どう答える? 子どもからの質問(3)
ニュースや事件

まいにちスクスク
2020年9月2日 放送

子どもは、ほんとにいろんな質問をしてきますよね。どう答えてよいのか、戸惑うこともあると思います。子どもの質問をどう受け止め、どう答えたらいいのか。専門家のみなさんと考えます。
今回のテーマは「ニュースや事件」です。

専門家:
宮里暁美(お茶の水女子大学 教授/保育学)
遠藤利彦(東京大学大学院 教授/発達心理学)

どんなふうに答えたらいいの?

子どもへの虐待や事故など、悲しいニュースを目にすることがありますよね。

悲しい事件や病気で亡くなった子の写真がテレビに出て、「この子はどうしたの?」と聞かれることがあります。特に虐待のような、子どもにとってもショッキングなニュースだと、どこまで真実を伝えていいのか悩みます。
(5歳・1歳 女の子のご家族)

虐待のような事件であっても、ありのままを伝えるかもしれません。お父さんお母さんから痛いことをされて、いなくなってしまったんだ⋯ と説明すると思います。命はとても大切で、死んでしまったらどうなるのか、きちんと伝えていきたいと思います。
(3歳・0歳 男の子のご家族)

こんなとき、どんなことに気をつければいいのでしょうか。
専門家のみなさんに聞いてみました。

プラスの情報に触れるように

宮里暁美さん

子どもは、基本的に親が選んだ情報しか知ることができません。情報を遮断するだけではなく、プラスの情報に触れるようにしたり、少しコメントを足してあげるといいですね。例えば「ニュースでは○○と言っているけど、○○しているから大丈夫かもしれないね」と伝えてみる。それだけでも、子どもが受ける印象が変わると思います。
子どもは、テレビなどから多くの情報を受けますが、いちばんの情報源はお母さんやお父さんだと思います。親が言うことに、いちばん影響を受けるのです。心配になることがあれば、希望を感じるようなことや、明るい話題を出してみるとよいかもしれません。

親の悲しい・腹立たしいなどの気持ちは隠さなくていい

遠藤利彦さん

基本的に、真実をオブラートに包んで伝えないことは 、かえって不自然なコミュニケーションになってしまうと思います。また、子ども自身が理解できることには限界もあるので、詳細まで伝える必要はないでしょう。
とんでもない悲惨な事件が起きたときは、親自身が心を痛め、悲しい、悔しい、腹立たしいといった感情が表情や声の調子に表れることがあると思います。そのような親の感情は隠さなくていいと思います。
一方で、「ママもパパも、○○ちゃんのことが大好きだから、絶対にそんなことをしないよ」というメッセージも、同時に伝えることを心がけてください。

事件を細かく説明することより、親の気持ちをきちんと伝えることのほうが大切なようです。
悲しい情報に触れてしまったときは、親子で一緒に楽しめる情報を探してみましょう。お気に入りの映像を見て気分を変えるだけでもいいそうです。

※記事の内容や専門家の肩書などは放送当時のものです