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ぶらり発見 私の気になる!
「鬼を訪ねて」

(ゆう6かがわキャスター 上沼亜弓)

2023年1月30日放送

2月3日の節分に合わせて、香川県内にある「鬼」を探してきました!
怖いイメージがありますが、今回は私たちを守ってくれる鬼をご紹介しますよ。

まずは、古くから厄除けとして作られてきた「鬼瓦」。
寺社仏閣や日本家屋などに使われています。
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鬼瓦を作る人を「鬼師」といいます。
鬼師の一人がいる、観音寺市にある瓦を製造している会社を訪ねました。
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鬼師の修行を始めて10年目。高松城 桜御門や本山寺の五重塔などを手掛けている方です。
今は、四国霊場67番札所 大興寺の本堂の瓦を作りなおしています。
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左側が、現在山地さんが製造している、焼く前の粘土状態のもの。
右側が、大興寺に設置されていた瓦。
山地さんは、ただ同じものを作っている訳ではなく、より良くしながら復元をしています。

こだわりの中で分かりやすいのが、「目は大きく」「まゆはひねりながら」。
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より強く、より動きを感じられるように、守ってくれる鬼を新しく作っています。
山地さんの作っている瓦は、このあと3日間焼かれて、3月頃大興寺でお目見えする予定とのことです。
お参りするときは、屋根の上も注目してくださいね!
次の鬼は、高松市の田村神社にあるこちらの鬼。
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鬼の面です。訪ねたときは制作中でした。
神社で開かれる伝統の節分祭に合わせて、境内に大きな鬼の面をたて、みなさんの罪やけがれと一緒に焼かれます。
そのため、毎年氏子を中心としたみなさんが新しいものを制作するんです。
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竹を切ってきて、骨組みを作ります。
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そして、丈夫な米袋を貼り、色を塗っていきます。
作るうえで大切なのは、目の描き方。
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表情や印象が変わります。
ことしは、四角い目になりました。
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みんなの厄を受け止めてやる、という思いが分かる素直な鬼を目指したそうですよ。
田村神社の節分祭は、2023年2月3日に開催されます。
午後6時から、この鬼面を焼く「鬼やらい」が行われるそうです。

節分の機会に、ありがたい鬼に会いに行ってみてはいかがでしょうか?
※なお掲載している情報は放送当時のものです。
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