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読む72時間  「渋谷郵便局 街角の"平成史"」

2019年06月28日

名物TVウォッチャー・吉田潮が読み解く!『ドキュメント72時間』

 ハガキや手紙を書く人が激減。それどころか、普段字を書く機会すら減っている世の中で、若い人たちの視点が新鮮だった今回の郵便局。

 同じ趣味で集う女性たちは自分宛に手紙を出す。行った日と場所がわかる日記のようなものだそう。また、平成から令和にかけて自分の中で受け継いでいきたいことを書いて、自分に送る女性も。「自分の変化を感じて支えにも喝にもなる」という。素敵な発想(発送)です。

 山積みの箱に埋もれて、伝票を書く男性は美容師。洋服販売もしているそうで、若手が発送作業を担う。普段字を書かないため、苦戦しながらも、こういう地道な仕事の1個1個の積み重ねが大事と言う。山積みだけに。うまいね。

 フリマアプリを活用する人も多い。男子大学生は生々しいフォルムのカエルの財布を売る。50円で買ったモノが数千円で売れたという。身近な売買で経済学の根幹を体感したようで。傘を忘れたことに気づき、経済的損失は免れた様子。よかった。同じくフリマアプリを利用する、猫耳をつけた女性。独特の服装は「私系」。大江健三郎などの本に感銘を受け、「自分の好きなモノがあることで、いい意味で他の人と自分の境目が見えた」。お金にカエル、自分を変える・変わる体験。改元前の平成史最終頁に。

 若い頃、劇団に入っていたこともある男性は、月に50枚懸賞に応募。体調を崩し、今はハガキを書くことくらいしかできないと微笑む。3人の子供たちにハガキを書くお母さん。平成は子育てで自分が充実していたから、令和は子供たちが充実した時代になってほしいと筆をとる。ハガキに託す思いは、希望に満ちている。

 過去や未来というよりも「今」を大切にするのは、腕時計を修理に出す女性。病気になってから時間が気になり始めたそう。「しゃべっていたら時間があっという間!」。食い下がる取材陣を笑顔でちくりと刺す言葉、ありがとう。

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ドキュメント72時間
ドキュメント72時間
人々が行き交う街角に3日間カメラをすえてみる。 同じ時代に、たまたま居あわせた私たち。 みんな、どんな事情を抱え、どこへ行く?
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