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読む72時間  「東京・新橋 ジューススタンド夏物語」

2018年10月11日

名物TVウォッチャー・吉田潮が読み解く!『ドキュメント72時間』

 ジューススタンド。日頃の不摂生による罪悪感がつい足を向けさせるよね。暴飲暴食した罪深き体を清めたい人、新橋なので二日酔いのオジサンが集うかと思いきや。完全に裏切られた。

 商談前に13種類の野菜ジュース大盛り1杯900円を飲む男性。鉱山業の男性も、商談前にアボカドで英気を養う。長年通う男性はニンジン+リンゴを注文。宇都宮から新幹線通勤、在来線に乗り換えて、ひと駅分は必ず歩く。アサイーを飲む男性は毎日1万歩。「今は情報が多過ぎる。歩くと無心になれる」とか。タマネギ+ヤーコンを飲む元社長は「人間には走れる時代・歩ける時代・歩けなくなる時代がある」と断言し、健脚を見せつけて去っていった。殿方は想像以上に真面目で健康志向。二日酔いで来るのはむしろ女性。ウコン+柿で禊、完了。

 新橋といっても、大手企業がこぞって社屋を構える汐留駅も近い。店が入っているビルにも再開発の話が。「いってらっしゃい」と送り出してくれる温かい店が今後は減るんだろうな。

 撮影は8月末。激務の合間にやっと休みをとれた母と子の姿が。生ジュース好きの息子は巨峰+桃、母はイチジク、2杯目にケール+モロヘイヤ。さては息子、野菜が苦手だな。2杯目は頑なに拒否。母はお寺の副住職で、経営する幼稚園の教諭でもある。ほぼ休日なしのスーパーお母さんだ。もうひとり、商社勤務の母。3歳の娘を預けてから「気付けの一杯」。夕方は夫と娘と来店し、「癒しの一杯」。闘う母と優しい母、行きと帰りの表情の違いをカメラは逃さずとらえたね。新橋は働く母の街でもあり。

 心に残ったのは「苦痛の代償で給料をもらうような仕事の仕方は間違っていると思う」と話した71歳男性。「仕事をやめようと思うけれど、毎朝起きると『行こう!』って思う」と言う74歳女性。「働き方改革って結局どうなのよ!?」という暗喩のような気がしている。

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ドキュメント72時間
ドキュメント72時間
人々が行き交う街角に3日間カメラをすえてみる。 同じ時代に、たまたま居あわせた私たち。 みんな、どんな事情を抱え、どこへ行く?
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