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読む72時間  「尼崎 黄昏(たそがれ)のアミューズメント施設」

2020年01月31日

名物TVウォッチャー・吉田潮が読み解く!『ドキュメント72時間』

 ビリヤードも卓球も30分100円。「世界一安い」と絶賛されるアミューズメント施設があるのは、兵庫・尼崎。パチンコゲームはポイント制で、日用品や食料品と交換可能だって!親しみと温かみを感じるスポットで撮影開始。

 中高生姉妹は受験勉強の合間に、幼児連れの母は「アットホームで来やすい」と言い、子育てを卒業したシングルマザーも「いやなことがあった時に来る。ぽっと来れるところ」と話す。娘も妻も母も息抜きできる最高の場所なのね。

 年金生活のシニアの皆さんも大助かり。68歳男性はビリヤードの腕前が達人級だが、勝ち負けにこだわるビリヤードはしたくないそう。 卓球コーナーでは熱気あふれるスパルタ特訓風景も。阪神・淡路大震災を経験した75歳の女性は、当時自営の理髪店をやめて介護士に。外に出る仕事の大変さを知ったそう。それでも「外に出るのが楽しい」と今はラケットを握る。元消防士の71歳の男性は、震災で「人間は助け合って生きていかなアカンねんなぁと実感したのは事実」と話す。定年した今は「うまく暇をつぶすのがわしらの仕事」。喪失感と学び。会話せずとも人の温度を感じる、そんな場所。

 若者に話を聞くと、遊び方だけでなく働き方にもつながる妙。元高校球児は介護職をやめて、現在フリーター。焦りもあるそうだ。同じく24歳の男性は半年で大学をやめてフリーターに。「ちゃんと大学行って就職する人生がすばらしいとはあまり思わない。就職した友人を見ても犠牲にしてるものがあるので」と話す。「主語は自分」で選んだ強さと若さが滲み出る。

 一方、大学をやめて職を転々とした男性は「あのとき大学に行っとったら、今頃結婚して家庭もって、ちゃんとしてるんやろうなぁ」と苦笑い。ついてない人生を嘆くも、パチンコゲームは久々の大当たり。不運や不幸は幸せと表裏一体。きっとこれからいいことが起こるよ。

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ドキュメント72時間
ドキュメント72時間
人々が行き交う街角に3日間カメラをすえてみる。 同じ時代に、たまたま居あわせた私たち。 みんな、どんな事情を抱え、どこへ行く?
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