質問スペシャル2016(4)

すくすく子育て
2016年12月3日 放送

「きょうだいの子育て」で放送しきれなかった質問と回答を紹介します。
また、これまでの番組に出演したパパ・ママがその後どうなったかを追跡取材!

すくすく子育て

専門家:
遠藤利彦(東京大学大学院教授 発達心理学)
汐見稔幸(白梅学園大学学長 教育学)

「パパの育児~どうする?ママとの関係~」の回で、妻からの要求に応えられず、ダメ出しをされてしまうと悩んでいたパパはその後?

<前回の放送での質問内容>
妻からの要求に応えられず、ダメ出しをされてしまいます。どうしたらいいでしょうか?

▽それから3か月後の様子

パパ:
「お互いのミスを攻め合うのではなく、良いところをほめ合う関係になりました。」

パパは、ママにダメ出しされたり、怒られたりする最大の原因は自分にあると考え、すべてのことを丁寧にやるようになったそうです。
例えば、料理をするとき、以前は目分量で適当に作っていたけれど、分量をはかって作るようにしているそうです。
ママ曰く、パパの作るごはんはおいしくなってきているとのこと。

また、以前はパパの料理をママが手伝うことはなかったそうですが、今では2人で一緒に料理をすることもあるそうです。

ママ:
「私もスタジオで収録を見ていたのですが、『夫婦は人生の同志である』という大日向先生の言葉に私も主人も、とても感銘を受けました。それがきっかけになったのか、2人とも変わっていけたのかなと思います。」

これまでは「お互いの欠点を指摘し合う仲」だったのが、「お互いを同志として認め合う仲」になれたそうです。

また、パパは5年ぶりにママのことを名前で呼ぶように。

ママ:
「“ママ”と呼ばれるより、名前で呼ばれる方が、自分のことを認められているような気がします・・・ちょっと恥ずかしい⋯照れもありますけど(笑)」


「赤ちゃんの発達と不思議な動作」の回で、ハイハイの練習のような動きをしていたお子さんたちはその後?

<前回の放送での質問内容>
この動きはハイハイの練習?

▽その後の様子

両手両足をバタバタすることしかできなかった男の子は・・・

ずりばいができるようになりました!

腰を前後に動かすことしかできなかった男の子は・・・

ハイハイができるようになり、

さらに歩くこともできるようになりました!

なかなか前に進めなかった女の子は・・・

ハイハイができるようになり、

1人で立つことができるようになりました!

3人ともしっかり成長!赤ちゃんってすごいですね。


「きょうだいの子育て」の回で、目の回るようなきょうだい子育ての毎日でイライラしてしまうと悩んでいたママはその後?

<前回の放送での質問内容>
余裕をもってきょうだいを育てるにはどうしたらいい?

▽それから1か月後の様子

相変わらず元気いっぱいのきょうだい。
でも、ママは、イライラすることなく笑顔でお子さんたちを見つめることができていました。

ママ:
「今までは子育てにイライラしてしまう自分に自己嫌悪を抱いていました。
でも、収録で専門家の話を聞いて、気持ちが軽くなり、今はイライラしても『まあいっか』と少しずつ流せるようになりました。」

そして、収録に参加して一番変わったのはパパ。

以前にも増して、子どもの面倒を見てくれるようになったそうです。
休日は、ママが好きなことをできるように、子どもたちとお留守番もしてくれるみたいです。

パパ:
「子ども2人の面倒を1人でみてみると、この年齢になると言う事を聞いてくれないことも多く、自分のやりたいようにできない・・・という子育ての大変さを実感しました。それと同時に、1人で自由に過ごせる時間の貴重さを感じたので、ママにも休日は好きなことをしてもらいたいなと改めて思うようになりました。」

ママは、そんなパパの協力も得て、育児のためにしばらくお休みしていたフルート教室に再び通い始めるようになりました。

ママ:
「フルートを吹いているときは、音符を見て、先生の伴奏を聞いて・・・と音楽に集中しているので、子どもたちのことは少し忘れちゃいます(笑)ふだんは使わない頭や神経を使っているので、良いリフレッシュになっていると思います。」


どうして姉は妹にちょっかいを出すの?

きょうだいの子育て」の回より

2歳4か月と4か月になる女の子2人を育てています。
お姉ちゃんは、妹をかわいがったり、面倒をみてくれたりするのですが、私が目を離したすきに、妹の手を強く握ったり、叩いたりすることがあります。
どうしてお姉ちゃんは妹にちょっかいを出すのでしょうか?
(2歳4か月と4か月の女の子をもつママより)

ちょっかいを出す理由はさまざまある

回答:遠藤利彦さん

ちょっかいを出す理由としては、さまざまなことが考えられます。
ひとつは、お姉ちゃんにとって、赤ちゃんという存在が不思議な存在で、「ちょっと触ってみよう」「ちょっとつねったらどうなるかな」と、興味津々でちょっかいを出している可能性があると思います。これは、興味から関わって、加減を学ぶことにつながります。
また、別の面としては、妹のことを「侵入者」だと感じている面もあると思います。妹が生まれるまでは、お母さん・お父さん・自分の3人で完結していたところに、妹が後から割って入ってくるため、自分の空間に侵入された気がして、いじわるをしてしまうのでしょう。このような気持ちって、大人でもなんとなくわかりますよね。
お子さんには「気持ちはわかるけど、された方は痛いよ」と共感しながら、ちょっかいを出された側の気持ちを伝えてあげることが大切です。

上の子へのフォローで大事なポイントは2つ

回答:汐見稔幸さん

きょうだいの子育てにおける、上の子へのフォローとして大事なポイントは2つあります。
ひとつは、「妹のお世話ばかりで一緒に遊べなくてごめんね」「今は、下の子が寝ているから絵本読んであげるよ」というように、お姉ちゃんのことも「愛している」というメッセージは丁寧に伝えてあげること。
もうひとつは、お姉ちゃんに、下の子のお世話のお手伝いをさせること。例えば、オムツを持ってきてもらう、哺乳瓶を持ってもらうなどしてみてください。そして、上手にできたらほめてあげましょう。このような体験を通して、“お姉ちゃん”という意識を持たせてあげると、「きょうだいってこういう感じなんだ」と“きょうだい”を感じることができ、それが原体験になるかと思います。

※記事の内容や専門家の肩書などは放送当時のものです