どう答える? 子どもからの質問(2)
ルールや決めごと

まいにちスクスク
2020年9月1日 放送

子どもは、ほんとにいろんな質問をしてきますよね。どう答えてよいのか、戸惑うこともあると思います。子どもの質問をどう受け止め、どう答えたらいいのか。専門家のみなさんと考えます。
今回のテーマは「ルールや決めごと」です。

専門家:
遠藤利彦(東京大学大学院 教授/発達心理学)
久保山茂樹(国立特別支援教育総合研究所 上席総括研究員/臨床発達心理士)

どんなふうに答えたらいいの?

「赤信号なのに、どうしてあの人は渡っているの?」のような質問をされたことはありませんか?

赤信号を渡っている人がいると、子どもから「チカチカなのにダメなんだよね」と言われたりします。
(6歳 女の子、4歳 男の子のご家族)

「あの人は急ぎの用事があるかもしれないね、でもほんとはダメだよ」と答えています。
(2歳11か月 男の子のご家族)

子どもって、意外とルールに厳しいですよね。
どう答えたらいいのか、専門家のみなさんに聞いてみました。

状況に応じて、子どもがわかるようなことばがけを

遠藤利彦さん

ルールを守らない人のことを子どもが疑問に思うのは当たり前のような気がします。そんなときは、「もしかしたら間違えたのかもしれないね」と可能性を示したり、「中には守らない人もいるけど、よくないことだよ」と教えたり、状況に応じて、子どもにわかるようなことばがけをしてあげましょう。

誰かを責めるのではなく、子ども自身はどうするかに目を向ける

久保山茂樹さん

ことばには、コミュニケーションの働き、思考の働きの他に、自分の行動をコントロールする働きがあります。例えば「赤信号で渡ってはいけない」ということばによって、自分の行動を制限できるようになる。決まりごとに関心が出てくることは、ことばの発達に関係があるのです。
ただ、「こうしなければいけない」「こうしなさい」と強く言い過ぎると、いわゆる規範意識のようなものに目覚める場合があります。すると、他の人に規範を当てはめ、口を出し、トラブルが起こることがあるので注意しましょう。
こういう場面では、「そういう人もいるね。あなただったらどうする?」のように、誰かを責めることより、子ども自身がどうするか考えるほうに目を向けてあげることが大事だと思います。

どうして幼稚園・保育園に行かなきゃいけないの?

「どうして幼稚園や保育園に行かなきゃいけないの?」と聞かれたことはありませんか?
このとき、単純に園に行く理由を知りたいときもあれば、実は、園に行きたくない事情を抱えている場合もあるといいます。

心のモヤモヤをストレートに言えずに「どうして?」と聞いているかも

久保山茂樹さん

大人としての答えを出す前に、この質問が出てきた背景を探ってみるとよいかもしれません。「嫌なことがある」「今日は苦手なことが待っている」など、モヤモヤとした気持ちをストレートに言えず、「どうして行かないといけないの?」という表現になっている可能性があります。もう一歩、子どもの思いを引き出したいですね。

※記事の内容や専門家の肩書などは放送当時のものです