からだのケア(3)
幼児期の肌

まいにちスクスク
2022年3月30日 放送

幼児期の子どもは元気いっぱい。汗も多くかくようになって、肌のトラブルが増えてきます。中でもいちばん気をつけたいのが乾燥肌で、さまざまなトラブルの原因になってしまいます。今回は幼児期の子どもの肌のケアについて紹介します。

講師:
馬場直子(小児皮膚科医)

皮脂は肌を守る

幼児期の肌を守る上で重要なのが「皮脂」です。皮脂は、ワックスのように肌をコーティングしてるようなもの。皮膚から水分が逃げるのを防ぎ、外から入ってくるものを少しブロックできるので、肌を守るために大切です。

でも、1~6歳の幼児期は、皮脂の分泌量が生涯でもっとも少なくなる年代です。肌を守るバリア機能が弱く、乾燥しやすい特徴があります。
この乾燥しやすい時期に一致して、「アトピー性皮膚炎」の発症がいちばん多くみられます。


アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、遺伝やダニ・ホコリなどの生活環境、乾燥が原因となりかかる病気です。手足の関節や、お尻、背中など、ひっかきやすい場所になりやすく、短期間では治りません。症状が悪化すると、かゆくて夜も眠れなくなることもあります。子どもの成長に影響も出てしまいます。赤い湿疹が出た段階で、早めに医師に相談しましょう。

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幼児期の肌のトラブル

幼児期は、外で遊ぶことが多くなるので、いろいろな感染症にかかりやすくなります。幼稚園や保育園に通いはじめて、人との接触も多くなります。赤ちゃんの時期と違い、外からの影響による肌トラブルが多くなります。

「とびひ」や「水いぼ」が多いのも幼児期です。いずれも皮膚の感染症です。特に、「とびひ」は強い感染力を持ち、その部位をかいたりすると、別の部位に広がる厄介な病気です。人にうつる病気なので、症状が出たら早めに皮膚科を受診しましょう。


幼児期の肌のケア

肌の表面に汚れやアレルゲンになるようなものがついているとよくないので、肌を洗うことが大切になります。

まずは、たっぷりの泡でやさしくなでるように洗いましょう。

スポンジなどでこすると皮脂を落としすぎてしまうので、柔らかい綿のタオルがおすすめです。

背中・ひじ・わきの下・膝の裏など、汗のたまりやすい場所を念入りに洗うのもポイントです。     

洗い流すときは、シャワーの水圧と温度に気をつけましょう。水圧が高いと皮脂を落としすぎてしまいます。40度以下のぬるま湯で洗い流しましょう。

肌を洗うと、大事な皮脂も落ちています。皮脂の代わりとなるような保湿剤を塗ることが大切です。
お風呂上がりは、できるだけ早く保湿をするようにしましょう。すぐに保湿しないと、肌の水分量が入浴前よりも減ってしまうので注意が必要です。

顔や手足には、油分の多いクリームタイプの保湿剤。全身には、さらっとしたローションタイプの保湿剤を塗るのがおすすめです。

馬場直子さん

肌の洗い方、洗った後は必ず保湿という毎日のスキンケアで、健やかな強い肌を保ってください。

※記事の内容や専門家の肩書などは放送当時のものです