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大相撲 落合 サッカー少年時代の秘話を藤松キャスターが取材

J3ガイナーレ鳥取の糸原選手、世瀬選手と元チームメートという意外なつながりも!
  • 2023年06月02日

「いろ★ドリ」スポーツキャスターの藤松舞です。
大相撲で活躍する落合(伯桜鵬に改名予定)。実は、相撲を本格的に始める前は"違うスポーツ"をやっていたんです。
ご存じでしたか? ?
その真相を探るべく、取材しました!

相撲の前はサッカー少年だった!

10年前に撮影されたこの写真。

サッカー少年時代の、小学4年生の落合です。
落合は小学1年から4年まで、倉吉市の「FCカミノ」というチームに所属。 
ポジションは、ゴールキーパーフォワードでした。

落合にサッカーを指導した監督は

どんなサッカー少年だったのか?
当時の監督に話を聞いてみました。 吉川尚男さんです。

元FCカミノ監督 吉川尚男さん
吉川さん

リーダーシップをとりながら、昔でいう“ガキ大将”みたいなタイプだった。
明るくて、前向きで、体中からパワーが出ているムードメーカー。てっちゃんが明るくいろいろな冗談を言ったり、何か面白いことをやって見せてくれたりするので、みんなが笑顔になった。

2013年 小学4年生の落合
藤松

どういうプレースタイル でしたか?

吉川さん

すごく足が速くて、突進して前に前にいくタイプ 。ゴールめがけて一直線に周りをけちらしていく。 
ゴールキーパーをやるときも、ボールを怖がることはなかった。

藤松

後ろにひかず、前に出るスタイルは、相撲と同じですね~

そんな落合の“サッカー少年時代のエピソード”を3つ紹介してくれました。

【エピソード①】
“サッカーでも押しちゃう!?”

フォワードで試合に出たときのこと。
前に前に突き進もうとする落合を止めようと、相手選手が体を入れて止めようとした瞬間・・・

吉川さん

そうすると、手で“ドーン!”と 押しちゃう
相手選手が吹っ飛んで、ピーってファウルになって、「おー!おー! 駄目だぞ」みたいな(笑)

思わず相手選手を押し飛ばしてしまうというのは、やはり当時から力士としての素質があったのかも・・。

さらには、おちゃめな一面もあったんだとか。

 

【エピソード②】
“ダイエットは苦手!?”

足は速かった落合ですが、吉川監督は、落合に「もうちょっと痩せようか」とダイエットを勧めたことがありました。
そこで、同じチームに所属していた落合のお兄さんに「てっちゃんを監視して」と伝えたところ、こんなやりとりがあったそうです。

吉川監督(当時)

もうちょっと痩せようか。
お兄ちゃん監視して!

落合の兄

おばあちゃんが買ってきた“まんじゅう”を食べちゃうんですよ

吉川監督

見張って食べさせるな!

しかし、数日後・・・

吉川監督

最近てっちゃんどう??

落合の兄

隠れて食べるんですよ~

隠れてまんじゅうを食べちゃう落合少年・・・・。かわいらしいですね~
それでも、吉川さんは、落合の体は「筋肉質だった」と、当時からたくましさを感じていたそうです。

 

【エピソード③】
 “当時は気弱な一面も!?”

精神的にもたくましくなった今の落合。
しかし、当時は、今とは違う一面も見せていました。

ゴールキーパーで試合に出ているとき、前半でたくさん 点を取られると、ハーフタイムに監督のところに来て、こんなことを言ったそうです。

GK落合

足が痛くてもうキーパーできません・・・

そこで監督は・・・

吉川監督(当時)

いやいや、それ"足"が痛いんじゃなくて "心"が痛いんだろう?
じゃあ、フォワードでやるか?

フォワードになると、「足が痛い」と言っていたはずなのに、思い切り走り回ってプレーしていたそうです。
吉川さんは“ちょっとかわいい一面もあった”と振り返っていました。

 

小学4年生から相撲を本格的に始めた落合。 
吉川さんは、その落合と相撲をとったこともありました。
 

2014年 吉川監督 vs. 落合
落合 “すくい投げ”で勝利!
監督に相撲で勝ってにんまり
吉川さん

パッと構えると、すごく威圧感があって“岩”みたい。  
当時から「横綱になる」と言っていたので、そりゃ強いですよね。

元チームメートがガイナーレに!

そして!!
当時、落合とチームメートだった選手が、 実はガイナーレ鳥取にいるんです!  


まずは、この人!
ゴールキーパーの 糸原紘史郎選手(25)です。

藤松

FCカミノ時代に チームメートだった落合関について教えてください

糸原選手のTwitterより
糸原選手

懐かしい。僕が知っている“てっちゃん”のイメージはずっとこれ。

このとき、 糸原選手は中学3年生。 落合は小学3年生。 同じゴールキーパーだったこともあり、当時、落合は 「憧れのお兄ちゃん」と言っていたそうです。

糸原選手

一緒にキーパートレーニングをしたことがある。よく近くに来て、話をしたり、遊んだりした記憶もある。
てっちゃんが今すごいことなっているので、びっくりしている。

藤松

このときは落合関のほうから写真を撮ってと?

糸原選手

僕が最後の練習日で、このときはそうですね。
でも、今会ったら、僕から「てっちゃん、写真撮って」と言うと思う(笑) 
倉吉の出身として、誇りに思うし、やっぱり負けちゃいけないなと常に思っている。

そしてもうひとり、 落合とチームメイトだったのが、 ガイナーレの背番号10、ミッドフィルダーの世瀬啓人選手(23)。

世瀬選手

自分が中学生の時にてっちゃんが小学生。シュートとかキックもうまかったイメージがある。

藤松

思い出に残っていることはありますか?

世瀬選手

てっちゃんと相撲をとったことがある。負けたけど。そのときから相撲が強かった。体が大きくて、全然押せなかった。 

藤松

落合関の活躍はどうご覧になっていますか?

世瀬選手

てっちゃん頑張っているなと思うので、そこに負けずに自分も頑張りたい。いい刺激になっている

今回取材した3人とも、懐かしそうに“てっちゃん”との思い出を語ってくれました。
それを聞いていると当時から愛されキャラだった落合関の姿が目に浮かびました。

舞台は違えど、鳥取からプロの舞台で活躍する落合関、糸原選手、世瀬選手の3人。
吉川さんは、この教え子の3人に共通しているのは『自分の目標に向かって、ぶれずに進んでいける強さだ』と話していました。
倉吉の同じサッカークラブから夢を叶えた3人。
今後もその活躍に注目していきます!

(藤松 舞)

  • 藤松舞

    鳥取放送局 キャスター

    藤松舞

    長野県出身
    スポーツコーナー担当
    県内のスポーツの話題を幅広く取材中です!
    最近フラダンスを始めました~✿

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