NHKは新進映画作家の脚本をサポートし、サンダンス・インスティテュートの脚本ラボとサンダンス・インスティテュート/NHK賞に推薦する事業を今年も行っています。2020 -2021サイクルのNHK推薦作品が以下の通り決定しました。
2020 - 2021NHK推薦作品
「バーバー・ブルース」 Nana's Blues
中井乃絵美 Noemie Nakai
服役中の70代の老女が刑務所から仮釈放される。しかし、実社会には彼女の居場所はなかなか見つからない。彼女は再び刑務所で気心の知れた受刑者仲間との生活をすることを画策する。
「プリズム」 PRHYTHM
針生悠伺 Yuji Hariu
短気な性格で伸び悩むバックダンサーの男が冤罪に巻き込まれ、刑務所に収容されてしまう。理不尽に虐げられる刑務所生活の中、男は更正プログラムであるダンスレッスンに参加。荒くれ者の受刑者たちとのダンスによって、忘れていた本当の踊る喜びを取り戻していく。
「ノアの魔法」 The Argument for Beauty
渋谷 悠 Yu Shibuya
英会話講師の豊、妻のアシュレイ、そして息子のノア、9歳。
その日はノアの誕生日を祝うはずだった。豊はノアに1羽のオウムをプレゼントする。だが同じ頃アシュレイは男と情事を重ねていたのだった。バラバラになっていく家族。離れて暮らすことになった豊に、ノアは寂しくないようにと可愛がっていたオウムを託す。そんなノアのために豊は「魔法の箱」を残していく。悩み抜いた結果、ノアが魔法に込めた願いとは…。
選出された映画作家3名は、NHKが東京で行う脚本ワークショップに参加してさらに脚本を磨きます。サンダンス・インスティテュートが推薦するクリエイテブアドバイザーが指導・助言を担当します。
新型肺炎感染対策として、今年のワークショップはオンラインで行う予定です。
NHKは脚本ワークショップを受けて改稿された長編劇映画脚本3作品を、NHK推薦作品としてサンダンス・インスティテュートに提出。インスティテュートは世界中から集まる他の応募作品と等しく、「サンダンス脚本ラボ」および「サンダンス・インスティテュート/NHK賞」の候補として審査を行います。
ワークショップは9月22〜25日(日本時間)の4日間、オンラインで行われました
左上から時計回りに、講師ジュラ・ガズダグさん、フェロー針生悠伺さん、フェロー渋谷悠さん、通訳こはたあつこさん、フェロー中井乃絵美さん