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読む72時間  「旭川・宝くじ売り場 吹雪の中で見る夢は」

2019年04月12日

名物TVウォッチャー・吉田潮が読み解く!『ドキュメント72時間』

 高額当選者続出、伝説の宝くじ売り場が北海道にある。「過去30人以上の億万長者を出し、当選総額100億円以上」に耳を疑ったが、店の歴史は68年と長い。しかも撮影中、高額当選経験者にも遭遇。残念ながら、今年3月に閉店とのことで、氷点下10℃の旭川へ。

 「幸運の女神」と噂されるのは売り場の名物・堂前輝子さん88歳。会社が倒産寸前の社長が1等を当て、一緒にバンザイした思い出を話す。

 さて、買いに来た人にはおおいに夢を語っていただきましょう。「車買いたい」「家建てたい」「リフォームしたい」から、「夏でもスノーボードができる施設を作りたい」「バドミントンできるスペースを作りたい」「バイクで世界一周ツーリング」と、夢&妄想は広がる一方。買った人だけが味わえる宝くじの醍醐味だね。

 観ているだけでも鳥肌が立つ極寒のロケで、心の芯を温めてくれた人が数名。妻が病気で、旭川の病院に入院しているという会社役員の男性。毎週末、千葉から通い、お見舞いの前に立ち寄る。購入理由は「縁起。我々の年代は神・仏を大事にしてる」と話すが、妻への感謝も忘れていない。「何十年も支えてくれた母ちゃんだから」。神や仏も大事だけど、妻が一番大事!

 恵方巻を手にした公務員の52歳男性は、妻と不妊治療を受けてきたと話す。無事に生まれたときは「宝くじが当たるよりも幸せなことだった」と振り返る。お金で買えない至福の実感。

 43歳男性は氷点下20℃でも普通に外で仕事をする、とび職だ。宝くじが当たったらホルモン屋をやりたいと話す。「ま、別に今でも充分満足ですけどね。幸せなんでしょうね。妻も子供もいて、親も健在だし」と、家族と健康に心から感謝している様子。今の生活や人生を肯定的にとらえ、感謝の気持ちや言葉を忘れない人々に心洗われた。運や射幸心よりも、現在の幸福感が強い人のほうが当たる気もしてきた。

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ドキュメント72時間
ドキュメント72時間
人々が行き交う街角に3日間カメラをすえてみる。 同じ時代に、たまたま居あわせた私たち。 みんな、どんな事情を抱え、どこへ行く?
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