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阪神・淡路大震災28年

高校生が続ける文通

( 高松放送局・佐藤和枝)

画像 2023年1月18日放送

阪神・淡路大震災からことしで28年。琴平町にある琴平高校には、震災の被災者と手紙のやりとりを通じて交流を続けている同好会があります。先輩から後輩へと20年近くにわたって受け継がれ、震災を知らない生徒たちが活動を続けています。

被災者への手紙

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「明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします。年末年始はどのように過ごされましたか。私は家族と一緒に初詣に行きました。新型コロナウイルスも流行っていますので体調にもお気をつけ下さい」
高校生が阪神・淡路大震災の被災者に宛てて書いた手紙には、自分の近況や相手の体調を気遣う思いがつづられています。

とらすとK

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琴平高校の同好会「とらすとK」では、毎月1回、被災者に手紙を書く活動を続けています。阪神・淡路大震災から10年後、授業で見たテレビ番組で「10年たっても孤立死があり、震災は終わっていない」ことを知り、当時の生徒たちの有志が、「自分たちにできることを」と活動を始めました。とらすとは「信頼」、Kは「神戸」と「琴平」を意味し、「神戸と琴平を信頼で結びたい」という願いをこめて名づけられました。
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「画像提供:琴平高校」
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「画像提供:琴平高校」
「とらすとK」の生徒たちは、年に2回、神戸市を訪問して、文通相手の人たちと交流しています。しかし、新型コロナの感染拡大の影響でここ数年は訪問できない状況が続き、3年生は去年(R4)7月、初めて文通相手と対面しました。いっしょに訪れた郷土芸能同好会が「こんぴら船々」の踊りを披露し、「とらすとK」のメンバーも手遊びや話をして、交流しました。
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3年 米田穂乃華部長 「みなさん元気で、訪問したことを喜んでくれてとてもうれしかったです。『手紙毎日読んでいるよ、ありがとう』とか、『返事書けないけどちゃんと読んでるから』と言ってくれて、伝わっているんだなと思いました」
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現在は、1年生から3年生まで12人が所属。およそ60人の被災者と手紙のやりとりをしています。その多くは活動を始めた18年前からの文通相手で、先輩から後輩へと受け継がれてきました。阪神・淡路大震災のずっと後に生まれ、震災を直接、知らない生徒たちが交流を続けています。活動の輪は次第に広がり、現在は、東日本大震災や熊本地震の被災者とも交流しています。
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3年生 「返ってきた手紙の返事のなかで『いつもお手紙ありがとう』とかそういう言葉を見るとやりがいとか感じて、今まで手紙を書いてきてよかったと思いました」
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顧問 佐川瑞帆教諭 「神戸の方どうしでも、交流というのがコロナ禍によって、少なくなっているというお話を聞いたんです。なので、私たちが手紙を書くことで、お互いに支え合って気にかけ合って生きていけるということが、すごく意義のあることだなと思っています」

手紙を書き続ける

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返事は学校宛てに届きますが、文通相手が引っ越してしまったり、高齢になって手紙が書けなくなったりして、返ってこないこともあると言います。それでも生徒たちは、毎月、手紙を書き続けています。
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3年 米田穂乃華部長 「明るい話をして、今、元気になってほしいなって思っています。自分で字を書くことで相手に気持ちがもっと伝わると思っているので、やっぱり人の字で伝えたいと思っています」
先輩たちから受け継いできた、「被災地の人たちに少しでも元気になってほしい」という思い。震災を知らない世代の生徒たちの活動は、これからも続きます。
※なお掲載している情報は放送当時のものです。
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