概要
夜間に撮影された事件・事故現場やお天気カメラの映像にはノイズが多く含まれるため映像が不鮮明になります。映像を鮮明にするためにノイズ低減処理を行いますが、画面がボヤける、信号処理が複雑で実時間での処理が困難、などの課題がありました。
今回、映像に含まれるノイズの数学モデルを推定してノイズを低減できるノイズリダクション装置を開発しました。カメラの解像度やフレームレートを損なうことなくノイズを低減でき、さらにリアルタイム処理が可能なため、緊急報道などの生放送でも使用できます。
特長
- 映像の解像度やフレームレートなどの低下を抑えながら、ノイズ成分を低減
- ハードウェア化が容易で、リアルタイム(1フレーム未満の遅延)で処理が可能
- 映像に含まれるノイズモデルを推定することで、さまざまな映像のノイズ低減に対応
今後の展望
夜間の緊急報道やロボカメ映像の鮮明化に役立つことが期待されます。また、ロケ素材への適用など、ポストプロダクションでの活用も可能です。
