香川県防災士会・会長の久保雅和さんに防災グッズのポイントなどを教えていただきました。 久保さんは防災士として、防災に関する啓蒙啓発活動、講演会、各小中学校の防災アドバイザーなどの活動をされています。
まずは災害が発生したらすぐに持ち出せる「非常持ち出し品」。
最低限これだけはそろえたいというものです。
まずは水。500mlのペットボトル2本程度あれば大丈夫です。
意外と少ないように思えますが、逃げる時の負担にならないように最低限の量を用意しましょう。
これは手で回して充電できるものです。
ラジオが聞けたり、サイレンが鳴ったり、さらに携帯電話の充電もできたりと多機能の懐中電灯が増えています。
就寝中の地震に備えて懐中電灯は枕元にも置くといいでしょう。
電池式の電灯であれば予備の電池を忘れずに。
紙幣は濡れると使用できないので、できるだけたくさんの硬貨を集めておくといいでしょう。
2万円程度あると安心です。
マスクやティッシュ、ポリ袋など。
ポリ袋はとても役に立ちます。
避難所などでの汚物処理、怪我の処置時には手袋の代わりなど、
ポリ袋は代用できるものが多いので、たくさんあると便利でしょう。
薬を飲んでいる人は処方箋のコピーを。薬の殻でも大丈夫です。
避難所に医師が来た時に、すぐに薬を処方してもらえるように取っておきましょう。
また保険証や通帳の口座番号のコピーも、被災後すぐにサービスを受けられるように準備しておくことも大事です。
ラップは食器を覆えば、断水時に、洗わなくて済み、食器を洗わず何度も使用できるので便利です。
お年寄りの方には非常用の流動食などもあれば便利です。
持病がある方はお薬も忘れずに。
また、幼い子どもがいればミルク、ほ乳瓶、おむつ。
女性であれば生理用品など、必要に応じてご用意ください。
自分に必要な量を準備し、避難袋に詰めておくことが大事です。
置き場所は、家の中だと余震などが起きて取りに行けなくなることもあるので、なるべく玄関や外に置いておくといいでしょう。
個人だけでなく地域やマンションの管理組合でも水や非常食を用意しておくといいでしょう。
沿岸部のマンションであれば、上の階に用意しましょう。
各自避難する時は必要最低限のものを、地域などではライフラインが止まっても生活できるくらいの備蓄があれば安心です。