会出場

 

投稿者:NHK津放送局 | 投稿時間:20:00 | WEB特集 |   | 固定リンク


"ひきこもっていてもいい"コロナ禍に必要なひきこもり支援とは

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「20年以上通院し、投薬治療をしていますが、ほぼひきこもり状態が続いています」

 

「他人と話すことに恐怖すら感じる」

 

20年以上の長期にわたってひきこもる男性から、NHK津放送局に寄せられた1通のメッセージです。

 

深刻化するひきこもりの長期化に加え、コロナ禍によってひきこもる人たちを取り巻く状況も変わってきているといいます。

 

いま、ひきこもりに求められる支援とは何か、考えてみます。

 

(津放送局 鈴木壮一郎)

 

「ただただ、年を取っただけ…」

 

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「何やったんやろうな、自分の人生。ただただ、年(とし)を取ったというだけですね…」

 

何度かメールでやりとりを重ねたあとの電話で、その男性は声を絞り出すようにして話をしてくれました。

 

20年以上にわたって、ひきこもり状態にあること。

 

当時の仕事を辞めてから、“時間が止まってしまった”という感覚にとらわれること。

 

40代後半にさしかかった頃から、“どこで足を踏み外したんだろう”という自問を繰り返すようになったこと。

 

言葉を選びつつも、質問に対する答えはとても明確でした。

 

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ひきこもりの人はコミュニケーションが苦手な人が多いというイメージを勝手にもっていたのですが、男性の口調からはそのような印象は受けませんでした。

 

ただ、自身のひきこもりが長期化していることに話が及ぶと、男性は少しだけゆっくりとした口調になって、次のように話してくれました。

 

「『同級生に子どもが生まれ、その子どもが独立した』という話を聞くと、自分はいまだに“親の子ども”から脱出できず、独立すらできてないことに、(自分は)異常な生活を送っていると感じたりする。ひきこもる時間が長くなればなるほど、自分に自信がなくなってきている」

 

そして、自分の人生について、「ただただ、年を取っただけ」と振り返ったのです。

 

県内の“ひきこもり”1万6000人

 

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三重県内におよそ1万6000人。

 

これは、県内にいると推計されている、ひきこもっている人の数です。

 

基となるのは、2016年と2018年にそれぞれ内閣府が行った調査。

 

それによると、15歳から39歳では54万人余り、40歳から64歳では61万人余りがひきこもり状態にある(※1)と推計されています。

 

これを、単純に三重県民の人口に置き換えると、県内に1万6000人がいると推計されるのです。

 

(※1:自室からほとんど出なかったり、趣味の用事のときだけ外出したりする状態が6か月以上続いている人)

 

“長期化”“高年齢化”が課題

 

姿が見えづらくなりがちなひきこもりの人たち。

 

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今回、三重県が実態調査を行い、ひきこもりの長期化が深刻となりつつある現状が明らかになってきました。

 

三重県では、ことし1月から2月にかけて、調査を実施。

 

県内の相談支援機関に対し「原則的に6か月以上にわたって家庭にとどまり続けている状態」の360のケースについて回答を得ました。

 

その調査結果です。

 

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ひきこもっている「期間」について尋ねた質問では、5年以上の人が全体の55.1%と半数を超え、さらに20年以上の人は全体の17.3%に上るという「長期化」の実態が浮かび上がっています。

 

また、ひきこもっている人の「年代」では、最も多いのが30代の28.9%、50代が20.6%と続きます。30代以上が全体の72%を占めることに。

 

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全国的にも「ひきこもりの高年齢化」が指摘される中、三重県でも同様の傾向にあることが明らかになってきたのです。


鍵となるのは“家族の理解”

 

長期化や高年齢化が進む当事者をどのように支援していったらよいのか。

 

「家族の理解が、立ち直りに向けた鍵になる」と話すのは、2015年から津市でひきこもる人の家族が集まる会を主催している、みえオレンジの会の堀部尚之さんです。

 

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自身の息子も長くひきこもり状態にあったという堀部さん。

 

かつては、「息子がひきこもっている状態」が理解できなかったと言いますが、自身の反省も込めて、親の理解が最も重要だと言います。

 

「ひきこもりが長引く原因は、『親が諦めてしまった』場合が一番大きい。家庭内でおとなしくしているから放置してしまったり、周りの人にひきこもる家族のことを内緒にしてしまったり、親がひきこもる子どものことを諦めてしまったら、“8050”(※2)まで行ってしまう」

 

そのうえで、堀部さんは、ひきこもっている子どもやきょうだいなどの家族との接し方について、次のようなヒントを教えてくれました。

 

「彼らが望んでいるのは、とにかく『まずわかって欲しい、僕のつらさをわかってほしい』ということです。そこがスタートになる。彼らが社会に出て行く勇気をいかに醸成させるかが重要になる」

 

(※2:「8050」「8050問題」、80代の親と50代の“ひきこもり”の子が孤立する状態のことを指す言葉)

 

立ち直りかけても…コロナ禍の壁

 

堀部さんに話を伺った日は、家族会が開かれた日でした。

 

この日、テーマとなったのは、「コロナ禍で困っていること」について。

 

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参加した家族からは、当事者会や支援団体など、社会につながり始めたところで新型コロナウイルスが拡大してしまい、つながりが途絶えてしまったことを心配する声が相次いで聞かれました。

 

「ちょっと興味のある社会参加があったが、コロナ禍になってしまい、年配の親を心配して『コロナを持って帰ったらいけないからことしは見送る』と」

 

「十何年ぶりに行きたいと思っていた家族旅行が行けなくなった」

 

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「たかが家族旅行」と思う方もいるかもしれませんが、長年ひきこもっている子を持つ家族にとって、「家族で旅行に出かける」というのは紛れもない大きな一歩です。

 

せっかく動き出した、そのときに、むしろ「外に出ないこと」を奨励される世の中になってしまった。

 

大切な一歩一歩にも関わらず、コロナ禍が大きな壁となってしまっているのです。

 

ひきこもっている人たちの状況がますます見えづらくなってしまっている今、求められる支援とは何でしょうか。

 

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堀部さんは、「押しかけるのはダメ」としながらも、積極的にアプローチを試みる、いわゆる「アウトリーチ型支援」が今まで以上に重要になると教えてくれました。

 

「コロナ禍でもできるのは、当事者に電話をすることや、LINEで話をすること、またはZoomで話をすることや葉書を届けることです。本人が望まないのに、押しかけてもダメなので、まずは葉書を出したり、『LINEで話しましょうか』ということからのスタートではないか」


「ひきこもる権利は当然ある」

 

取材の最後、堀部さんは「ひきこもる権利」について、教えてくれました。

 

「誰にでも『ひきこもる権利』というのは当然あると思う。つらいときは思い切ってそこから逃げる。健全に逃げるということが大事です。家族も『そんなにつらいなら、一旦ストレスから逃げようよ。また勇気が出てくるまでじっとしていようよ』と受け入れることです。

 

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「ただ、それは勇気が出てくるまでであって、家族は勇気を醸成させないといけない。そのために『つらさ』を共有することが大事になる。家族が白い目で見ることが一番ダメなんです」


人と人のつながりが今まで以上に途絶えてしまいがちな今だからこそ、一番身近な「家族」の存在が大切になること。

 

それに、それぞれが抱える生きづらさに寄り添うことの大切さを、堀部さんは教えてくれました。

 

 

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鈴木壮一郎

2008年入局 初任地は津局 

去年9月から7年ぶりの津局勤務

投稿者:NHK津放送局 | 投稿時間:19:30 | WEB特集 |   | 固定リンク


オータマのもっかい会いたいin菰野【太田磨理】

今回は菰野町の観光名所「御在所ロープウエイ」企画広報部の皆さんに

会いに行きました。

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(右から)森豊さん、樋口達也さん、佐藤優華さん、木原沙衣さんです。

御在所の皆さんは、昨年度まで私が在籍していた

滋賀県のNHK大津局にも何度かPRに来てくれました。

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約5年前の写真です。(左:森さん、右:佐藤さん)

 

森さんの得意分野は”ダジャレ”。

その場を明るくするだけでなく、そのダジャレが元となって

ユニークで楽しい企画が生み出されるのです。

ここ数年で、ゴンドラがリニューアルしたり

山上レストランやアウトドアショップが新オープンしたり

ますます目が離せません!

今後の御在所の活動に注目でござい(御在)ます!!

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投稿者:太田磨理 | 投稿時間:16:26 | 太田磨理 |   | 固定リンク


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