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防災について考えよう

2021年9月14日放送 台風や地震への備えはできていますか?
改めて、日ごろの備えについて考えてみましょう。
イメージ 訪ねたのは、香川県防災センター。防災について学べる県の施設です。
センター長の髙島眞治さんに話をききました。
香川県防災センター

体験型の施設となっていて、強風や地震などの体験を通して、防災について学ぶことができます。
日常生活の中で災害を想像するのは難しいし、体験しないとわからないことも多いので、防災について考えるきっかけにしてもらいたいです。

■全国どこにいても防災は必要!

ここ数年間、毎年のように、全国各地で大雨による河川の氾濫や土砂災害が発生しています。
香川県は自然災害が少ないと言われていますが、地球温暖化や気候変動により、日本のどこにいても、大雨による自然災害が発生する可能性があります。
また、地震はいつどこで起こるか分かりません。南海トラフ巨大地震が発生する可能性も高まっています。
香川県で暮らしていても、日頃から防災意識を高めておくことが重要です。

■台風に備えよう

暴風体験では、風速30mの風を体験できます。
風速30mってどんな風?

時速に換算すると、およそ時速108km。高速道路を走っているときに受けるような風をイメージしてみてください。
暴風警報が発表されるレベルで、樹木が根こそぎ倒れたり、屋根板や瓦が飛んだりし始める風の強さです。
風速30mの風は、発達した低気圧や台風のとき観測される可能性があります。

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備え①

カーテンや雨戸を閉める
強い風が吹くと、外に置いてある物が吹き飛ばされ、窓ガラスが割れ怪我をする恐れがあるため、カーテンや雨戸を閉めておくことが大事です。

備え②

外に置いてあるものを屋内に入れる
屋外に置いている植木やごみ箱など、風に飛ばされやすいものは、事前に建物の中に入れておきましょう。
強い風に飛ばされたものは、凶器になります。風が強まる前に、飛ばされないよう備えるのが大切です。

10月末ごろまでは、台風シーズンです。大雨や強風の備えなど、今後とも注意が必要です。

■地震に備えよう

地震はいつどこで起こるか分かりません。
南海トラフ巨大地震が発生する可能性も高まっています。
南海トラフ巨大地震

政府の地震調査委員会は、マグニチュード8から9の巨大地震が今後30年以内に70%から80%の確率で発生すると予測していて、被害は、四国や近畿、東海などの広域に及び、東日本大震災を大きく上回ると想定しています。

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地震体験では、震度7の地震が体験できます。
震度7ってどんな揺れ?

立っていることができないほどの揺れです。
固定していない家具のほとんどが移動したり倒れたりし、飛ぶこともあります。
南海トラフ巨大地震について、香川県が出している最大クラスの被害想定では、最大震度は7です。
沿岸部には3mを超える津波も発生し、死者数は6,200人、負傷者数も19,000人と想定されています。

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地震は突然起こるので、気が動転して何もできなくなる可能性があります。
先ずは落ち着いて、自分の身を守ることが重要です。
備え①

家具の転倒防止対策
揺れが大きいと家具が激しく動いたり倒れたりして、凶器となります。
阪神淡路大震災では、死者の8割が家具などによる圧迫死・窒息死でした。
壁に金具を付けて固定する方法や、突っ張り棒などで壁に穴をあけずに固定することもできます。

備え②

安全地帯を確保しておく
できれば事前に、家の中で、家具などが飛んでこない安全な場所を1か所作っておくことも大事です。
例えば机の下に本や物が詰まっていると、身を隠せません。
物のない部屋やスペースなどを確保しておくと安心です。

■避難のポイント

避難先をどうするかを事前に決めておきましょう。
指定された避難所だけではなく、例えば、安全な区域の親戚や知人宅への避難、ホテルや旅館などに避難する方法もあります。
また、浸水想定区域などに入っていない場合は自宅の2階や高層建物の上の階への避難などの垂直避難もあります。

避難という言葉は、「難を避ける」と書きます。
避難先は必ずしも避難所だけではありません。色々なケースを想定しておきましょう。

避難準備物①非常持ち出し品

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これまでリュックサックなどに準備していた水や食料などのほか、マスク・消毒液・体温計など、新型コロナウイルスなどの感染症対策を含め、必要な品を事前に準備しておいてください。

避難準備物②在宅避難の場合

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電気・ガス・水道が使えないことを考えて、できるだけ1週間生活できる、水や食料のほか、携帯トイレやカセットコンロなどを事前に準備しておくことが重要です。
髙島さんからひと言

災害はいつ起こるか分からないので、寝ている時、外出先など、いろんな状況を考えておくと、いざというとき、すぐ行動することができます。
日常生活の中で、もし今起こったら…と想像するだけでも、変わってきます。
ご自身の生活の中で、今一度考えてみてください。

施設情報
「香川県防災センター」
【住所】

〒761-8002 高松市生島町689-11(香川県消防学校教育訓練棟1階)

【電話】

087-881-0567

【開館時間】

午前9時~午後5時
(正午~午後1時までは、昼休み、設備点検、清掃などにより体験できません。)

【休館日】

毎週月曜日(月曜日が祝日の時は、翌平日が休館日となります。)
年末年始(12月29日~1月3日)
新型コロナウイルスの感染症拡大により、令和3年9月30日(木曜日)までは臨時休館。

※なお掲載している情報は放送当時のものです。
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