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読む72時間  「海上保安学校 青春グラフィティー」

2018年09月28日

名物TVウォッチャー・吉田潮が読み解く!『ドキュメント72時間』

 友人のカメラマンは言う。「若い人は主に上の歯が見える。老けた人は下の歯だけが見える」と。今回登場する人はもれなく上の歯だ!と、改めて若さを感じた回。海上保安学校に入れるのは18歳から25歳まで。そりゃ若いわな。

 志願理由で多かったのは「安定した国家公務員だから」。沖縄県出身の男性いわく「海保は一番人気」だそう。親に勧められた人もいる。安定とはいえ、危険と隣合わせでもあるわけで。

 ある男性は交通事故に遭い、大学進学をやめて志願した。ひどい事故で死にかけたところを救われ、「海上保安官も同じで、誰かがやらなきゃいけない仕事。だから早く現場に出たかった」。人命救助という強い使命感に感服したよ。

 また、映画「海猿」の影響も大きい。海猿=海保の花形・潜水士になれるのは全体の1%とかなり狭き門。女子高出身・水泳が得意なねもっちも海猿を目指すひとりだ。彼女は日々の訓練で男女の力の差を痛感し、悔しい思いをしている。そんなねもっち、海猿になれるだろうと確信させたのは、5.5キロの遠泳訓練。バディを組んだ女子を励ましながら4時間泳ぎ切った。優しさと強さと責任感。これまた感服。

 この遠泳の様子はドローンによる撮影だ。京都の美しい海を数百人が列になって泳ぐ映像は壮観!今回感動しっぱなしだな。感動ばかりじゃ面白くないので、若人の弱音と本音も紹介。

 ショートカットが規則、髪を切るときは泣いたと話す女性。出動に備えて食事は10分以内、キツイともらす女性。「今まで生きてきて一番つらかった」という男性は「今では日々変わる自分がうれしい」と変化。大卒の男性は「1日で帰りたいと思った」とか。でも、ひとりで懸垂を特訓する姿には並々ならぬ根性を感じた。

 矛盾するようだが、彼らの救難訓練の成果が発揮される時が来ないよう祈る。事故も災害も争いもなく、海が、国が、平和でありますよう。

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ドキュメント72時間
ドキュメント72時間
人々が行き交う街角に3日間カメラをすえてみる。 同じ時代に、たまたま居あわせた私たち。 みんな、どんな事情を抱え、どこへ行く?
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