すくすくナイト
子育て中の心の危機~メンタルクライシス~

すくすく子育て
2021年12月18日 放送

今回のすくすく子育ては1時間スペシャル「すくすくナイト」。
育児を楽しめない自分は親失格だと感じたり、心が追い詰められて子どもに「ごめんね」と泣いてあやまったり、パートナーがつらいときに何をしてあげればよいのかわからなかったり。子育て中の心の危機について、専門家と一緒にじっくり考えます。

専門家・ゲスト;
大日向雅美(恵泉女学園大学 学長)
青野慶久(サイボウズ株式会社 代表取締役社長)
ベッキー(タレント/2児のママ)

今回のテーマについて

今回、番組では子育て中にメンタルクライシスを経験したという方(138人)にアンケートを行いました。「あなたの心を追い詰めるものはなんですか?」という質問の回答を集計した結果がこちらです。

1位は「孤立感」でした。「親や周囲に頼ることができない」「社会から取り残されたような気持ちになる」といった声が寄せられました。コロナ禍の影響で孤立感を深めた方も多かったようです。2位「体の疲れ」、3位「パートナー」、4位「家事」、5位「仕事との両立」が続きました。

―― この結果についてどう感じますか?

青野慶久さん

まず、「パートナー」が入ったことにうなずきました。例えば、必死に子どもの世話をしているときに、のんびりスマホを触られたら、いらだってしまう。視界に入ってほしくない、いないほうがいいくらいだと思うこともありえるでしょうね。

大日向雅美さん

人が人として、安心して生きられる条件が、すべて奪われてしまっていると思いました。「体の疲れ」は生理的な安全が損なわれます。そして「パートナー」。2人いるのに心がつながらないほうが孤独を感じます。それから「孤立感」も社会との接点が持てない。人間の承認欲求や社会的欲求が奪われて、このような状況で子育てをするのは、本当に大変だと思います。

多くの方に回答いただいたおかげで、このような状況が見えてきましたが、声をあげることができない方もたくさんいます。そんな方々を含めて、みなさんの参考になることができように、パパ・ママたちがどのように追い詰められたのか、心を追い詰めずに子育てをするにはどうしたらいいのか、メンタルクライシスに陥ったら何ができるのか、子育て中の心の危機について考えていきます。



おもな相談先や支援機関

子育て中にメンタルクライシスに陥ったとき、おもな相談先や支援機関は?

  • 子ども家庭支援センター
  • 子育て世代包括支援センター
  • 産科・小児科など かかりつけのクリニック
  • 助産院
  • 各都道府県の助産師会の無料電話相談 など

イライラがつのって、子どもにあたってしまいそうなときの相談先は?

  • 電話相談ダイヤル「189」
    全国共通の電話相談ダイヤル「189(いちはやく)」をご存じですか? お住まいの地域の児童相談所につながり、子育ての不安や悩みの相談も受け付けています。子育てでイライラしてどうしようもないとき、ひとりで悩まずに電話相談などを利用してみましょう。

そのほか、厚生労働省のホームページでは心の悩みを相談できる窓口を紹介しています。
電話はもちろん、SNSなど気軽にできる相談方法もあります。


収録を終えて、専門家の大日向雅美さんに伺いました。

―― 子育てでイライラしてしまい、つい子どもにあたってしまいます。どうしたらいいでしょうか?

大日向雅美さん

子育ては頑張れば頑張るほど、イライラしたり、気持ちが揺れたりして当たり前です。どうか自信を持ってほしいと思います。たとえ手をあげてしまったとしても、坂を転がり落ちるようにエスカレートするのを止めるためには、この子を愛しているんだと思えることが大事です。そして、そういうママやパパを社会がみんなで支えなくてはいけないということを、あらためて考えています。

※記事の内容や専門家の肩書などは放送当時のものです