徳島 もうすぐハロウィーン 親子で楽しめるバルーンアート
- 2023年10月24日
今回ご紹介するのは、ハロウィーンにぴったりの「バルーンアート」。
風船をひねって組み合わせることで色々な物に変身するバルーンアートは、贈り物や家の飾りつけなど用途はさまざまで、鮮やかな色合いは見る人を笑顔にしてくれます。
バルーンアートの魅力や誰でも簡単にできる作り方をご紹介します。
バルーンアートの“不思議な魅力”
見るだけでなく、作っても楽しいバルーンアート。まずは、その魅力についてバルーンショップのオーナーに話を聞いてきました。
小松島市にあるバルーンショップのオーナー、山下陽子さんです。
バルーンの専門学校でバルーンアートや装飾を学び、9年前にお店をオープンしました。
どんな思いでお店を始められましたか?
カラフルな風船には不思議な魅力やパワーがあると思っていて、その魅力にひかれています。徳島にバルーンショップが少ない中、皆さんにも楽しく明るい雰囲気を感じてもらいたいという思いで、店を始めました。
幅広い世代が集まるバルーン教室
山下さんは、バルーンギフトの制作や会場装飾の仕事だけでなく、バルーンアートの作り方を伝える教室も開いています。誰でも簡単に始められるとあって、「孫に作ってあげたい」というお年寄りから、「子どもたちのために作りたい」という保育士まで、幅広い世代の人たちが参加しています。
自身の経験からボランティア活動も
山下さんはボランティアで小児科の病院や特別支援学校などを訪問する活動も行っています。外出が難しい子どもたちにバルーンアートの魅力を知って欲しいという思いの裏側には、かつての経験がありました。
ボランティア活動を始めたきっかけは、何ですか?
私も幼い頃から入退院を繰り返していて、入院中はすごく退屈な思いをしました。将来はそうした子どもに自分が何かしてあげられたら、と思っていました。私自身は小さい時に風船が好きだったので、風船になったんです。
入院中は子どもだけでなく、病院に通ったり長時間付き添ったりする保護者にも疲れがたまります。かつて入退院を繰り返した経験をもとに、子どもと大人が一緒に楽しんで明るくなれるバルーンアートに行き着いたのです。
プロを目指して
最初は独学でバルーンアート作りを行っていましたが、大阪の専門学校で学んで本格的にプロの道を目指すことを決めました。週末になると高速バスで徳島と大阪を往復する日々が1年続きました。
金曜日の夜に徳島を出て、日曜日の夜中12時くらいにバスで帰ってきたりとか、忙しかったです。
それは、ハードスケジュールですね。山下さんの熱意が伝わってきます!
今ではバルーンショップのオーナーにもなった山下さんは、ボランティアの訪問活動を始めてことしで10年になりました。カラフルな色合いで気持ちを和らげ、けがをすることもないバルーンは入院中の子どもたちにぴったりで、訪問先ではいつも大人気だといいます。
バルーンで笑顔と元気を
子どもたちの反応はどうですか?
(入院中の子どもにとって)楽しみは本当にこれしかないんですよ。すごく歓迎してくれるし、最後は見送りに来て「また来てな」ってみんなが言ってくれます。お母さんも一緒に参加してくれて、お母さんが笑顔なら子どもたちも笑顔になります。
手軽に作れるバルーンアートをご紹介
では山下さんに誰でも手軽にできるバルーンアートの作り方を教えてもらいます。もうすぐハロウィーンの今、ぴったりなのが「かぼちゃコラム」。
親子で挑戦!
私も、3組の親子と一緒に挑戦しました!!
「かぼちゃコラム」の作り方
まずは材料です。
5インチの風船12個、顔のついた風船(なければ、顔はマジックで書いてもOK)、長い風船を2つ、空気を入れるポンプを用意します。(おもちゃ屋や100円ショップ、ネットでも準備できます)
ステップ1「バルーンを膨らませる」
まずは、5インチのバルーンをふくらせます。12個同じ大きさに膨らませます。
★ポイント★ 大きく膨らせてから、少ししぼませて、バルーンをつぶして丸い形に整えます。(電球型はダメ)
ステップ2「3段の土台を作る」
次に、3段の土台をつくります。2つのバルーンの口をかたむすびにしていきます。
ステップ3「バルーンをつなぐ」
次に、バルーンをつないでいきます。
バルーンを真ん中で重ねて、隣どうしのバルーンの位置を入れ替えます。何度かねじって、離れないようにします。同じことを3回繰り返し、4つのまとまりを3つ作っていきます。
ステップ4「顔つきのジャックのバルーンを膨らませる」
そして、顔つきのジャックのバルーンを膨らませます。
★ポイント★ 大きく膨らせてから、少ししぼませて、バルーンをつぶして丸い形に整えます。(電球型はダメ)
バルーンに慣れてきて、和やかに楽しく作業する子どもたちですが、こんなハプニングも・・・
バルーンを飛ばすハプニングもありつつ、楽しく作業は続きます。
ステップ5「バルーンを巻き付けるひもを作る」
次はバルーンを巻き付けつけるひもを作ります。使用するのは、長いバルーン。まずはバルーンの先端を押さえながら空気を抜き、最後にバルーンの口を結びます。
そしてジャックのバルーンの口に結びます。
ステップ6「バルーンを巻き付ける」
次は、バルーンを巻き付けていきます。
紐をひっぱりながら、1周ぐるっと巻き付けて固定します。
2段目も、バルーンの中心を押さえながら、2段目だけにぐるっと1周巻き付けます。
3段目まで繰り返します。3段目は2周巻き付けて、しっかり固定します。
ステップ7「ジャックの帽子を作る」
いよいよ最後の工程です。ここは、ちょっと難易度高め!バルーンをねじって帽子を作ります。
ここでは、長いバルーンを使用します。割れにくくするためのポイントが3つあります。
★ポイント1★ 長いバルーンを引っ張って、伸ばしてから、膨らませます。
★ポイント2★ バルーンの先端を10センチほど余らせて、空気の逃げ道をつくります。
★ポイント3★ バルーンを手で握って柔らかくします。
そうすることで、バルーンは割れにくくなります!!
いよいよバルーンをねじっていきます。
まずは、適当な長さに曲げて、同じ長さくらいの位置(指の位置くらい)でねじります。
★ポイント★ ねじるときは、同じ方向に回すことがポイントです。
ねじったところに、バルーンの口をひっぱりながら絡めます。
そして、そのバルーン口をバルーンの間に入れて、はさみます。
2つ目も最初と同じように、バルーンを曲げてから、最初にねじった箇所に近づけ一緒に絡めながらねじります。
3つ目も同じように、バルーンを曲げてからねじり、また最初にねじった箇所(2つが絡まっている箇所)に近づけて一緒にねじります。
子ども達は、全然怖がることなく、ねじっていきます!大人の方がちょっと怖そうでした。私も割れないか、ドキドキしました!
最後は、出来上がった帽子に両面テープをつけてくっつけます。
先端のいらない部分は、はさみでカットして空気をぬいて結びます。
ハプニングや失敗もしありましたが、無事完成です。
思い思いの「かぼちゃコラム」が完成しました。
帽子の位置を斜めにしたところを工夫しました。大きさを揃えるところが難しかったです。
不器用な私でも出来ました。ハロウィーンでぜひ、お家に飾りたいです。お菓子も用意しなといけないですね!
僕のこだわりは、ジャックの頭を大きくしたところです。
子どもと一緒に作れて楽しかったです。バルーンアート、また挑戦してみたいです。
難しかったところは、風船をくくったり、長さを調整するところです。
なかなか息子と一緒に何かをするっていう機会がないので、こういう機会で一緒にできてすごく楽しかったです。
作る人も見る人も楽しめるバルーンアート。バルーンアートでお家ハロウィーンを楽しんでくださいね!