すくすく子育て 増刊号 2019(4)

すくすく子育て
2020年3月28日 放送

今回の「すくすく子育て」は増刊号!

  • 反響が大きかったテーマをダイジェストで
  • 時間の都合で放送できなかった質問
  • すくすくアイデア大賞・達人家族に聞く「子育てアイデア発想法」
  • 「あきえの知ってビックリ!!赤ちゃんの世界」哺乳びんの研究開発現場に潜入!


これまでの放送より

これまで取り上げてきたテーマの中で、特に反響の大きかったものをご紹介します。

『どう乗り切る?イヤイヤ期〜なぜイヤイヤをするの?〜』(2020年1月11日放送)

あれもイヤ、これもイヤ。2歳前後の子どもに現れるイヤイヤ期。ママ・パパにとっては大変な時期ですよね。
「激しいイヤイヤには理由があるの?」「親はどう対応したらいい?」など、みんなで考えました。

くわしくはこちら

『心配!? 子どもの歯のケア』(2020年3月7日放送)

歯みがきを嫌がる子ども、多いですよね。歯をみがくだけでもひと苦労。歯みがき絵本を読み聞かせたり、鏡を見せて「むし歯菌がいるから歯みがきしよう」と誘ったり。
「年齢にあった歯のケアは?」「むし歯のなりやすさ、遺伝するの?」など、子どもの歯のケアについて考えました。

くわしくはこちら

『どう育てる? 子どもの体力・運動能力〜3・4・5歳〜』(2020年2月8日放送)

子どもの体力・運動能力についてのシリーズ・第2弾。本格的に体を動かせるようになる3歳以上の子どもについてです。
「子どもの能力を伸ばすには何をすればいい?」「すぐ疲れる。歩きたがらない。これって体力がないの?」など、ママ・パパの不安やギモンについて専門家に聞きました。

くわしくはこちら


時間の都合で放送できなかった質問

苦手なことにチャレンジしない子 このままで大丈夫?

どう育てる? 子どもの体力・運動能力〜3・4・5歳〜」(2月8日放送)の回より

6歳になる息子は、友だちとかけまわったり、お兄ちゃんとサッカーをしたりとても元気です。ですが、鉄棒が苦手で、私が練習させようとしてもすぐにやめてしまいます。苦手なことにチャレンジしない姿勢が気になりますし、チャレンジしなければ、ずっとできないままなのではないかと不安です。このままで大丈夫なのでしょうか?
(6歳 男の子のママ)

“できないこと”より“できること”を。

回答:吉田伊津美さん(東京学芸大学 教授/幼児教育学)

無理にできないことをやらせても、子どもは嫌になってしまうのではないでしょうか。この時期、まだスポーツはそれほど必要ではありません。遊びの中で、いろいろな体の動きを経験していくことのほうが大切です。できないことを無理にやらせるより、今できることを十分に経験していくことで、結果としてできることが増えていくと思います。

“できそう”な仕掛けをつくる。

回答:野井真吾さん(日本体育大学 教授/教育生理学)

できることを十分にやることが大切です。まずは「できそう」なことに挑戦して、「できた」ということになれば、子どもの中に次から次へとやりたいことが広がっていくと思います。「できそう」と思える仕掛けを大人が作ってあげられるといいですね。もし、子どもが「もう簡単にできることばかりでつまらない」という状態になったら、ちょっとだけレベルを上げて「できそう」だと感じることに挑戦させてみるといいと思います。


すくすくアイデア大賞・達人家族に聞く「子育てアイデア発想法」

2019年12月に放送した「すくすくアイデア大賞!」では、全国の皆さんから429ものアイデアが寄せられました。
「子育てを楽にするアイデアを考えたい!」「次回はアイデア大賞に参加してみたい!」という方のため、アイデア大賞達人家族に、アイデアを生み出すコツを聞きました。

アイデアの達人 久保田さんファミリー

久保田さんファミリーは、これまでにアイデア大賞で3回予選を通過し、本戦に出場している子育てアイデアの達人家族です。

2013年、掃除や洗濯など、家事を見える化することでパパも進んで家事をやりたくなるチェック表のアイデア。2017年には、子どもが電車の中でおとなしく立っていてくれる「ボクのつり革」。そして2019年には、おもちゃを妹によく取られてしまうというお兄ちゃんのアイデア「ボクこっちで遊ぼう」。

久保田さんファミリーはどのようにアイデアを生み出しているのでしょうか。

1. 子育ての困りごと・問題点を見つける。

まずは、子育ての困りごと・問題点を見つけること。その時々で子どもも成長していくので状況は変わりますが、困りごとは何かしらおきてくるので、比較的簡単に見つかるそうです。

「ボクのつり革」を発案したときは、当時5歳だったお兄ちゃんが電車の中で「だっこして」とだだをこねることに困っていました。

「ボクこっちで遊ぼう」のアイデアが生まれたときは、日常茶飯事のきょうだいゲンカに困っていました。
どの家庭にもある子育ての困りごと、それが、アイデアのタネになるのです。

2. 家族みんなでアイデアを考える。

問題点が見つかったら、家族それぞれがアイデアを出し合うそうです。
最初は、それぞれで宿題として考え、その後、みんなでアイデアを持ち寄ることで、バリエーションを増やすことができるといいます。

<アイデアを考えるポイント>

子どもが何に興味を持つかを探る

例えば「ボクのつり革」では、子どもがつり革にとても興味を持っていたので、腰につり革をつければそこにつかまって「だっこして」と言わなくなるのではないかと考えたそうです。

ちょっとしたことを見逃さない

ふだんの生活で何気なくやっていることがアイデアにつながるので、ちょっとしたことを見逃さないようにアンテナを立てるように心がけているといいます。

新しいアイデア、実際にはどのように考えているの?

久保田家でいま困っているのは、3歳8か月になる妹が、食事中、すぐに飽きて遊んでしまうことです。どうすれば集中して最後まで食べられるのか、パパ、ママ、お兄ちゃん、それぞれが考えたアイデアを持ち寄り、会議が開かれました。
「チョコレートが好きだから、ごはんをチョコレート味にしたら?」「車では立たないから、いすにシートベルトをつけて、ここを車だと思わせたらどうかな」など、いろいろなアイデアが出ました。

そして、まず試してみたのは「食事をしている友だちの写真を食卓に並べる」というアイデアです。
「保育園ではもくもくと食べていると聞いたので、保育園と家では何が違うのかなと考えました」とパパ。友だちと一緒なら、保育園と同じように、自分で最後まで食べられるのでは、と考えたのです。

実際に友だちの写真を並べてみると、「いただきます」と言って、にっこり笑って自分で食べ始めました。

しかし、少し食べると、すぐにいつも通り遊びだしてしまいました。その上、友だちの写真が気になって、なかなか食べてくれません。
今回は、目標だった「一人での完食」はできませんでしたが、アイデアを練り直してもう一度チャレンジするそうです。


「すくすく子育て」では子育てが楽になるアイデアを随時募集しています。
皆さんもアイデアを思いついたら送ってくださいね!


増刊号だけのスペシャル企画
「あきえの知ってビックリ!!赤ちゃんの世界」第4回 哺乳びん

オムツにミルク、食事用品やおもちゃ⋯⋯。赤ちゃんのためのグッズ、たくさんありますよね。
番組MCの鈴木あきえさんが開発現場にお邪魔して、どのように作られているのかレポートします!

今回の赤ちゃんの世界は、「哺乳びん」!

育児をするうえで使うことの多いアイテム、哺乳びん。シンプルに見えますが、実は研究と工夫を重ねて作られているのです。今回は「哺乳びん」がどのような過程を経て皆さんの手元に届くのかを探るため、大手メーカーの研究所にお邪魔しました。

実際の赤ちゃんの口の動きを研究。

実は、哺乳びんは、ストローのように吸い込もうとしても、ミルクが出てきません。

あきえさんが試してみますが、全く飲むことができませんでした。
赤ちゃんは、おっぱいを飲むとき、吸うのではなく、独特な口の動きをして飲んでいます。この研究所では、赤ちゃんの口の動きを分析して、おっぱいと同じように飲める哺乳びんを研究、開発しています。

こちらはモニタールーム。実際にママと赤ちゃんに来てもらい、おっぱいを飲むときの口の中の動きを、超音波(エコー)検査を使って観察します。

この検査によって、どのような口や舌の動きで飲んでいるのかを見ることができます。

このような観察や研究から、赤ちゃんがどのように母乳を飲むのかが分かってきました。
赤ちゃんは、まず唇を大きく開き、乳首から乳輪部分まで全体をパクっとくわえます。赤ちゃんにとって唇は吸盤のような役割を果たします。そして、舌を波のようにうねらせて、絞り出すようにして母乳を引き出しているのです。

赤ちゃんは、はやくて1秒に1回のペースでこの動きを行い、口を開いたままの状態で飲み込みます。これは、赤ちゃんにしかできない動作で、ことばが上手になるころ、2歳を過ぎたころにはできなくなるそうです。もちろん、大人にはまねできないといいます。

口の動きをもとに、乳首の素材「シリコンゴム」を研究。

そして、その研究をもとに哺乳びんの乳首部分が作られます。

このエリアでは、乳首部分の素材であるシリコンゴムの研究をしています。

乳首部分に使用するシリコンは、一般的なものより柔軟性があります。赤ちゃんが哺乳する際の舌の動きに近づけられるよう、柔らかさにこだわり、開発しています。

これは、歯の生えた赤ちゃんが、かんで引っ張ってしまった際などにちぎれないかどうかを確認するためのテストです。
柔軟性があり、十分に耐久性のあるものが開発されています。

成長段階によって乳首の穴の形やサイズもさまざま。

哺乳びんの乳首部分には穴が開いています。その小さな穴も、赤ちゃんの成長段階によって形やサイズを変えています。

乳首部分の先端の吸い穴を特殊な顕微鏡で見てみると⋯⋯。

1か月頃からのSサイズは丸。6か月頃からのLサイズはY字にカットされています。

ミルクが出る量もこのようにずいぶん違います。

1回の授乳で、母乳やミルクを10分から15分程度で飲むのが理想です。吸い穴のサイズや形を変え、赤ちゃんの成長にあった理想的な授乳ができるよう工夫されているのです。

こうした研究を重ねて開発し、哺乳びんが完成します。

哺乳びんでミルクを飲んだときの赤ちゃんの口の動きを確かめる。

実際に、赤ちゃんが哺乳びんで飲んでいる様子を超音波(エコー)検査で観察してみます。

超音波でその様子を観察すると、赤ちゃんの口の中の動きは、母乳を飲んでいるときとかなり近いことが確認できました。

赤ちゃんもスムーズに飲むことができているようです。

鈴木あきえさん
「これなら赤ちゃんも満足ですしママも安心ですよね。実は、私自身も母乳が思うように出なかったときや、乳首が傷ついて痛いとき、仕事のとき、本当に哺乳びんに助けてもらいました」

※記事の内容や専門家の肩書などは放送当時のものです