質問スペシャル2018(1)

すくすく子育て
2018年6月2日 放送

「どうして子どもにキレちゃうの?」「ことばの心配」「叱り方 これでいいの?」で放送しきれなかった質問と回答を紹介します。
また、「大丈夫!?スマホ育児」に出演したご家族のその後をお伝えします。

専門家:
大日向雅美(恵泉女学園大学 学長 発達心理学)
久保山茂樹(国立特別支援教育総合研究所 総括研究員 臨床発達心理士)
遠藤利彦(東京大学大学院教授 発達心理学)

スマホを見せる時間を減らすにはどうすればいいのか悩んでいたパパとママ。その後は?

<「大丈夫!?スマホ育児」の回での質問内容>
1日に何度も動画を見たがる2歳の息子。見せる時間を減らしたい!

専門家:
大日向雅美(恵泉女学園大学学長 発達心理学)
七海陽(相模女子大学准教授 児童文化学 こどもメディア論)

▽あれから6か月後の様子

以前は1日に何度もスマホを見たがっていたけど、今は見たいと言う回数が減ったそうです。
どうして減ったのか、その理由を伺いました。

子どもの意識を他に向ける

今でも、遊びに飽きてくると、そわそわしながらママのところにきて、スマホを見たそうにすることがあるといいます。
そんなときは、子どもから「スマホが見たい」と言われる前に、「一緒に遊ぶ?」と声をかけて、別の遊びを提案するそうです。
この日も、家事を一休みして、一緒に電車遊びをします。

遊びだけではなく、お手伝いをお願いすることもあるそうです。
子どもの意識をスマホに向けさせない作戦なんですね。

専門家の先生に「他のことに意識を向けるとよい」と聞いたので、私からいろんな遊びを提案したり、外に連れ出したりするようにしました。お手伝いも、今までは時間がかかるのであまりさせていませんでしたが、電子レンジのボタンを押すなど積極的に手伝ってもらうようにしています。
(ママ)

さらに、休みの日は、パパが外で一緒に遊んでくれるようになりました。

以前は、公園の滑り台やブランコで勝手に遊ばせていましたが、今は、シャボン玉、自転車、サッカーボールなど、バリエーションを増やして、一緒に遊ぶようになりました。
(パパ)

見るときは時間を決める

それでも、ママが大事なメールをチェックしているときなどに、すぐに寄ってきてスマホを見たそうにするといいます。
そんなときは、我慢ばかりさせるのではなく、時間を決めてスマホを見せてあげるそうです。「10分だからね。長い針が4にいくまでだよ」と、大きな時計を使ってわかりやすく時間を説明しています。
ここでも、専門家の先生のアドバイスが生かされているんですね。

これからも、子どもとの時間を大切にして、いっぱい遊んでいきたいと思います。
(パパ)


お仕置き部屋に閉じ込めることも⋯ 子どもへの影響は?

どうして子どもにキレちゃうの?」の回より

子どもたちを寝かしつけたいのに、騒いでなかなか寝てくれないときなどに、「鬼がくるよ」「天狗さまがくるよ」と脅かしてしまうことがあります。お姉ちゃんが弟をたたいたり押したりするときには、お仕置き部屋に閉じ込めてしまうこともあります。
ですが、それが子どもにどういう影響をあたえるのか気になります。
(3歳9か月の女の子と1歳4か月の男の子をもつママより)

ひとりで考える時間も大切

回答:大日向雅美さん

言うことを聞かなかったり、聞き分けがなかったり、子どももパニック状態にあるようなときは、ひとりになることも大切です。「お仕置き部屋」ではないほうがよいと思いますが、ひとりの時間、ひとりになれる場所をつくってあげましょう。そして、5分でも10分でも「静かに考えてらっしゃい」と言ってあげる。
それを何度か繰り返していると、落ち着きたいときに、自分で行くようになったりします。小さい子どもでも、心が落ち着く時間と場所が必要なのです。


ことばを繰り返したり、詰まらせることがあるけど大丈夫?

ことばの心配」の回より

子どもが、ときどきことばが詰まったような話し方をします。自分から話すときは大丈夫なのですが、こちらから何かの説明を求めたりすると、「電車が、が、が、」のようにことばを繰り返したり、詰まらせたりすることがあります。3歳検診のときには見られなかったのですが、ここ最近で出るようになりました。大丈夫なのでしょうか?
(3歳7か月の男の子をもつママより)

もう少し様子をみる

回答:久保山茂樹さん

3~5歳は、ことばが増えてくる時期で、ことばを詰まらせたり、同じことばを繰り返したりするお子さんが約5%はいるといわれています。
その中の8割の子どもたちは、いずれ詰まらせたり繰り返したりすることがなくなるといいます。ですので、もう少し様子をみてみましょう。

ことばが詰まったりしたときは、本人に言ったほうがいいんですか?

話し方より、話の内容に反応する

回答:久保山茂樹さん

話のしかたではなく、その話の内容に反応してあげてください。詰まったり繰り返したりしたことは一旦おいて、「○○がしたいんだね」など、子どもが言いたいことを受け止めて、返事をしてあげるとよいと思います。

話したいことが難しくて悩んでいるのが原因でしょうか?

一生懸命なときに違うことを聞くと、詰まりなどがでることも

回答:久保山茂樹さん

たしかに、考えていることと、自分が持っていることばを照らし合わせて、どのことばを使おうかなど一生懸命考えながらしゃべっているときに、違う情報が入ってくると、ことばを詰まらせたり繰り返してしまったりするのかもしれません。


夫婦で叱り方の方針が違うと、子どもは混乱しない?

叱り方 これでいいの?」の回より

私と妻で、子どもの叱り方の方針が違います。妻は対話を大事にしていて、子どもがケガをしそうになったり、お友だちとトラブルになりそうなとき、早い段階で介入して、言い聞かせて学ばせます。一方で、私はどちらかというと経験を大事にしたいので、引いたところから見守っていたいと考えています。
でも、子どもからすると、同じことをしてもママには叱られるけど、パパは何も言わないとなって、何が良くて何が悪いのか混乱するのではないかと心配しています。
(2歳3か月の男の子をもつパパより)

それぞれの考え方の違いを理解していく

回答:遠藤利彦さん

パパとママで、接し方や考え方が違うほうが、一般的ではないかと思います。
お子さんも、パパとママのやり方・考え方がそれぞれ違っていると、徐々に理解していくと思います。その中で、自分はどうすればいいのかなど、柔軟な考え方ができるようになっていくと思います。逆に、パパとママが同じ考え方だと、二人から同じように叱られることになり、子どもは行き詰ってしまうことがあるかもしれません。

※記事の内容や専門家の肩書などは放送当時のものです