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イスラエル＝NHK/分数未定/カラー
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【シノプシス】
1970年代のイスラエル南部のキブツ（＊1）で、ドビルは彼の母、ミリが精神的に病んでいることを知る。この厳格なルールで縛られた閉じられたコミュニティで、彼はキブツのモットーである平等と、そのコミュニティによって彼の母親が放置されたという突き刺すような現実の間を生きる。
ドビルは、彼のバー・ミッツヴァ（＊2）の年を、通過儀礼として13の試練をクリアする目標の下にはじめる。未亡人の母、ミリは、ヨーロッパの空手チャンピオンとして知られるスイスのボーイフレンド、ステファンの訪れを待っている。キブツのメンバーは集会を開く。彼らは投票を行い、キブツにステファンが3週間滞在することを認める。ステファンは訪れ、ドビルは彼が66歳だと知って失望するが、ドビルはそのうち、ミリにプロポーズするステファンを愛するようになる。
ドビルは、しばらく幸福であるが、バー・ミッツヴァの授業で、彼が習っているユートピア的なスローガンが残酷な現実を隠してることを知るようになる。彼の愛する犬スマイリーが、隣人の犬を妊娠させてしまう。怒った隣人は、ドビルを襲おうとする。ステファンは、ドビルを守ろうとして空手の技を使うが、隣人の手を折ってしまい、キブツから追い出される。
次の日、ドビルはクラスの女の子に関心を引くために、キブツの主要な冷蔵庫からアイスクリームを盗むのに連れていく。冷蔵庫に入ると、彼はスマイリーが凍死してるのを発見する。ミリは激怒し、牛小屋で隣人を攻撃するが、おかげで、精神病院に入れられてしまう。
ミリは、病院から戻るが、とても弱っている。ドビルは、自分の母親を救うことを自分の使命とする。彼はミリを愛してくれる男性を探そうとするが、彼女を利用しようとする相手ばかりしかいない。ミリの状態は悪化する。重なる不幸が彼女を圧倒し、彼女の生きようとする意志は弱まる。ドビルはフランス語のできるクラスの女の子を助けを借りて、ステファンからの手紙を捏造し、母の名で返事を創る。この試みは成功し、ステファンはミリとドビルに二つの飛行機チケットを送ってきて、スイスに招く。彼らの計画は、バー・ミッツヴァの式のすぐ後にキブツを去ることである。
ドビルを母をささえて、彼らは逃げようとする。幸福が訪れそうだが、儀式の夜にミリは、症状を現し幻想を砕いてしまう。キブツは、ミリを病院に送り返すことを決める。
ミリは自分の息子に、彼女の惨めな人生を終わらせてくれるように頼む。ドビルは母親を助けることが自分には無理なことかもしれないと理解する。自分の痛みと母親の苦しみで心が一杯のまま、ドビルは自分の人生を永遠に変えてしまう決断をすることになる。
＊1 キブツ
キブツ（ヘブライ語で「共同居留地」の意味）は、特異な地域の共同体である。相互扶助と社会正義を目標とする社会；共同所有、生産、消費、教育の平等と協力を原理とした社会経済的システム；「それぞれの能力に応じて、それぞれの必要に対して」という理想の現実化；それを選択した者にとっての故郷。
＊2 バー・ミッツヴァ
ユダヤの子供が13歳に達すると、ユダヤの法の下で、自分に対して責任を負うようになる。この時点で、子供はバー・ミッツヴァになったと言われ、ユダヤの共同生活の全てのエリアに参加する事ができるようになる。
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【監督プロフィール】
ドュロー・シャウルは、イスラエル、テルアビブで1967年に生まれた、映画、CM監督である。1999年に、彼は「Operation Grandma」の脚本を書き、監督をした。この映画は、イスラエル・アカデミー賞を獲得し、バンフ・ロッキー賞にノミネートされた。
シャウルは、多くの有名な、国内、または国際的なCMキャンペーンの仕事をしている。彼のCMの仕事は、Cactus賞のベストキャンペーン賞を二回獲得し、ニューヨーク映画祭のGlobal賞、ローマの国際低予算CM祭のスポット広告賞を受賞している。
彼が脚本を書き、監督した、最初の劇映画「Sima Vaknin, Witch」は2003年の7月に公開された。
2003年の1月と6月に、彼の今回の映画「甘い泥」の脚本を持って、サンダンスの監督、脚本家ラボに参加した。
スタッフ：
監督：ドュロー・シャウル （Dror Shaul）
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