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もう済んだ? “車の冬支度”

本格的な冬を迎える前に。
  • 2023年11月30日

 

“車の冬支度”、もう済みましたか? 

富山での初雪の観測は、平年ですと12月3日です。

2021年1月

覚えていらっしゃる方も多いと思いますが、おととしの1月には県内いたるところで1メートルを超える積雪を観測する中、動けなくなる車が相次ぎ、各地で大渋滞が発生。東海北陸自動車道では、一時200台の車が立往生に巻き込まれ、まる2日以上通行止めが続くなど、県民の暮らしにも大きな影響を与えました。

2021年1月

この冬は暖冬の予想ですが、いつ何時、大雪が降るかは分かりませんし、雪への備えは必要です。

車の冬支度というと、まず取り組むのは、タイヤ交換だと思います。すでに交換済みの方も多いとは思いますが、改めて注意点などを確認したいと思います。

 

その前に、そもそも雪道をノーマルタイヤで走るのは、違反になるって知っていますか?

県の規則で次のように定められています。

ちなみに違反した場合、反則金は普通車で6千円です。ふだん車を使う方は、雪が降る前に交換しておく必要があります。

今回は、JAF富山支部の林さんに、タイヤ交換や雪道での運転の注意点などをお聞きしました。

スタッドレスタイヤの寿命の見極めは?

スタッドレスタイヤですが、寿命は3~5年程度とされていますので、取り付ける際にぜひ確認して欲しいことがあります。

スタッドレスタイヤ

まずは目で見て、タイヤの表面にひび割れなどの異常がないか、そしてゴムがすり減っていないかを確かめます。

スタッドレスタイヤは、新品から50%ほどすり減ると、冬用のタイヤとして機能しなくなります。そこを見極めるために、プラットフォームという印が付いています。

プラットフォーム
JAF
林さん

タイヤの側面にある矢印をたどって見ていきますと、突起物がお分かりになると思います。これがプラットフォームと呼ばれるものになります。タイヤが摩耗してくると、この突起物が表面上に現れるようになります。それが現れたら、交換が必要ということになります。

基本的に1本のタイヤに4か所あるプラットフォームのうち、1か所でも現れていたら、タイヤを交換することが必要です。

また、百円玉を使って確認する方法もあります。

タイヤの溝に、上の図のように100円玉を差し込んでみて、1が見える場合は溝が浅くなっているので、タイヤ交換が必要です。

 

そしてもうひとつ確認して欲しいのが、タイヤのゴムの硬さです。スタッドレスタイヤが十分な滑り止め機能を果たすためには、ゴムがある程度軟らかくないといけません

JAF
林さん

スタッドレスタイヤは使用しているうちに、ゴムが硬くなってきて、その効果が徐々に低下してきます。ゴムが硬くなっていないかも調べれば、より安全に使用できます

タイヤのゴムは年数が経てば硬くなるので、あまり使っていない、走行距離が短いから大丈夫だとは限りません。

さらに林さんによると、タイヤの硬度計という器具を使って測ると、より確実だとのことですが、分からない方は、車の専門店などで聞いてみてください。

 

タイヤを取り付ける際に注意することは?

タイヤの表面にひび割れなど異常がなくすり減っていないか、そしてゴムが硬くなっていないかを確認して大丈夫なら、いよいよ取り付けですが、その際にも注意するポイントがあります。

まずは、タイヤの空気圧のチェックです。半年以上保管していたわけですから、空気が抜けているかも知れません。必ず空気圧は確かめてください。

そして、ナットなどを締めつける際には、最後にトルクレンチを使用して、車種により定められた締めつける力の強さ“締め付けトルク”を守って欲しいとのことでした。

JAF
林さん

締め付けが不足すると、タイヤが外れる原因になってしまいます。また強く締めすぎると、タイヤを固定している部品を傷めてしまいます。必ず規定の値で締めつけていただければ。

車の説明書には、このように締め付けトルクの値が記されていますし、適正な締め付けトルクを守らないと、重大な事故につながるとの警告が記載されているものもありました。

ぜひ“締め付けトルク”を覚えておいてください。

 

雪の降り始めの時期の運転に注意

ところで、タイヤを交換したら、もう雪道の運転は大丈夫かというと、当然そうではありません。スタッドレスタイヤに換えたからといって、雪のない時と同じように運転しては困ります。特に、雪の降り始めの時期の運転には、注意が必要です。

JAF
林さん

過信運転というものもあるかもしれませんけど、急発進、急ハンドル、急ブレーキなどですね、ふだんの運転通りにスピードを出してしまうと、それがスリップにつながりますので、ふだん以上に雪の降り始めは速度を抑えて、必ず動作はゆっくりとお願いします

前のシーズンに雪道を運転してから半年以上経っていますので、感覚を忘れていることが多いといいます。自分の運転技術を決して過信せずに、最初は特に慎重に運転して欲しいと思います。

 

万が一に備え、車に積んでおくべき物は?

最後に、万が一に備えて、車に積んでおいて欲しいものも教えてもらいました。

JAF
林さん

長靴、スコップ、万が一に備えて非常食、水、カイロ、毛布などを車に積んでおくと、いざというときに安心かと思います。さらにタイヤチェーンを積んでおくことによって、スタックとか立往生の時も脱出できる可能性が出てきますので、タイヤチェーンも積んどかれるといいと思います。

改めて確認です。除雪のためのスコップや長靴など防寒のための毛布やカイロ、そして水や非常食。これらに加えて、携帯トイレも積んでおけばさらに安心です。

大渋滞に巻き込まれると、何時間も車内にとどまらざるをえないケースが出てくるかもしれませんし、安心のためにもぜひ積んでおいて下さい。

それから、タイヤチェーンも忘れてはいけません。

チェーン規制が出た場合は、スタッドレスタイヤでも走行できませんので、チェーンを積んだうえ、いざというときに使えなかったら残念なので、ぜひ実際に取り付ける練習もしておいてください。

 

今回お伝えしたことは、富山の人にとっては当たり前のことばかりだったかも知れませんが、本格的な雪のシーズンを迎える前に、ぜひその当たり前のことを、改めてもう一度確認しておいてください。

 

参考:#NHK防災これだけは 

  • 牧野雅光

    NHK富山局(防災士資格所持)

    牧野雅光

    報道の仕事に携わる中で、防災・減災報道の大切さを痛感し、 防災士の資格を取得しました。 とは言え、日々勉強中です。

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