東紀州発!ウツボの干物作り【中村信博】
今月の街角散歩は、紀北町からウツボの干物作りの様子をお伝えしました。
皆さん、ウツボって食べたことあります?
高知県や三重県南部をはじめ、全国的にも限られた地域でしか食べないそうです。
地元では、バター炒めや唐揚げが定番で、ビールによく合います。
このウツボ、海のギャングと呼ばれるほど凶暴で、噛まれると大ケガ…。
三重県でも数少ないウツボをさばける干物職人が、脇竜至(わき・りゅうじ)さんです。
体長1mほどのウツボを、わずか1分で背開きに。熟練の技が光ります。
開くと、斑模様の外見からは想像もできない、綺麗な白い身が現れました。
中でも、ウツボの旨みが最も凝縮されているのは、皮と身の間の脂身。
ゼラチン質でお肌に良いとされるコラーゲンもたっぷりなんです。
美味しい干物に仕上げる最大のポイントは、タワシで皮の滑りを取ること。
体から大量に出てくるウツボの滑りには、独特の臭みがあるからです。
そして塩水に1時間ほど漬けて、天日で干すこと半日。美味しい干物が完成します。
放送では、紀北町役場の皆さんにバター炒めを調理していただきました。
バターと塩コショウで炒めるだけのお手軽料理。皮はカリッとしていて、身はもっちり。
臭みやクセはなく、脇さんの苦労の賜物。バター風味でとっても美味しかったです。
ウツボはこの時期、脂が乗って1番美味しいので、ぜひ1度晩酌のお供に!
放送終了後に皆さんと記念撮影。
本当にありがとうございました。