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徳島 那賀高校は〇〇が水害からの避難スイッチ!

子どもたちと地域の避難の道を歩こう!
  • 2024年06月25日

地域を歩いて災害から命を守る方法を考える「防災てくテク」。
本格的な雨のシーズン、そこで今回は水害からの避難がテーマです。
内陸の那賀町にある那賀高校の防災クラブのみなさん、そして徳島大学環境防災研究センターの上月康則教授といっしょにてくてくしました。
みなさん、高校近くの「あるもの」を、避難の目安にしているそうです。

那賀高校周辺をてくてく

那賀高校は那賀町の中心部、鷲敷地区にあり、学校の近くを那賀川が流れています。
平成26年の台風11号の大雨では、那賀川や支流の南川(みなみがわ)からも水があふれ、町の中心部が広い範囲で浸水しました。
雨の多い今の時期、避難をする前から準備を進めることが重要です。

マイタイムラインを作ってみよう

那賀高校防災クラブのみなさん

今回まず行うのが「マイタイムライン」作りです。
これは県の砂防防災課が防災教育に使用しているもの。

このマイタイムラインのシートでは、警戒レベルに合わせて、何をすればいいのか検討します。

この表は「大雨警戒レベル」。
災害が発生すると予想される数日前の「レベル1」から始まり、「レベル3」で高齢者などが避難を開始。「レベル4」までに全員が避難を終えておくことが重要です。「レベル5」になるとすでに災害が発生している可能性があります。

今回は那賀高校の近くに住んでいる想定で「いつ」「何」をすればいいのかみんなでまとめました。

上月康則教授
こうやってシールを貼ってみると気づいたことあります?

左:三﨑菜々美さん 右:佐藤未空さん

三﨑菜々美さん(左)
日頃から準備しておくものが意外に多い。

平時からしておいた方がいいことが多くなりました

上月康則教授
そうやね。
このシールの数を見てみたら、日頃からやっといた方が良さそうなものというのは結構たくさんありますよ、ということやね。

上月康則教授
例えばこのレベル4に、リュックを背負って避難を始めるというふうにあります。
つまり、このリュックの中がちゃんと整っていることを前提にこのカードができているので、上のカードとつながっているということも分かりますよね。

身近なものを避難スイッチに

那賀高校ならではの避難の目安もあるそうです。

西沢幸恵 養護教諭
川にある大岩が水位が上がって隠れたら、校舎の3階に避難することになっています
水位が上がってきて床上浸水とかになってくると歩いて避難するのが危なくなるので、そうなる前に避難する基準が「岩が川に隠れたら」

学校の敷地から目印の大岩を見下ろすことができる場所があります。

この石の塊が大岩です。これが隠れてしまうと、かなり那賀川が増水しているということで、避難をするという目安にしているということです。

上月康則教授
目安を持っておくということは注意喚起になる。いいことだと思います。
説明するのにも分かりやすいですよね。

しかし1000年に一度の大雨となると、校舎の3階への避難では不十分になる恐れがあります。

1000年に1度に備えて

1000年に一度の大雨、県の想定で2日間合算で1349ミリの雨が降った場合、ハザードマップでみると那賀高校は紫色部分、5メートル以上 10メートル未満浸水すると言われています。
そうなると校舎3階への垂直避難だけでは限界があり、水平に移動して、より高いところを目指して避難する必要があります。

ということで、浸水する地域に含まれていない、
近くの製薬会社の工場にある広場を目指して歩きます。

学校を出て、歩いて10分ほどで高台の広場に到着。
那賀高校から10m以上標高が高い場所ですが、雨をしのげる場所がありません。

上月康則教授
避難場所として雨が降っている中にここへ避難するのは、雨ざらしになるので厳しいと思います。
そのあたりはここの土地を管理する方と一緒に相談して、自主防災組織としてどうするか考えた方がいいと思います。

上月康則教授
1000年に一度と言うと「私1000年も生きないから」と、ずいぶん遠いことのように思います。
しかし、最近はこの異常気象もあって、そういった(1000年に1度の雨)規模の水害というのが毎年のように起こっているので、身近に考えながら備えていった方がいいかもしれないです。

最後に、那賀高校を代表して三﨑さんの感想です。

みんなでマイタイムラインを作ってみて、簡単に準備できるものを知ることができたので、とても良かったと思いました。
マイタイムラインをみんなで、部活内で作ってみようと思います。

制作後記 早め早めの行動を

雨の多い時期、出水期ですので、今から「マイタイムライン」を作っておいてください。
今回使ったものは、徳島県のホームページの中の「砂防防災課」のページからダウンロードすることができます。
タイムラインを作った上で、実際、災害クラスの大雨になりそうだという時は、テレビやラジオ、行政からの情報に注意する。また、インターネットの情報を確認する。
役立つものとしてNHKの「ニュース・防災アプリ」や気象庁の「キキクル」、川の水位やダムの放流情報を確認できる国土交通省の川の「防災情報」などのサイトがあります。いざという時に使えるよう、今から使い慣れておいてください。
早め早めの避難の行動をお願いします。

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