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とくしま動物園 怖がりなキリン「はっさく」 ただいまトレーニング中!

  • 2024年05月21日

ことし3月に広島県の福山市立動物園から、徳島市のとくしま動物園にやってきたアミメキリンの「はっさく」。園に来て2か月になりますが、警戒心が強く、獣舎にひきこもりがちで、いまだに一般公開できていません。
はっさくが外で安心して過ごせるようになってほしいと、トレーニングを続ける飼育員たちの思いを取材しました。

動画はこちらから!👇

キリンの「はっさく」

徳島市のとくしま動物園。シマウマやカピバラなどがいるサバンナエリアの広場の奥の獣舎にいるのが、アミメキリンの「はっさく」(オス・4歳)です。

見えなくはないが、かなり遠い・・・

1日の大半を獣舎の中やその近くで過ごしていて、まだ公開エリアとなっている広場に入ることが出来ていません。

はっさく

ひきこもりがちなキリン

広島県の福山市立動物園で生まれたはっさくは、ことし3月にとくしま動物園にやってきました。4年前にマサイキリンの「イッペイ」が死んで以来、キリン不在となっていた園にとって、待望のキリンでした。
しかし、はっさくは、環境の変化からか、ちょっとした音なども怖がり、半月近くたっても、なかなか獣舎から出ようとしませんでした。このままでは健康にもよくないと、園では外の環境に慣れてもらうためのトレーニングを始めました。

獣舎から顔だけ出すはっさく

まずは信頼関係を築くことから

飼育員
兒島健一さん

性格がひとなつこいと聞いていたので、(名前を呼んだら)来るのかなと思っていたんですけど・・・。

担当する獣医師の古田琴さんと飼育員の兒島健一さん
飼育員
兒島さん

もう全く・・・。

獣医師
古田さん

全くです・・・。

最初は、飼育員たちの呼びかけにも応じようとしなかったはっさく。まずは信頼関係を築こうと、名前を呼び、手渡しでおやつをあげるところから始めました。すると、1週間ほどで呼びかけの声に反応し、来てくれるようになりました。

にんじんが好物

いよいよ外へ

そして4月中旬からは、徐々に外へ出てもらうためのトレーニングに移りました。好物の葉っぱやにんじんなどを見せながら呼びかけて外に出し、獣舎から広場の公開エリアまで30mほどの通路を徐々に進んでいきます。

少しずつ広場の方へ

あくまで“はっさくファースト”

トレーニングは、進んでは戻り、進んでは戻りの繰り返しで、公開を予定していた5月の大型連休も過ぎてしまいました。それでも、飼育員たちは、はっさくが、自分のペースで楽しくトレーニングできるように、怒ったり、感情的にならないような呼びかけを心がけているそうです。

飼育員
兒島さん

はっさくおいで

獣医師
古田さん

はっさく~

獣医師 古田さん
人間も動物だしキリンも同じ動物。だから私たちがちょっと怖いなって、しんどいなって思うことはやりたくないのと一緒のように、キリンもやりたくないことを無理やりさせるっていうのは違うなと思っているので。

はっさくは、こうしたトレーニングを毎日繰り返し、距離を少しずつ伸ばしていきました。

ついに公開エリアの目の前まで!しかし・・・

5月に入り、はっさくは公開エリアの手前まで来ることができるようになりました。撮影に入ったこの日は、今までで最も公開エリアに近い場所に来ることができました。

周りを見渡すはっさく
獣医師
古田さん

はっさく周り見て。いけるな

そして数日後、ようやく公開エリアのゲートにたどりつきました。

公開エリアのゲートまで来たはっさく
走って引き返すはっさく

しかし、はっさくは、突然何かに驚き、来た道を走って引き返してしまいました。飼育員の兒島さんによると、ゲートの向こうの公開エリアにいたシマウマに驚いたのではないか、ということでした。
シマウマは、公開エリアでともに過ごす仲間となりますので、いずれ慣れてもらわないといけません。

獣医師 古田さん
動物園で健康に幸せに生きていくためには、はっさくが越えていかなきゃいけない壁はもちろんありますので、それを一緒に越えていきたいと思っています。

公開エリア側から見たトレーニングの様子
はっさくの前にはカピバラがいる

新たな環境で生きていくため、はっさくと飼育員たちの歩みは続きます。


はっさくの一般公開のめどは、いまだ立っていません。兒島さんは、「早くみなさんに見てもらいたい気持ちもありますが、はっさくのペースを大切にトレーニングを進めていくので、温かく見守ってほしい」と話していました。

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