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特産化をめざせ!射水の「食用バラ」武田祐季キャスターが取材

  • 2023年06月01日

NHK富山キャスターの武田 祐季です。
その香りや見た目に癒される「バラ」。ところで、バラを食べたことはありますか?
「バラって食べられるの?」と思った方もいらっしゃるかと思いますが・・・
実は、いま富山県内で食用のバラの栽培が始まっているんです!
5/22の北陸食探訪では、「食用バラ」に特化して栽培を始めた射水市の皆さんを取材しました。

早速バラ畑に入ってみると・・・?

射水市水戸田にあるバラ畑。辺りいったいがバラの上品な香りに包まれています。
それもそのはず。この1500平方メートルの畑に880本ものバラの木が栽培されているんです。
畑に入っていくと、摘み取り体験をしている皆さんが!

摘み取り体験に参加されている方からは、「この畑のバラはお家のバラとは香りが違う!」という声もありました。
射水のバラの香りに癒されながら、可愛らしいかごの中に次々とバラを摘み取っていきます。

摘み取り体験を行っているのは、「いみず食香バラ研究会」
去年4月、水戸田と生源寺の地区の有志が立ち上げ、多くの人に射水のバラを知ってもらおうと活動しています。

いみず食香バラ研究会の事務局を務める福井有希夫さん

福井さんに教わりながら、私も摘み取ってみました。 

福井さん

バラを人差し指で支えて、上に持ち上げます!

武田
キャスター

ほとんど力を入れずに取れました!下の丸い部分まで、ぷちっと取れますね。

そして、香りをかいでみると・・・ 

武田
キャスター

いい香り~♪思っていたより香りが強いです!

福井さん

射水のバラは香りに特化している。この甘い香りが特徴!

さらに、さっそくその場で試食させていただきました。 

福井さん

このバラは生でも食べられるんです。この場でぜひ食べてみて!

武田
キャスター

いただきます!
いい香りが口の中まで広がります。花びら自体も少し甘い。

観賞用のバラとは違い農薬を使わずに栽培されているため、生でも食べることができるんだそうです。
とにかく香りがよく、癒されました✿
料理に使って食べる方法については、のちほどご紹介します!

どうして射水で栽培が始まったのか・・・?

食用バラの栽培が始まったきっかけについて、福井さんに詳しく教えていただきました。 

武田
キャスター

このバラはもともとどこで栽培されていたのですか?

福井さん

中国山東省の「バラの村」と呼ばれる地域です。

中国山東省 玫瑰鎮(バラの村)のようす
※福井さん提供
福井さん

中国のこの地域でお茶や料理のために育てられてきました。

武田
キャスター

なぜ射水でも同じように育てられると考えたのですか?

福井さん

▼このバラが病気に強いこと
▼「バラの村」も射水と同じように雪が降ること
▼「バラの村」の緯度が射水と同じだったこと
このような理由からです。

病気に弱い一般的なバラと違って農薬などを使わなくても育てられること。
そして、「バラの村」と気候が似ていることなども、栽培を後押ししたそうです。 

バラのレストラン・・・!?

射水のバラについて教えていただいた後、向かった先は・・・

射水のバラを使った料理を提供しているレストラン、「ローズ・エ・ロメオ」です。
日本語に直すと、「私はバラ」というおしゃれな名前のレストランです!🌹

シェフの村中勇治さんです。
もともと、レストランの名前に「ローズ」が入っていたこともあり、射水のバラを使った料理を提供するようになったそうです。
提供を始めたのは去年からだそうですが、すでにたくさんの「バラ料理」を生み出しています!

その「バラ料理」を紹介していただきました!
まずは、「バラのビネガー」。バラの花びらをお酢に漬けて作ります。

バラのビネガーを炭酸水で割ると、見た目も爽やかな飲み物に変身!
酸味があり、元気が出る味です。

続いて、「バラのジェラート」
なんと、村中シェフがその場で作ってくださるんです!
わくわくするパフォーマンスに心躍る一品です。

冷たいプレートの上で作ります!

そして、いみず食用バラ研究会の皆さんにも人気だったメニューがこちら。
「バラの調味料」です!
射水の皆さんには、「バラのジャン(醬)」と呼ばれています。
バラを砂糖と合わせて熟成させたもので、長期保存することができるんです!
アイスやヨーグルトに乗せて食べても美味しいんだとか✨

最後に、「バラのバター」
バターにバラの花びらを練りこんだものです。
バターの濃厚さに甘いバラの香りも加わった贅沢な一品です。
パンに塗って食べると、すごくおいしかったです!

今回教えていただくお料理は・・・?

村中シェフに、バラを使ったお料理を教わりました。
今回のメニューは「バラの冷製パスタ」です!
パスタにどうやってバラを使っていくのでしょうか?

材料はこちらです!
バラのビネガーはフルーツの酢で、バラの調味料はフルーツのジャムでそれぞれ代用することもできます。

それでは作り方です。まずは、ソース作りから。

ここでさっそくバラの登場です!
バラの花びらをトマトと一緒にミキサーに入れ、よく混ぜます。
その後、裏ごししてトマトの種などを取り除き、口当たりのよいソースに仕上げます。

しっかりバラの香りが・・・!トマトだけでは出せない甘さを感じます!

続いて、パスタを茹でていきます。
カッペリーニと呼ばれる細いパスタを使います。
ここでのポイントは、茹で時間
今回は冷製パスタを作るので、茹で上がったらすぐ氷水でしめます。
冷やすと麺が硬くなってしまうので、普段より1分長めに茹でておくことで、冷えたときにちょうど良い硬さになります。

麺の水気を切ってソースと絡め、バラ生ハムミントを盛り付けます!
バラの花びらをそのまま盛り付けることで、見た目も華やぎます♪

見た目にも美しい、「バラの冷製パスタ」の完成です!

武田
キャスター

見た目も可愛らしく、食べるのがもったいないですが…
いただきます!

武田
キャスター

爽やかで美味しいです!
トマトベースの中に、バラの甘い香りがしてすごく食べやすいです。

村中シェフ

この自然な香りが射水のバラの魅力。
お客さんもこの綺麗な色合いにびっくりしてくれる。

武田
キャスター

生ハムと桃との組み合わせが意外でしたが、よく合いますね!

村中シェフ

生ハムはイタリアから取り寄せているこだわりのもの。
桃はバラ科の果物なので、バラと相性がいい!

爽やかさの中にもうま味があり、絶妙なバランスのパスタ。絶品でした!
夏の間、お店で食べることができます。おうちでもぜひ真似してみてください。

射水のバラを特産品へ!

最後に、射水の食用バラの普及に向けて最前線で活動されているお二人に、射水のバラへの思いを聞きました。

武田
キャスター

今後、射水のバラをどうしていきたいですか?

福井さん

米に変わる収益性が高い農作物として、生産量を増やしたい!
「射水市に来るとバラの香りがする」と言われるような市の特産品にしたい!

村中シェフ

色合いから香りまで魅力に溢れる射水のバラをもっと広めたい!
射水を「バラの町」にしていきたい!

しかし、射水の食用バラを広めていくにはまだ課題が残っているそうです。
たとえば、摘み取り作業が思うように進まないことです。
栽培を始めたばかりの去年と比べて、今年は大幅に収穫量が増えたそうです。
しかし、射水のバラは食用として作られていて繊細であるため、朝に開いた花はすぐに摘み取らないとお昼にはしぼんでしまいます。
そのため、いまの状況では毎朝開くバラの数に対して、収穫が追い付かないこともあるそうです。今後収穫量を増やしていくためには、射水のバラに携わる人の数を増やすことも必要になってきます。

一方、射水のバラを広めていくことは、射水市全体の活性化にもつながると考えられます。
というのも、いま新たに食用バラを栽培する場所として、「米離れ」などで増加している耕作放棄地を活用することを考えているからです。使われていない畑を「バラ畑」に生まれ変わらせることで射水市を盛り上げ、バラの生産量を増やすことができれば一石二鳥ですよね!

今回は射水市の食香バラを市の特産品にしようと奮闘する皆さんを取材しました。
私も皆さんから熱いパワーをいただきました!ありがとうございました。
【5/22放送 北陸食探訪の動画はこちらをクリック】 

  • 武田祐季

    NHK富山 キャスター

    武田祐季

    キャスター1年目🔰
    好きな色は、射水で育てられているバラの品種の一つ「豊華(ほうか)」と同じピンク色。

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