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【徳島】災害時の避難場所を確保せよ! ~板野町×道の駅×ホテル~

  • 2024年02月14日

能登半島地震の被災地では、市町村などの枠組みを超えた避難が進められています。南海トラフ巨大地震に備え、徳島県内では板野町が道の駅・ホテルと手を組み、避難住民の受け入れ態勢の整備を進めています。

能登半島地震で進む 市町村の枠を超えた避難

能登半島地震の被災地では、被災者が被害の大きい市町村から被害の小さい町へ避難する『2次避難』や『広域避難』が進められています。

石川県内の断水や停電が続く施設から、高齢者がヘリコプターで遠く離れた自治体の施設に移送される事例もあり、より身近な場所での避難場所の確保が求められています。

板野町が協力を仰いだのは“道の駅”

徳島県板野町ではある意外な場所と手を組み、大規模災害に備えた避難者の受け入れ態勢の整備を始めています。

その場所が・・・“道の駅いたの”
この道の駅は藍住・板野 2つのインターチェンジを結ぶ県道沿いという県内外からアクセスのしやすい場所に位置します。

道の駅いたのは年間100万人の利用者が訪れる、県内でも人気の道の駅の一つです。

この道の駅、他の道の駅にはない役割があります。
それが・・・
「防災道の駅」
国が定めた、県内ではたったひとつの”防災道の駅”なんです。
防災道の駅には、建物の耐震化・無停電化・通信や水の確保・広大な敷地など多くの役割や条件が求められます。
 

なぜ板野町に防災道の駅が?

板野町に防災道の駅を設置されたのには理由があります。

板野町は、最大規模の津波が発生した際の浸水想定区域外にあり、道の駅も被害が少ないと想定されています。南海トラフ巨大地震など、災害が発生した際には、この道の駅が多くの避難者を受け入れる拠点となるのです。
そこで地元の板野町は、この「道の駅いたの」との連携を始めたのです。

板野町×道の駅 多くの人を受け入れるために

まず板野町は、道の駅の敷地内に防災ステーションを設置。

倉庫には1万7000食分の非常食を備蓄しています。
これは、推定される避難者およそ2300人の4食分の食糧になります。

さらに屋外には・・・

地下には貯水槽を設置。60トンの飲料水も蓄えられています。

さらに、もしもの時に備えて力を入れていることがあります。
月に1回行っている“炊き出し訓練”です。

災害が発生したとき、少人数で大量の食料を準備するのが目標です。

1月に行われた訓練では、地元の飲食店のスタッフ2人で100人分のお弁当を作りました。

道の駅いたの駅長 
小川満大さん

広域の場所から沢山の方が来るということを想定し、
ここに逃げてきたらいいんだという気持ちになるように動いています。

板野町×ホテル 快適な避難生活を目指して

広域で避難者を受け入れる体制を整えている、道の駅いたの。
しかし、町が設置した防災ステーションで寝泊まりできるのはわずか90人だけです。

道の駅には約42000㎡の広大な敷地と326台の駐車場があることから大規模な災害時には車を使った多くの避難者がここに集まります。

しかし、避難者の多くが車中泊になると予想され、子どもや高齢者にとっては車中泊は厳しい環境です。

そこで板野町は道の駅の隣にあるホテルと連携を始めました。

災害時には158部屋・最大200人の受け入れを行うようホテルと協定を結んだのです。

このホテルには小さな子供向けのベッドや高齢者でも安心な段差のないバスルームなどがあり、
快適な避難生活を送れるよう工夫されています。

さらに、災害時にはホテル内のレストランでの食事提供も行うことで、災害復旧活動の円滑な推進に寄与するとしています。

ホテル店長 
内藤惇志
さん

近隣の方々もできるだけ多く受け入れて、被災されている時間でも充実したお時間を過ごして頂けるように最大の配慮をさせていただきたいと思っております。

板野町×道の駅×ホテル ~大規模災害に備えて~

道の駅やホテルと連携し、他の自治体の避難住民を受け入れようとしている板野町。

炊き出し訓練や備蓄・避難スペースの確保などそれぞれが役割を担いつつ、組織の壁を越え、大規模な災害への備えを拡充していきたいと言います。

板野町総務課
西川光利さん
 

各種団体様のご協力を得ながら、地域力の向上というのをメインとして
今後も取り組んで参りたいと思っています。

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