全部見せます! 子育てアイデア大賞

すくすく子育て
2016年8月27日 放送

毎年年末に放送している「すくすくアイデア大賞」!
子育ての中で役に立つ、いろいろなアイデアを募集し、これは使えるという優れたアイデアや、ユニークなアイデアを紹介しています。

おかげさまで今年は記念すべき10回目!
そこで今回は、これまでの9回分の大賞作品を紹介します。

「すくすく子育て 全部見せます! 子育てアイデア大賞」

専門家:
榊󠄀原洋一(お茶の水女子大学副学長・小児科医)

携帯ムービーで赤ちゃん泣きやませ術

大阪府 日野さん/アイデア大賞2007大賞作品

携帯ムービーで赤ちゃん泣きやませ術

<どんなアイデア?>

外出中などに、子どもが泣きやまず、困ったときに、子どもを泣きやませるためのアイデアです。

このアイデアは、動画で子どもの泣いている姿を撮影し、それを子ども自身に見せるだけです。
子どもは、動画を見て自分の泣き声を聞くとキョトンとし、泣きやみます。

<専門家からの一言>

回答:榊󠄀原洋一さん

子どもの心理をうまく活用したアイデアです。
人間の赤ちゃんは犬や人形より、人間の赤ちゃんに関心がひきつけられます。
月齢が小さく、動画や鏡に映っているのが自分のことだとわからなくても、人間の赤ちゃんを一生懸命見るのです。
そしてだんだん大きくなると、自分だということがわかり、今度は「自分がいる」という意味で関心を持ちます。


ハイハイ赤ちゃんに効果的!「ミラーでストップ!」

神奈川県 草郷さん/アイデア大賞2008大賞作品

2008年大賞作品「ミラーでストップ!」

<どんなアイデア?>

ハイハイできるようになった子が、入ってほしくない場所などに入るのを防ぐアイデアです。

いたずらして欲しくない場所の手前に鏡を置いてください。
すると、子どもはコンセントや隙間より、鏡に映る自分に気を取られ、注意がそれますよ。

<専門家からの一言>

回答:榊󠄀原洋一さん

月齢が小さい赤ちゃんが鏡を見た場合、まず「赤ちゃんがいるな」とわかります。そして、個人差はありますが1歳~2歳くらいになると、鏡に映っているのが自分だとわかるようになり、関心を持ちます。

鏡に映っているのが自分だとわかるのは、人間の特徴です。犬などにはわからないんですよ。


子どもが集中する!「入れるだけで手作りBOOK」

神奈川県 高田さん/アイデア大賞2009大賞作品

2009年大賞作品「入れるだけで手作りBOOK」

<どんなアイデア?>

子どもの注意を長くひいておくことができる、手作りBOOKです。

写真屋さんでもらうポケットアルバムに、子どもの好きなものをたくさん入れて、本にします。
この本には、子どもが大好きなものがいっぱい詰まっているため、集中して遊びますよ。
入れるものの例:おもちゃ、拾ってきた葉っぱ、ふりかけ、広告の切り抜きなど
※子どもが好きなものなら、何でも入れてみましょう。

<専門家からの一言>

回答:榊󠄀原洋一さん

赤ちゃんは、身近なものに興味を持ちます。月齢が小さくまだストーリー性が分からない時期は、身近なものが描いてあったりする絵本に、関心を持つのです。
これは、そのような赤ちゃんの心理を生かした、すごいアイデアです。

また、子どもが大きくなったときに見返えして「こんなのが好きだったんだな」と振り返ることができる、いい思い出にもなりますね。


赤ちゃんの写真撮影アイデア「ねんねフキダシ」

滋賀県 徳田さん/アイデア大賞2010大賞作品

2010年大賞作品「ねんねフキダシ」

<どんなアイデア?>

「毎日帰るのが遅くて、子どもの寝顔しか見れない!」という忙しいパパにも、子どもと思い出を残すことができるアイデアです。

眠っている子どものそばに、セリフを書いたフキダシを置いて演出し、写真を撮影します。
子どもが大きくなったときに一緒に見るのが楽しみになりますよ。

<フキダシの作り方>

▼用意するもの

・ホワイトボードシート
・ボード専用のペン
・はさみ

▼作り方
(1)「ホワイトボードシート」を漫画のフキダシのように切る。

(2)フキダシに好きなセリフを書く。
(3)フキダシを寝ている子どもの横に置き、写真を撮る。
書く内容を会話にすると、より一層楽しめますよ。

▼フキダシを使った会話の例
【1】

【2】

【3】

【4】

<専門家からの一言>

回答:榊󠄀原洋一さん

子育てで大変だったことは、後になると夫婦共通の楽しい思い出になります。
このアイデアは、子育ての大変なところをうまく楽しいことに変えている、おもしろい取り組みです。


子どものやる気を引き出す声かけ「次、何するでしょうか?」

石川県 谷脇さん/アイデア大賞2011大賞作品

2011年大賞作品「次、何するでしょうか?」

<どんなアイデア?>

「もう寝る時間なのに歯を磨いてくれない」ようなときに、子どものやる気を引き出すアイデアです。

「次、何するでしょうか?」という“魔法のことば”と、クイズのような会話で、子ども自身から次にやることの答えを引き出し、子どもを促します。

▼実践例
ママ:「じゃあ問題。○○ちゃんの歯ブラシに書いてある絵は何の絵でしょうか。」
子ども:「えっと、わんわん。」
ママ:「正解! じゃあ次にやることは何でしょうか。」
子ども:「えっと、歯磨き。」
ママ:「正解!」

<専門家からの一言>

回答:榊󠄀原洋一さん

「○○しなさい!」と言われると、子どもは受け身で聞きます。しかし、クイズのような感覚で「次何するのかな?」と聞かれると、子どもは思わず答えてしまいます。
一方的な命令ではなく、次にやることを子どもに選ばせることがコツです。
楽しく「次何やる?」と問いかけると、子どもも「うまく答えたら褒めてもらえるかな」と、次にやるべきことを答えます。そして、自分で答えたことで、やらなくてはいけないことに気がつくのです。

子どもの心理的な動きをきちんと見て対応しているなと感心します。


子どもが楽しんで歩くように!「わんわんのお散歩」

長野県 今井さん/アイデア大賞2012大賞作品

2012年大賞作品「わんわんのお散歩」
2012年大賞作品「わんわんのお散歩」

<どんなアイデア?>

子どもに犬の散歩をしている気分を体験させて、たくさん歩いてもらうアイデアです。

木の丸太を犬に見立てることで、“擬似”犬の散歩をすることができます。
丸太の“わんわん”と散歩することで、以前は歩くとすぐにだっこをせがんでいたお孫さんも、たくさん歩くようになったそうです。

<“わんわん”の作り方>

(1)丸太を15cmくらいの長さに切る。

(2)丸太にフックを差し込む。

(3)フックを丸める

(4)フックに散歩用のリードをつける。
これで完成です。

<専門家からの一言>

回答:榊󠄀原洋一さん

おもちゃというのはそもそも、大人がやっているものを子ども用にしたものです。そのため、たとえ使っているものがおもちゃでも、子どもにとっては大人がやっていることと同じように感じます。

また、このアイデアの面白い所は、なかなか子育てには入っていけないおじいちゃんの発案だというところです。


人見知り対策アイデア「いないいないじぃじ」

滋賀県 尾松さん/アイデア大賞2013大賞作品

2013年大賞作品「いないいないじぃじ」

<どんなアイデア?>

離れて暮らしていてふだん会えないおじいちゃんに、人見知りしてしまう子どもが、おじいちゃんに慣れるアイデアです。

おじいちゃんの写真を使って作った、「いないいないばぁ」のおもちゃ、「いないいないじぃじ」を使います。
おじいちゃんが同じ部屋にいることも怖がっていた子が、「いないいいないじぃじ」を使ってからは、おじいちゃんに対する人見知りが緩和されたそうです。

<「いないいないじぃじ」の作り方>

(1)いないいないばぁの格好のおじいちゃんの写真を2種類(「いないいない」と、「ばぁ」の状態)撮影し、印刷。

(2)「いないいない」と手で顔を覆っている状態の写真の、手の部分を切り取り、「ばぁ」の写真の上に重ねる。

(3)両端をテープでとめる。

これで完成です。

「いないいないじいじ」で遊んでいると、次におじいちゃんに会ったときに、人見知りをしなくなります。

<専門家からの一言>

回答:榊󠄀原洋一さん

人見知りというのは、他人(知らない人)に対しての不安です。そのため、いつもはいない人がそばにいると、人見知りの子どもは怖くなってしまいます。
しかし、「いないいないじぃじ」を使うと、子どもも「いつも見ている顔だ」と思い、「あの人だ」とわかります。

このアイデアも、子どもの心理をうまく活用しています。


鼻をかむコツを習得できる「簡単! 鼻かみ上達法」

岡山県 白神さん/アイデア大賞2014大賞作品

2014年大賞作品「簡単! 鼻かみ上達法」

<どんなアイデア?>

子どもに鼻のかみ方を教えるアイデアです。

ティッシュロケットを発射して、鼻をかむコツをつかみます。
遊び感覚で鼻をかむコツを習得することができますよ。
3歳くらいからできるようになります。

▼やり方
(1)ティッシュを丸め、片方の鼻の穴に入れる。
※鼻の奥に入ってしまうと危ないので、ティッシュは小さく丸め過ぎないようにしましょう。
(2)ティッシュを入れていない方の鼻の穴を、指で押さえる。
(3)鼻から息を出し、ティッシュを吹き飛ばす。

<専門家からの一言>

回答:榊󠄀原洋一さん

鼻をかませるときに「“ふ~ん”して」と子どもに言っても、なかなか子どもには感覚がわかりません。
しかし、鼻かみ法をやることで、強く息を出す感覚が自分で目に見えて分かるようになるため、鼻をかむときのコツをつかめます。


子どもが買い物に集中!「安心! 子どもと買い物リスト」

千葉県 宇尾さん/アイデア大賞2015大賞作品

2015年大賞作品「安心! 子どもと買い物リスト」

<どんなアイデア?>

スーパーマーケットで走ってしまう子どもを、買い物に集中させるアイデアです。

その日に買い物するものをイラストでリスト化し、子どもにリストを見ながら商品を探してもらいます。子どもは、宝探しをするように商品を探しますよ。
そして、買い物に集中することで、スーパーマーケットは遊び場ではなく、買い物をする場所だということを子どもは理解します。

▼アイデアの使い方
(1)その日に買うものを、絵本などを参考にイラストにし、リスト化する。
(2)そのリストをもとに、子どもに商品を見つけてもらう。

<専門家からの一言>

回答:榊󠄀原洋一さん

スーパーマーケットはたくさん物があり、いろいろな刺激もあります。そのため、子どもは集中できず興奮してしまいます。
しかし、「コレに集中してね」と提示してあげると、集中がそこに行きます。例えば「かぼちゃ」というと、他の物が見えても「かぼちゃ」が特に見えるようになります。
このアイデアは、集中力を上手く活用したアイデアです。

※記事の内容や専門家の肩書などは放送当時のものです