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防災士に聞く「地震から身を守る~いまできる備えは?~」

能登半島地震 阪神・淡路大震災
  • 2024年01月22日

元日に発生した能登半島地震。県内でも広い範囲で震度5強を観測。住宅の被害や断水などが続き、県民の暮らしに大きな影響を与えました。

 

いまから29年前の1月17日には、阪神・淡路大震災が起きました。6434人が犠牲になり、ケガをした人も4万3千人以上にのぼりました。

能登半島での地震活動はまだまだ予断を許しませんし、県内には危険な活断層も存在します。さらなる地震への備えが必要です。

阪神・淡路大震災の時もそうでしたが、被害にあわれた方はほとんどが、自宅で被害にあわれていますので、自宅での地震の備えについてみていきます。
 

富山県防災士会理事・事務局長で、地震対策にも詳しい上田司穂さんに教えていただきました。

NPO法人 富山県防災士会 上田司穂 理事・事務局長 

 

非常用持ち出し袋を準備して!

まずは、いまできる備えです。地震が起きたときにすぐ逃げられるよう、非常用持ち出し袋を準備することです。

袋の中に入れるのは、水や食料、着替えなどですが、赤ちゃんがいる家庭ならミルクやおむつ、また持病のある方ならその薬など、必要な物は人によって異なりますので、自分や家族にとって何が必要か、よく考えて準備してください。

また、いまの時期は寒いので、防寒対策も必要ですし、夜に地震が起きて停電したときに備えて、懐中電灯などの明かりも必要です。

ただ、あれもこれもと入れていたら結構な重さになりますし、もしも重すぎて逃げるのに支障が出るようでは意味がありません。

 

上田
事務局長

例えば、水とか食料は非常用持ち出し袋に入れれば理想的なのですが、水とかたくさん入ると重くて持って行けなくなってしまいます。僕の場合は、非常用持ち出し袋には500mlのペットボトル1本ぐらいしか入れてなくて、その代わり、家の中に備蓄をしています。

上田さんは、なるべく身軽に逃げるためにも、袋の中身を精査する必要があると言います。

また、自宅の被害が少なければ、備蓄しておいた水や食料を地震が落ち着いたあとで取りに帰ることもできると言います。

自分や家族にとって、どうしても欠かせないものもあるでしょうし、最低限、袋の中に何を入れたらいいのか、家族間でよく話し合って準備してください。

 

自宅は地震に耐えられる?

そもそも、自宅が地震の揺れに耐えられなければ、逃げることもできません。建ててから40年以上経っている家にお住まいの方は、特に注意が必要です。

 

上田
事務局長

最近建てた住宅はある程度地震に強い構造になっています、ところが、特に昭和56年(1981)の5月以前に建てられた住宅は、地震に対する耐震強度が弱いと評価されているので、家の耐震性を高める必要があると思う。

昭和56年(1981)の6月から、建築基準法に定める耐震基準が強化されたのですが、それ以前に建てられた建物には、耐震性が不十分なものが多くあるとされています。

富山県はこれまで地震が少なかったこともあり、住宅の耐震化に対する県民の意識もあまり高くありませんでした。

こちらは、富山県の耐震診断・耐震改修を呼びかけるチラシです。

チラシ(表)
富山県土木部建築住宅課 令和5年8月
チラシ(表)一部拡大
富山県土木部建築住宅課 令和5年8月
チラシ(裏)
富山県土木部建築住宅課 令和5年8月

該当される方は、住宅の耐震診断・耐震改修のための費用の支援を受けられますので、ぜひお住まいの市町村の窓口で相談してみて下さい。

 

参考になる情報は、「NHK防災」のホームページにも記載されておりますので、ぜひご覧になって、できることから一つずつ取り組んでいって下さい。

  • 牧野雅光

    NHK富山局(防災士資格所持)

    牧野雅光

    報道の仕事に携わる中で、防災・減災報道の大切さを痛感し、 防災士の資格を取得。 今回の地震を受けて改めて、日頃の備えの大切さを強く感じております。

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