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読む72時間  「激走400キロ! 沖縄1周サバイバルラン」

2020年02月14日

名物TVウォッチャー・吉田潮が読み解く!『ドキュメント72時間』

 沖縄本島1周400キロを72時間以内に走破するイベント。我慢と労苦を極力避ける現代において、なぜそんな過酷なレースに参加するのか。いったい何のために走る?...の3日間。

 体育の授業以外はまったく運動していなかった52歳男性は完走経験者。「息子に負けてらんないなと」走り始めたそう。がんで胃を2/3切除した49歳男性は「俺みたいな貧弱な体でもこんなことができるんだ、と。根拠のない自信だけど、やってみないとわからない」。

 初回から参加、「にぎやかし」という男性は地元沖縄の人。リタイア後も、夜間ひとりで走るランナーを励まし伴走する。イベントを支えるボランティアの女性は毎年沖縄そばを提供。沖縄県人の温かさが参加者を包み込む。参加者68人、初日で26人がリタイア。疲労と足の痛みと眠気と台風27号がランナーを襲う。

 45歳の会社員女性は母の介護で行き詰まり、発散するために走るという。走る間は日常と雑事を忘れる、無の境地かな。44歳男性は休職を機に走り始めた。走ることは自己対話というが、心の伴走者は手紙で励ます優しい妻ね。

 他の参加者に一晩中励まされて、諦めずに走った男性はややハイテンション。「変態の骨頂! 自分のために引っ張ってくれて、こんなにしてくれて。学ばせていただきました」と男泣き寸前。真の善意に触れた感動がダダ漏れに。

 3日間で完走者は5人。参加者の妻(看護師)が言う。「走った人にしかわからないような、地位とか名誉とか、お金や薬では得られない快感があるんだと思う」。たとえリタイアしても決してへたれじゃないし、無様でもない。目に見えない、かけがえのない収穫があるのだから。

 レース中、顧客から連絡が入って気がかりという男性。完走を喜び、疲れを癒す間もなく、仕事に戻る。ランナーの背後をずっとついてきたのはせわしない日常業務。世知辛い現実だね。

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ドキュメント72時間
ドキュメント72時間
人々が行き交う街角に3日間カメラをすえてみる。 同じ時代に、たまたま居あわせた私たち。 みんな、どんな事情を抱え、どこへ行く?
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