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読む72時間  「大阪・渡し船 片道1分の人生行路」

2019年04月26日

名物TVウォッチャー・吉田潮が読み解く!『ドキュメント72時間』

 視聴者提供の企画が実現、大阪市が運営する無料の渡し船だ。大正区と港区の間を流れる尻無川を渡すのだが、乗船時間はたった1分!取材難航と思いきや、ツッコミ&ボケ&オチ、問題提起に名回答、人生訓までも完備の回に。

 2歳の息子がイヤイヤ期を迎え、悩んでいるという23歳ママ。そんな母に聞かせたい話が。

 斫り工の22歳男性は、母と二人暮らし。反抗期には母に罵声を浴びせまくった、と金髪頭に反省の色。仕事が早く終わったら母のために食事を作るそう。今は「オカンのため、が第一。一番最後に頼れるのは家族ですからね」と殊勝な言葉。もうひとり、息子の卒業式帰りのシングルマザーをご紹介。ごんたくれを通り越して「大丈夫?」と思うほどの反抗期があったそう。その息子も卒業後、遠く離れた他県に就職。「寂しさより驚き。卒業式も泣きはしなかったけれど感慨深い」と笑顔。イヤイヤ期も反抗期もいずれ終わる、子供も育って自立する、いつか必ず感謝される日が来る。ね、ホッとしたでしょ。

 さて、心地よいツッコミは77歳女性から。3日間撮影と聞いて「それで放送はちょびっとやろ?」。その通り。ナイスなボケは清掃員の女性。年を尋ねると、しれっと「18歳」。「ひっくり返して」とな。夫を早くに亡くしたが、18歳でも働ける喜びを語る。自虐ネタは52歳介護職員から。「神経つこうて頭ズルむけですわ」と帽子をとる。離婚して4人の子供は元妻と暮らす。仕送りできず、今は疎遠だが、「いつか自慢できるようになったら会いに行きたい」そう。今は仕事も慣れてきて「抜け毛も減りました」と徹頭徹尾の髪ネタありがとう。

 40代の息子も娘も家を出ず、夫の体調も心配という女性は、乗船時、水鳥の姿に感動したと話す。その曇りなき眼と心の清さにこちらも感動。今の悩みもいずれ晴れるはず。尻無川の水のように、家族も絶えず変わってゆくはず。

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ドキュメント72時間
ドキュメント72時間
人々が行き交う街角に3日間カメラをすえてみる。 同じ時代に、たまたま居あわせた私たち。 みんな、どんな事情を抱え、どこへ行く?
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