おやつの悩み

すくすく子育て
2017年2月25日 放送

子どもはみんなおやつが大好き。でも、おやつっていつから必要なの?
市販のお菓子って、何歳からあげても大丈夫?
乗り物で騒ぐ子どもに、ついおやつをあげてしまう⋯。
今回は「おやつの悩み」にお答えします!

すくすく子育て「おやつの悩み」

専門家:
加部一彦(埼玉医科大学総合医療センター新生児部門 小児科医)
太田百合子(管理栄養士・東洋大学非常勤講師)

おやつは、なぜ、いつから必要?

母乳のほかに1日2回離乳食を食べています。
毎回ほとんど残さず食べて、発育も順調です。
これから3回食にと考えていますが、おやつを始める時期が気になっています。
こんなにたくさん食べているのに、おやつを食べる必要があるのでしょうか?
まだ早いかな、市販のお菓子をあげるのは抵抗があるな、と思っています。
おやつは、なぜ、いつから必要なのでしょうか?
(10か月の男の子をもつママより)

生活のリズムを大事に

回答:加部一彦さん

離乳に向けての期間は、食事がきちんと3回できて生活のリズムを作ることが大切なので、おやつがどうしても必要ということはありません。おやつの役割のひとつとして食べ物に興味を持たせるなどありますが、基本は食事のリズムを作ることを優先して考えたほうがいいですね。

おやつを食べさせるときも、まず3回の食事が決まっていて、その間に決まった時間におやつを与えることで、時間感覚が身について生活のリズムが定まるんです。夜遅くまで起きていて、朝起きることができないようなお子さんも少なくないですが、体の中でリズムをつくるということが、健康を維持するために重要なことなんです。

おやつは第4の食事

回答:太田百合子さん

おやつというのは、第4の食事なんです。幼児期は体が小さいわりに必要なエネルギー量が多く、胃袋も小さいため、食事をしても3時間程度しか持たないんですね。その食事と食事の間を補うのがおやつなんです。
おやつを食べて、食事のときにお腹が空かなくなるのが心配かもしれませんが、あまりにも空腹になりすぎると、ものすごい勢いでむさぼるような食べ方になりがちなんです。食事というのは、よくかんで味わったり、みんなで楽しむ時間という役割もあるので、少しお腹に入れておくと余裕ができると思います。

おやつの適量は、お子さんにもよりますが、1日のエネルギー消費量の10~15%ぐらいと言われています。1~2歳だと100kcal、3~5歳だと150kcal程度になります。150kcalというと、コンビニのおにぎり1個分ぐらいです。果物でいうと、バナナ1本分、みかん2個分、りんご半分で、それぞれ80kcalぐらいです。

3回食になって、昼間の授乳回数が減ってきたら、おやつを始めてみるといいと思います。


市販のお菓子でおやつを選ぶなら、どんなものを食べさせたらいい?

午前10時と午後3時におやつをあげているのですが、午前10時におせんべい、午後3時におせんべいとバナナ、というようにおやつのバリエーションが少ないのが悩みです。
どういったものを食べさせたらいいのか、市販のおやつは味が濃いのではないか、と気になります。
市販のお菓子でおやつを選ぶなら、どんなものを食べさせたらよいでしょうか?
(1歳9か月の女の子をもつママより)

大人と同じ食事をとるまでは控え目に

回答:加部一彦さん

市販のお菓子は、食事が大人と同じようなものになるまでは、控え目にしたほうがいいと思います。

大人と同じお菓子は3歳以降に

回答:太田百合子さん

大人と同じお菓子は、できれば3歳以降にしたほうがいいと思います。3歳を過ぎると、おやつがコミュニケーションのツールになることもあります。お友達と分け合ったり情報交換したり、そういったツールにもなるので、おやつは楽しみなもの、にしてあげたほうがいいですね。

大人の食べているお菓子を食べたがる! ガマンさせたほうがいいのでしょうか?

おやつはできるだけ薄味に

回答:加部一彦さん

子どもたちの食事は味が薄いですからね。子どもも味が濃い方がおいしいと感じるので、濃い味に慣れてくるとおいしい方を欲しがるわけです。子どもの前で食べるおやつは、薄味のおやつにするのはどうでしょうか。
一度味を覚えると、大人と同じようになかなか薄味には戻れないんです。ちいさい頃は、できるだけ薄味に慣らしておいたほうが、先々いいと思います。

おやつで楽しい時間を共有

回答:太田百合子さん

食事もおやつも、親子で一緒に食べることはとてもいいことですよ。親子でおしゃべりしながら、楽しい時間を共有できます。ちょっと子どもにはあげたくないなと思うお菓子は、子どものいないところで食べるほうがいいと思います。

親も一緒にガマン

回答:加部一彦さん

おやつに限った話ではありませんが、ある程度ガマンをしていかないといけません。でも、子どもたちはガマンを知らないので、教えていかないといけません。子どもにガマンを教えるには、親も一緒にガマンすることが必要ですよ。

特別なときの楽しみとして

回答:太田百合子さん

一方で、全くおやつを食べさせないなど、あんまり完璧にしすぎなくてもいいと思います。行事やイベントのような、特別なときには、たまの楽しみとして食べさせるといいのではないかと思います。


電車に乗るとおやつを欲しがる!どうすればいい?

電車でぐずりだしたときに、お菓子をあげておとなしくなったのがきっかけで、今では電車の中で条件反射的におやつを欲しがります。おもちゃなどでごまかすのですが、お菓子を思い出して騒ぎ出すので、ついあげてしまいます。あげないと、ベビーカーをのぼって出てきて、お菓子の袋に手を出し始めるので、危なくてあげてしまう部分もあります。やめさせようと、ガマンさせたりするのですが、電車の混雑時など周りの迷惑を考えると、つい根負けしてしまいます。
(1歳10か月の男の子をもつママ)

いろんな方法で少しずつガマンさせる

回答:加部一彦さん

子どもは本来騒ぐもので数分しか静かにできません。世間の目が厳しくなっているので、静かにさせたいというみなさんの気持ちはよくわかります。
これもやっぱりガマンくらべなんですね。例えば、3歳ぐらいで物分かりができてくると「おにいちゃんだから、これできるね」と自尊心をくすぐることもできるようになるし、手を変え品を変え、いろんな方法を取り入れながら、少しずつガマンさせるといいと思います。

「電車から降りたら食べる」と約束する

回答:太田百合子さん

電車の中って、結構のどがかわくんですよね。飲み物をお菓子の代わりにして、お菓子は持っていかないというのはどうでしょう。時間はかかると思いますが、しばらく持って行かないようにすると、だんだんお菓子はないものなんだと思うようになります。

「電車から降りたら食べる」と約束するのもいいかもしれません。ガマンの後にお楽しみがある、ガマンできると「すごいね」って褒められる。その繰り返しで、だんだんガマンを覚えていくと思います。

実は、車、電車、ベビーカーなどの乗り物で食べることは危ないということもあります。動いているときに、見てないところで食べさせると誤えんの危険もあります。動いてない場所で、きちんとお座りして、親の目の前で食べさせるというのも大事だと思います。


ジュースはどのようなものを与えればいい?

ジュースの与え方がわかりません。野菜ジュースや果汁ならいいのか、どの程度ならいいのか、砂糖不使用と書いてあっても市販のものはよくないのか、分からず迷ってしまいます。便秘症なので、水分を取らせるために、おやつにあわせて飲み物を与えたいのですが、どの程度甘い飲み物を与えていいか困っています。
(1歳11か月の男の子をもつママ)

ジュースはおやつのひとつ

回答:太田百合子さん

ジュースや野菜ジュースだけで、便秘解消にはなりません。ジュースはおやつのひとつ、と思って量を決めるといいですよ。ペットボトルだといくらでも欲しがってしまうので、幼児用の小さいパックなど小分けになっているものを選んで、それ一個と固形のおやつを組み合わせるなどするといいと思います。
それではちょっと足りないということならば、カロリーの少ないゼリーと組み合わせてみるなど工夫して与えるといいと思います。

ジュースだけにならないように工夫を

回答:加部一彦さん

子どもは体重あたりの水分量が多いので、水分は必要です。ただ、それをジュースだけで補えるわけではありません。お茶や水などと組み合わせて、ジュースだけにならないように工夫が必要ですよ。
一度、味を覚えてしまうと、ジュースばかりを欲しがるようになるので、いろんな飲み物を織り交ぜながら与えるのがいいのではないでしょうか。


すくすくポイント
親子で一緒に、おいしく食べられる簡単おやつの作り方

太田百合子先生(管理栄養士)おすすめの、おいしくて簡単にできるおやつを紹介します。
作り方は簡単。子どもといっしょに作ってみてください。

ドライフルーツのヨーグルトあえ

ドライフルーツのヨーグルトあえ

▼材料(作りやすい量)
プレーンヨーグルト 450-500g
ドライフルーツ 50gくらい

※ドライフルーツはヨーグルトの重さの1割ぐらいを目安。大きな塊がある場合は、5mm~1cm 角くらいに刻んでおきましょう。

▼作り方
(1)ドライフルーツをプレーンヨーグルトに混ぜる。
(2)一晩冷蔵庫で寝かせる。寝かせることでフルーツがやわらかく!

ほどよい甘さのフルーツヨーグルトに大変身!

ギョーザの皮のフルーツパイ&一口ピザ

ギョーザの皮のフルーツパイ&一口ピザ

▼フルーツパイの材料(1個分)
缶詰のフルーツ 10g(1㎝角を2,3個)
ギョーザの皮 1枚(直径8.5cmくらいの小さめのもの)
バター 少々

▼フルーツパイの準備
(1)フルーツを 1㎝ 角くらいに切る。

(2)ギョーザの皮にバターを塗り、切ったフルーツをのせる。

(3)皮のふちをシロップか水でぬらす。

(4)半分に折ってしっかりくっつける。

▼一口ピザの材料(1個分)
ミニウインナー 10g(長さ4cmくらい)
とろけるチーズ 小さじ1
ケチャップ 小さじ1/3~1/2
ギョーザの皮 1枚(直径8.5cmくらいの小さめのもの)

▼一口ピザの準備

(1)ギョーザの皮にケチャップを塗る。

(2)ウインナーとチーズをのせる。

▼フルーツパイと一口ピザを焼く
(1)天板にオーブン用の紙をしき、フルーツパイと一口ピザをならべて、180℃のオーブンで8分~10分くらい焼く。

(2)皮がパリッとするまで焼いたらできあがり。


※オーブンにより焼き上がりの時間は変わります

ごはんの簡単おはぎ

ごはんの簡単おはぎ

▼おはぎの材料(きな粉・ごま各1個分)
きな粉:小さじ2 砂糖:小さじ1
すりごま(黒):小さじ2 砂糖:小さじ1
ごはん:1個あたり大さじ2(25g)

※ごはんは残りご飯でも大丈夫。冷めている場合はレンジなどで温めておいてください。

▼作り方
(1)ごはんをラップで丸める。

(2)きな粉・すりごまを、砂糖とよく混ぜ合わせる。

(3)丸めたごはんにまぶせばできあがり。

※記事の内容や専門家の肩書などは放送当時のものです