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子ども・子育て 元公務員が家事代行で家族を笑顔に

元国税調査官の女性が、家事代行・家事コンサルティングの事業を立ち上げたのは、ご自身の悩みから。その想いとは。
  • 2024年03月13日

元国税調査官の異色の経歴を持つ女性が、家事代行・家事コンサルティングの事業を立ち上げました。家事代行で、「女性の負担を減らしたい」「家族を笑顔にしたい」という熱い思いで異業種へ飛び込みました。きっかけはご自身の経験だったといいます。その想いに迫ります。

家事時間 未だ女性の負担が大きい

上の図は、1日の平均家事時間の調査結果です。
2022年の調査ではありますが、およそ夫2~3割、妻7~8割程度となっています。
男性もお手伝いされている方が多くなってきているとは思いますが、どうしても女性への負担が増え、仕事、家事、育児の両立の悩みや不満を抱えている人も多いのではないでしょうか。
そういった負担や悩みを和らげようと「家事代行サービス・家事コンサルティング」を起業した方がいます。

家事代行・家事コンサルティングとは

徳島市の野口由加さん。
2年前に家事代行サービスと家事コンサルティングの事業を立ち上げました。1人で始めた事業でしたが、今では、14人のスタッフがいます。

野口 由加さん

この日、家事代行の依頼があった家事は、冷蔵庫の掃除と整理整頓です。

 

掃除後 きれいになりました!
吉成

整理整頓のポイントはありますか?

野口さん

物をいったん全部出すということです。

全部出してみて、捨てないといけないもの、いらないものを全部捨てます。そして、必要なものをどう使いやすく並べるかを考えながら整えると仕上がりも美しくなるそうです。そして、使いやすい収納にもなります。

吉成

整えることで、家族みんなが、物の場所を把握できて、片付けやすくなる環境ができますね!

家事代行の依頼は掃除関連が多く、水回りの掃除・家中の掃除機がけ・掃除機をかけた後の拭き掃除にモップがけの依頼が多いそうです。

さらには、”家事コンサルティング”として、家事を行ううえでの家の中の導線の改善を提案しています。

吉成

家事コンサルティングとは、どういう内容ですか?

野口さん

整理収納アドバイザーの資格を持った収納が得意なスタッフが行くので、その人間の目から見ると、ここをちょっと入れ替えたほうが使いやすいよねとか、家の中の収納導線というのを整えていくサービスになります。

家事導線を改善

こちらは、野口さんが最近担当した事例です。取り込んだ洗濯物が散らかっています。

そこで野口さんが注目したのは、同じ部屋にある、クローゼット。

洗濯物を取り込んだあと、そのまま同じ部屋のクローゼットに収納することを提案しました。

そのシーズンに着る服をしまう場所として整理することにより、家事の動線が改善され、取り込んだ洗濯物が部屋に散らかることもなくなりました。

起業したのは元国税調査官

野口さん実は、バリバリのキャリアウーマン。元国税調査官でした。
14年間、税務署に勤め、個人や会社の事務所へ税務調査に入り、申告漏れのほか、所得隠し、脱税といった不正が行われていないか、徹底的に調べる仕事をしていました。
その経験が仕事にも生かされているといいます。

野口さん
税務調査でも自宅に上がらせていただき、お話しを聞かせて頂く機会は結構ありました。

そこで、例えば領収書とか請求書とか税務調査に関係する書類を、どこに置いたか、皆さん結構、探し回られたりするんです。

野口さん
どこに何があるか一目瞭然なら自分のものを自分でとれますし、片付けもすぐできるので、そういった家づくりをすれば、みんな楽になれるんじゃないかなと思っていました。

国税調査官としてフルタイムで働いていた野口さん。ところが、育児・家事・仕事と三つ同時進行する生活の中で、どんどん追い込まれていったといいます。
夫婦関係も悪化し、家庭の仕事をすべて夫婦でやらなければいけないのか、大きな疑問をもつようになりました。

野口さん
どうしても家事とか育児の分担が自分に偏っているなっていう不公平感があってですね。自分がどんどんどんどん犠牲になってないかな、って怒りが湧いてきてですね。

そこで、家事を思い切って誰かに頼ることを考え、このサービスを思いつきました。

野口さん
1番は自分がやらないといけないタスク(家事)や、やらないといけない義務感っていうのがなくなるっていうのが1番のメリットだと思っています。お客様が言ってくださるのは、家に帰った時に、家がきれいなってたらママがすごくニコニコ笑顔になってる、それを見て子ども達も、すごいママがなんかいい顔しているみたいな感じで、喜んでくれて。みんなが笑顔になるみたいな。家をきれいにするのが仕事だと思って始めたんですけど、ご家族の方に幸せになっていただくためのサービスだったんだなっていう風に今実感しています。

家事代行を当然の選択肢に

吉成

野口さんも今お忙しくなって、ご自身のご家庭は大丈夫なんですか?

野口さん

うちも、もちろん代行を!してもらっております。

吉成

何の代行を?

野口さん

うちはもうですね、掃除も何もかも自分でしないと決めてます!
自分の仕事もしたいですし、子どもとの時間もちゃんととりたいですし。家事代行を当然の選択肢として持っておいていただけるというところが、女性が働きやすい環境づくりにつながるんじゃないかなって思いますね。

取材をさせて頂いて、ご自身の悩みや辛い思いをパワーに変える姿に、私も元気をもらいました。「パパやママの変わりにはなれないけれど、家事は誰がやっても同じ。外注がいくらでもできるので。」という野口さんの言葉も印象的でした。私も、たまには思い切って、家事代行を頼んでもいいんだなあと、新しい考え方を持つきっかけになりました。家族みんなの笑顔に繋がる素敵なお仕事を知ることができました。ありがとうございました!!

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