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生活にすぐ取り入れられる防災情報
「防災インタビュー」では、県内外の専門家を招いて、身近な防災に役立つ情報をお伝えしていきます。
いざという時のために、出来ることから備えを始めましょう。

第7回 いざというときの避難

突然襲う、地震や大雨。大きな災害に遭遇したとき、どこに避難するか、あなたは決めていますか?

香川大学工学部教授 長谷川修一さんと中野アナウンサー

今回は、災害が発生したあとの、避難方法について香川大学工学部教授 長谷川修一さんに伺いました。

いざというときの避難、どんな心構えが必要?

地震や大雨が来てから逃げ場所を考えていたのでは遅いです。
日頃から、ハザードマップなどを見て、自分の住んでいる所にどんな危険があるか確認しておきましょう。
災害前に避難場所や避難方法を決めておけば、家族の安否を確認するために危険を冒さなくてもすみます。

避難のポイント

避難のポイント

地震・津波は、夜中でもとにかく逃げることが大事です。
津波から命を守るには避難しかありません。地震によって大きな津波が来る可能性がある場合には、どんな気象条件や夜中でもとにかく、より内陸の高台へ、移動が困難な人は近くの津波避難ビルに逃げましょう。
香川に津波が来るまでは1時間以上あるとされますが、満潮時に堤防が壊れると地震後早い時点で浸水が始まる可能性もあります。 また、津波は半日以上繰り返し襲ってくるので、一度逃げたら津波警報が解除されるまで(丸一日)は戻らない覚悟が必要です。

すでに危険であれば自宅の2階へ

大雨の場合は、川岸や谷の出口や崖下に住んでいる場合には、気象情報を活用して安全なうちに逃げましょう。
香川の河川は短く、急流なので、寝ているうちに一気に水位が上昇して氾濫することもあります。 浸水してからの避難は危険なので、その場合には二階以上へ逃げることが大事です(垂直避難)。
土砂災害の場合も、逃げ遅れたらとりあえず2階です。

どこに避難すればいいのか?

一時的な避難場所を決めておくことが大切です

災害が起きたら、自宅や会社から、行政が指定している避難所に避難しましょう。
避難場所などは自治体のHPなどで調べることができます。ただ、これだけでは不十分です。
大事なのはこの中間にもう1つ、 一時的な避難場所を決めておくことが大切です。
行政が指定した避難所が、災害によってはとりあえず身を守る一時の避難場所として使えない場合があります。また遠い場合もあるので、災害が発生したときに、まず近くで安全に身を守れる場所を決めておくが大事です。 例えば、近くの高台、民間の津波避難ビルなど。マンションであれば高い階へ。第一に逃げる(駆け込む)場所を決めておきましょう。

防災マップ

被害想定が分かる自治体のマップ

市町村では、浸水などの被害想定を記した防災マップを作っていて窓口やHPで手に入ります。
自分の住んでいるところでどのような災害が起こりやすいかわかりやすく記されていますが、 近所の詳しいところまでは掲載されていないません。
このマップを参考により詳細な地域独自のマップを作るといいでしょう。

地域独自の防災マップ

すでに独自のマップを作っている地域もあります。
こちらは、高松市の木太町の地域の方が作ったマップです。 緊急時の避難場所として使える建物も記されていたり周囲の道路は色分けされて、行き止まりや狭い道など注意すべき場所、公衆電話や消火栓がある場所が分かるようになっています。
こうした地図を作り、地域や家族でどこに避難すべきか検討することが大事です。 過去の災害でどこが浸水したかなど、地域の人しか知らない情報もあるので家族で共有しましょう。自分にあった避難ルートを決め、実際に歩いて確認して無理がないか確認してみましょう。

災害はいつ起こるかわかりません。家族バラバラのときにも起こる可能性があります。
日頃からそれぞれが学校や職場で逃げる場所を決めておくことが大事です。
それぞれが避難すべき場所に避難し、自分の身を守る。
防災マップを確認しながら避難場所を家族で話し合っておけば安心できます。

※番組およびこのページは特定の製品・店舗を推奨するものではありません。製品・サービスの特性や使用上の制限、契約内容・条件などについては、各自におかれまして、メーカーや販売会社に十分ご確認ください。
※なお掲載している情報は放送当時のものです。
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