質問スペシャル2017(4)

すくすく子育て
2018年1月20日 放送

「なんとかしたい!家事ストレス」「子育ては孤独?ママの人間関係」で放送しきれなかった質問と回答を紹介します。
また、「知りたい!離乳食の基本」「なんとかしたい!家事ストレス」に出演したご家族のその後をお伝えします。

すくすく子育て「質問スペシャル」

専門家:
大日向雅美(恵泉女学園大学学長)
大豆生田啓友(玉川大学教授 乳幼児教育学)

「知りたい!離乳食の基本」の回で、どうしたら離乳食を食べてくれるのかを悩んでいたママ。その後は?

<前回の放送での質問内容>
離乳食 どうしたら食べてくれるの?

▽あれから4か月後の様子

離乳食をなかなか食べてもらえなくて悩んでいたママ。
その後、どうなったのでしょうか?

ご自宅に伺ったところ、離乳食を作っているところでした。
以前より、よく食べてくれるようになったそうです。専門家から「いろいろ試すべき」とアドバイスを受けて、ミルクが大好きな子どものためにメニューを工夫するようになったといいます。

ママ
「離乳食を食べてくれなかったときもミルクは飲んでいたので、離乳食にミルクを取り入れたら食べてくれるかなと試したことがきっかけです。今日は野菜のミルク煮です」

一方、ママが離乳食を作っているとき、パパは子どもと遊んでいました。
実は、運動してお腹を減らそうというねらいがあるんです。パパとママ、2人のチームワークで離乳食を食べてもらう作戦なんですね。

ごはんの時間も、パパとママのチームワークが光ります。
パパは、子どもの目の前でおいしそうに食べる役目。子どもがまねをしてくれるように、大げさに食べるようにしているそうです。ママは、子どもに声かけをする役目です。2人の連携プレイで、離乳食をパクパク食べていました。

ママ
「以前は、私と子どもの2人で食事をしていて、私が食べさせていました。専門家の先生に『楽しんで食べさせるようにしよう』と聞いてから、できるだけ3人一緒に食べるようにしています」

心配していた体重も、離乳食を食べるようになって、順調に増えているそうです。

パパ
「これからも、3人でゆっくり楽しく焦らずにやっていこうと思います」

これからも、笑顔のある食卓にしてくださいね!


「なんとかしたい!家事ストレス」の回で、予定通りに進まない家事にイライラしていたママ。その後は?

<前回の放送での質問内容>
予定通り進まない家事、どうしたらいい?

▽あれから2か月後の様子

家事や育児、やることが多すぎていつもイライラしてしまうと言っていたママ。
その後、どうなったのでしょうか?

午後3時半すぎ、ご自宅に伺ってみると、ママは子どもたちと楽しそうに遊んでいました。
以前は、この時間が1番忙しかったといいます。

ママ
「床に座って一緒に遊ぶことがなかったのですが、最近は遊ぶ時間がとても増えました。これまで、この時間にお兄ちゃんを保育園まで迎えに行っていましたが、パパが行ってくれています」

保育園のお迎えには、往復1時間かかるといいます。そのお迎えを、週に2回、パパが行ってくれるようになったんです。そのおかげで、時間に余裕が持てるようになり、料理もゆっくりと作れるようになったそうです。
この日のメニューは作り置きができる豚汁。さらに、冷凍食品の餃子です。

ママ
「子どもたちの栄養を考えて、必ず一汁三菜を手作りで用意しようと思っていたんですけど、専門家の先生に『あきらめてもいい』と言ってもらえたので、一品ぐらいはレトルトを使って、全部手作りで用意することはあきらめました」

冷凍食品の餃子、子どもたちもパパもおいしそうに食べています。

パパ
「ママが一生懸命がんばってイライラしてしまうより、料理の数が少なかったり、部屋がちらかっていても、笑顔のほうがいいと思います」

100%を追い求めていたとき、ママに笑顔はありませんでしたが、今は時間に余裕ができて、子どもたちと遊ぶ時間が増えて、ママに笑顔が戻ったのです。

さらに、ママを笑顔にさせる理由がもう1つありました。
それは、週に1度、フットサルに行くことなんです。
体を動かすのが大好きなママ。フットサルのときは、パパに子どもたちを見てもらっているそうです。

ママ
「いや~楽しいです! ボールを蹴っているときは、育児も家事も忘れて、これだけに集中できるので、ストレス発散になります」

ストレス発散大成功!
これからも笑顔を忘れずに!


夫婦で家事の分担が不公平、どうすればいい?

なんとかしたい!家事ストレス」の回より

夫婦で共働きをしていますが、家事・育児の7~8割が私の負担になっています。パパは協力的ではあるのですが、やっぱり日々の負担が大きいので不公平だなと感じてしまいます。どうすればいいのか悩んでいます。
(1歳5か月の女の子をもつママより)

分担を見える化して、パパは積極的に参加する

回答:大豆生田啓友さん

パパが具体的にできることをプランにしてみましょう。「この小さな部分ならできる」「これなら帰宅後、夜遅くてもできる」など、何ができるのかを考えて、グラフなどの“見える化”をしておきます。パパができることが少しでも増えれば、ママの思いにも応えられるのではないかと思います。


ママ友とは浅い人間関係でいいの?

子育ては孤独?ママの人間関係」の回より

ママ友に、個人に関することを聞いたりすると、引かれてしまうのではないかと怖くて、当たり障りのない話しかできません。どこまで踏み込んでいいものか悩みます。

人生を語り合う場を探す

回答:大日向雅美さん

私は子育て広場を運営しています。広場で話をするとき、子どもを遊ばせながらになるので、深い話をするのは難しいです。でも、話をする場は他にもあります。
最近、子育て広場で、女性たちが人生を語り合う講座を開きました。お子さんは一時預かりで預かっていただきました。すると、みなさん初対面だったのに、あふれ出すようにご自身の人生のことや不安などを語り始めたんです。
こういった講座はわりと開かれているので探してみましょう。深い話もできていくと思います。そのような場に参加するなど、バラエティのある生活空間を、少しずつ作っていくのはどうかと思います。


【山根良顕のパパ修業】笑顔写真の撮り方

「山根良顕のパパ修業」は、新米パパの山根良顕さんが、良きパパになるための方法を学んでいくコーナーです。子育てにお悩みのパパ、ぜひ参考にしてみてください!

今回のテーマは、“笑顔写真の撮り方”。

子どもにじっとしてもらって、笑顔で写真を撮るのは難しいですよね。
うまく撮れるようになると、年賀状の写真や、いろいろな楽しい思い出の写真ができますよ。

教えてくれるのは、写真家の“えがお先生”です。
どうすれば子どもたちのいい笑顔の写真が撮れるのかを研究して、全国で講演なども行っているんです。

今回、被写体として1歳9か月から6歳までの子どもたちに集まってもらいました。
でも、ふだんとは違う環境で、みんなかなり緊張しています。
本当に笑顔になるのでしょうか?

カメラの準備

カメラは、普通のデジタルカメラを使います。
ご家庭で撮る場合は、スマホでもOKです。
カメラの知識がなくても大丈夫ですよ。

ポイント① 撮るときの表情

ママがお子さんを撮影しているところを見ていると、黙って、眉間にしわがよって、怖い表情になってしまっている方もいます。それだと、撮られている子どもに威圧感を与えてしまいます。
まずは、撮る人が笑顔になることが大切なんです。

<“息つぎスマイル”で撮影してみよう>

笑顔を撮影するための“息つぎスマイル”という方法があります。
みなさんもやってみましょう。

まず、カメラを構えて、液晶画面で画角を決めます。

そして、水中から顔を出し息つぎすようにして、笑顔で顔を上げて、シャッターを切ります。

子どもの笑顔を引き出すためには、シャッターを押すとき、画面を見るよりも笑顔を見せることが大切です。写真がぶれちゃうかもしれませんが、何度か挑戦してみましょう。
笑顔を見せることによって、笑いたくなっちゃうお子さんが続出しますよ。

山根さんも練習してみました。

笑顔というより変顔ですね!
でも、子どもを笑顔にさせるには、もちろん変顔も効果的ですよ。

さっそく、子どもたちを撮ってみましょう。


自然な笑顔で、とってもいい表情の写真になりましたね!

ポイント② シャッターを押すときの声かけ

みなさんは、写真を撮るとき、どんな声かけをしていますか。
実は、「はい、チーズ」はNGワード。「はい、チーズ」と言ってしまうと、子どもたちは構えて固くなってしまい、いい笑顔を引き出せないんです。
「はい、チーズ」にかわる声かけを紹介しますね。

<だるまさんが転んだ>

まずは「だるまさんが転んだ」!
子どもたちと遊びながら、撮っちゃいましょう。

声かけを変えて、ゲームをしながら撮るだけで、躍動感がある、笑顔の写真が撮れちゃうんです。
山根さんもさっそく挑戦して、こんな写真が撮れましたよ。

<いない、いない、ばぁ>

もう1つの声かけは「いない、いない、ばあ」。
「いない~」のとき、カメラで顔を隠して、「ばぁ」で顔を上げましょう。

さらに、カーテンなど、道具を使うのもおすすめです。
子どもたちにカーテンで隠れてもらって、「ばぁ」で出てくるところを撮ると、こんなに生き生きとした写真になるんです。

ポイント③ 集合写真の撮り方

集合写真は、動きをつけることによって、簡単に笑顔の写真を撮ることができますよ。

まずは、集合写真を撮るメンバーを両サイドに分けます。

そして、集合する真ん中の場所を決めます。

「よーい、スタート!」の声かけで、真ん中の指定場所に走って集合してもらい、そこで写真を撮ります。

すると、動きや一体感が出て、こんな写真が撮れちゃうんです。
山根さんもさっそく挑戦してみました。

立ち止まって撮るより、楽しそうな表情になりますね。
「よーい、スタート!」ではなく、カウントダウンをしても盛り上がりますよ。


ちょっとした工夫で、みんなで楽しんで写真を撮ることによって、家族の絆も深まります。
みなさんも、家族で一緒に楽しみながら、いい笑顔を撮影してくださいね。

※記事の内容や専門家の肩書などは放送当時のものです