赤ちゃんの泣きとお世話(3)
夜泣き
2023年1月22日 放送
理由がわからない赤ちゃんの泣きには困ってしまいますよね。実は、赤ちゃんの泣きは月齢が進むにつれて理由が変化していくのです。泣きの理由やお世話のポイントについて教えてもらいました。

岩佐寛子(東京都助産師会/助産師)

黒田公美(理化学研究所 脳神経科学研究センター/医学博士)
6か月ごろからの泣き
赤ちゃんは6か月を過ぎると、泣きの理由が複雑になります。例えば、親が離れると泣く「後追い泣き」などがみられるようになります。そしてこの時期、親を悩ませるのが「夜泣き」です。
赤ちゃんの夜泣きにつきあうのは想像以上に大変なことです。眠れなくて、イライラのスイッチが入ることもあります。夜泣きについて、くわしくみていきましょう。
どうして夜泣きするの?
そもそも、なぜ夜泣きをするのでしょうか? 脳科学の視点から黒田公美さんに伺いました。
では、こうした夜泣きはいつまで続くのでしょうか?
ねんねのサポート
この時期、赤ちゃんは上手に眠るための練習中です。親はその練習をサポートしましょう。
サポート① 熱を逃がす
眠りに入るときは、体から少し熱を逃がす必要があることがわかっています。
布団のかけすぎや厚着の場合、熱をうまく逃がすことができないため、赤ちゃんは気持ちよく眠れません。赤ちゃんの手足が温かく、さらに汗をかいている場合は眠たいのに眠れない状態です。
眠りはじめは薄手のふとんにしてあげる、手足をふとんから出してあげるなどで、熱を逃がす手伝いをしましょう。寝巻きにも気をつけてください。
サポート② 生活リズム
赤ちゃんが決まった時間に眠りにつき、決まった時間に起きることができるように、生活のリズムを整えてあげることが大事です。早寝早起がよいでしょう。
家庭の事情などで、早寝早起が難しいときは、決まった時間に寝る・起きることをしてください。睡眠と覚醒の切り替えがうまくできない赤ちゃんのために、まずは、家族のライフスタイルに合わせた生活リズムをつくっていくことからはじめましょう。
リフレッシュすることも大切
いつか終わるとわかっていても、夜泣きにつきあうのは大変です。ママもパパも、リフレッシュすることが大切です。
※記事の内容や専門家の肩書などは放送当時のものです