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生活にすぐ取り入れられる防災情報
「防災インタビュー」では、県内外の専門家を招いて、身近な防災に役立つ情報をお伝えしていきます。
いざという時のために、出来ることから備えを始めましょう。

第11回 夏の集中豪雨に備える

夏の短時間大雨に注意

県防災士会の久保雅和会長と深川アナウンサー

これからの季節、気をつけなければならないのが短時間に降る大雨です。
その注意点と対策を県防災士会の久保雅和会長に聞きました。

この季節、注意しなければならないのが大雨ですが、大雨の中でも特に短時間に降る大雨、いわゆる「ゲリラ豪雨」に注意が必要です。
近年、ゲリラ豪雨による被害が増えていて、河川が氾濫したり、山あいの地域では土砂崩れ、住宅街でも浸水のおそれがあり危険です。
6月25日には関東でも1時間に100ミリ超える猛烈な雨が降り、記録的短時間大雨情報が発表されました。

過去の記録的短時間大雨情報

近年の香川県で記録的短時間大雨情報が発表されたのは 過去6年間では
2008年8月29日高松市 90o
2009年8月10日東かがわ市 100o
2012年9月3日三豊市 90o
2013年9月4日東かがわ市 90o  などおおむね年1回ペースになっています。

短時間の大雨の危険性は…

短時間大雨の特徴

通常の雨と比べて、こうした記録的短時間の大雨ならではの危険性はどんなところにあるのでしょうか。
通常の大雨は事前にある程度の予測ができ早くから情報が出ますが、夏の短時間強雨は時間的な余裕がなく予想が難しいです。
ある程度の危険であるとの予想はできますがどこでという予想が難しいのです。 また範囲が非常に狭く局地的であり時間も短く(せいぜい3〜5q、大きくても10kmまで)アメダスの観測ではとらえられないため予測が難しいのです。

雨が畳2枚分の広さに降った場合

100ミリの猛烈な雨とよくニュースで出てきますが、どれくらいの雨量なのでしょうか。

畳2枚の上に1時間1ミリの雨が降れば一升瓶2本。
100oの雨が畳2枚の上に降れば1時間でドラム缶1本半 (約1m40センチ、小学生くらいの高さ)になります。

過去の事例 神戸市の都賀川水難事故

神戸市河川モニタリングカメラより平成20年7月の画像

全国的な事例をもとに、 短時間の大雨の危険性を見ていきましょう。
この画像は6年前の7月に神戸市の都賀川で起きた水難事故です。子どもを含む5人が亡くなりました。
この画像ではわずか十数分で水位が急上昇しました。突然大量の水が流れ、鉄砲水から逃げ遅れた人が流されました。
いち早い危険の察知と、何よりも川から離れ逃げるのが大切です。
そして橋の下では雨宿りや避難しないようにしましょう。


香川県でも県内の中小河川では、どこにでも起きる可能性があります。 1級河川の土器川でも一昨年の夏に、鉄道ファンが鉄橋を渡る電車を撮るために中州で撮影中に上流で大雨が降り中州に取り残されレスキューに救出されました。
夏場の中小河川では水遊びに注意が必要です。

河川の氾濫 その時どうする

天候の変化に早く気がつくことが大切です。

実際にこういう事態に備えて、どんなことを気をつけないければいけないのでしょうか。
警報や注意報の発表前に河川が増水することもあるので、 天候の変化にいち早く気づくことが大切です。 数分から十数分で川の水位が上昇します。
雨が降ってきたからといって「橋の下での雨宿りを絶対にしない」「川から離れる」雨水、濁ってきた水が流れてきたら鉄砲水が来る可能性があるので、「直ちにその場を離れる」ことが大切です。

夏の短時間の集中豪雨への対策

携帯型ラジオは雷の発生をいち早く察知できます。

この夏の短時間の集中豪雨への対策は、身近なことでどんなことに注意することができるでしょうか。
大雨が予想されている場合は必要以外の外出を控えたり、ポータブルラジオを携帯する
ようにしましょう。ラジオは情報収集ができるだけでなく、バリバリという音で雷の音を拾い近くに雷があるのが分かります。 そして天候の変化にいち早く気が付けるようにしましょう。 川だけでなく山に出かける際も、山小屋の場所をあらかじめ確認しておくなどの準備も必要です。

※番組およびこのページは特定の製品・店舗を推奨するものではありません。製品・サービスの特性や使用上の制限、契約内容・条件などについては、各自におかれまして、メーカーや販売会社に十分ご確認ください。
※なお掲載している情報は放送当時のものです。
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