記事投稿:伊丹 新

2021年07月16日 (金)開会式の朝はラジオで菊池寛作品を楽しみませんか?

今回ご紹介するのは「仇討(あだうち)禁止令」。

幕末の高松藩。水戸光圀(みつくに)の兄の血筋を受け継ぐ、徳川の名門、高松藩の意見は割れた。

朝敵となってでも江戸幕府を支えるべきか?

それとも水戸藩の従来の方針である「幕府と朝廷、どちらを支えるべきか迷った際には、迷うことなく朝廷に味方すべし」という教えに従うべきか?

 


会議の末、「朝敵となってでも幕府を支える」という意見でまとまった。

いよいよ明日、反幕府勢力の土佐藩と一戦まみえるという直前、最後まで江戸幕府を支えることを強く訴えていた成田頼母(たのも)が暗殺される。

このことで一気に、高松藩はの流れは反幕府となり、出兵も延期。その後、高松藩は大きな不利益を被ることなく明治維新を迎えることとなる。

 

だが、おさまらないのは、父親を殺された成田頼母の長男の万之介である。いつか必ず父の仇(かたき)を討とうと日々鍛錬に励んでいたが、明治6年2月、突然、仇討禁止令が出され、万之介の願いはかなわぬものとなってしまう。

その後の万之介の運命はいかに・・・

 

大きな時代の転換期の中で、生き抜くことの難しさを描いた菊池寛の短編小説です。

菊池寛の家系は、代々高松藩で、城主に儒教を講ずる藩儒という家柄でした。

菊池寛は、幕末の高松藩の混乱をどのようにみていたのでしょうか?

 

ラジオ第一放送 四国ブロック「特集 四国を読む」

7月23日(金・祝)午前7時40分から55分の放送です。

ぜひお聞きください。


投稿時間:12:00 | 固定リンク | 

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