どう答える? 子どもからの質問(1)
素朴な質問

まいにちスクスク
2020年8月31日 放送

子どもは、ほんとにいろんな質問をしてきますよね。どう答えてよいのか、戸惑うこともあると思います。子どもの質問をどう受け止め、どう答えたらいいのか。専門家のみなさんと考えます。
今回のテーマは「素朴な質問」です。

専門家:
坂上裕子(青山学院大学 教育人間科学部 教授/発達心理学)
久保山茂樹(国立特別支援教育総合研究所 上席総括研究員/臨床発達心理士)
宮里暁美(お茶の水女子大学 教授/保育学)

どんなふうに答えたらいいの?

みなさんは、「タンポポはどうして黄色なの?」のような素朴な質問をされたとき、どんなふうに答えていますか?

自分が当然だと思っていたことを聞かれると、きちんと答えを言えないことがあります。
(5歳・1歳 女の子のご家族)

パパは「先生に聞いてこらん」と言って、ごまかしていました。
(6歳 女の子、4歳 男の子のご家族)

子どもに芽生えた好奇心に応えてあげたいので、ひとつひとつの質問に、真面目に考えて答えています。
(2歳11か月 男の子のご家族)

何を答えても「なんで?」と返ってきます。意味もなく、合言葉のように「なんで?」と言ってくることが、いまだにあります。
(6歳 男の子、4歳 女の子のご家族)

きちんと答えてあげたいけど、いつも、というわけにはいきませんよね。
専門家のみなさんに聞いてみました。

正解にこだわらず、思いを受け止めて分かち合うだけでも十分

坂上裕子さん

このような素朴な質問をしてくるときは、必ずしも科学的に正しい答えを求めているわけではありません。自分が知ったことや考えて楽しかったことを、大事な人に伝えたい・共有したいと思って、「どうして」「なんで」と聞いてくる場合が多いのです。
質問が出ている時点で、子どもの中で好奇心が育っているはずです。まずは、子どもの伝えたい気持ちを受け止めて、分かち合うだけでも十分ではないかと思います。「どうしてなんだろうね」と言って、一緒に考えたり、おもしろがったりしてみましょう。

「なんで?」という質問は、子どもの成長の証し

久保山茂樹さん

「なんで」ということばが出てくるのは、2歳半ぐらいからが多いと思います。これは、子どもの発達にとって、とても意味がある表れなんです。ことばは、まずコミュニケーションの道具として使われます。「なんで」が出てくるのは、ことばで考え始めた、ことばを思考の道具として使い始めた証拠なんです。

急いで答えない・何通りかで答える・「どう思うの?」と聞く

宮里暁美さん

子どもから何かを聞かれたら、急いで答えないで、何通りかで答える、そして「どう思うの?」と聞き返すようにしています。「どう思うの?」と聞くのは、子どもなりの考えを持っていることがあるので、それを引き出すためでもあります。ゆっくり、複数の可能性を示しつつ、問いかけて、「もっと知りたいね」となったら調べてみる。そのような答え方もあると思います。

※記事の内容や専門家の肩書などは放送当時のものです