大人にはちょっと不思議に思える行動でも、そこには子どもが成長するための大切なメッセージが隠されています。乳幼児の発達や行動にくわしい専門家に、子どもたちのいろんな行動について聞きました。
今回は、「笑い」に関する子どもたちの行動を見ていきます。

専門家:
岩立京子(東京家政大学 教授/子ども学)
大豆生田啓友(玉川大学 教授/乳幼児教育学)

くすぐり笑いからの睡眠!?

まずは、りょうせいくん(7か月)。くすぐられて笑っていた直後でも、頭をなでられると、うとうとになってしまいます。

コメント:岩立京子さん

睡眠には、浅い眠りと深い眠りの2種類があります。赤ちゃんは、大人よりも浅い眠りが多いんですね。浅い眠りで外の刺激を感知しながら、脳を発達させていくシステムを持っているんです。
おでこを優しく触られると浅い眠りに入っていく、激しく体を動かすくすぐりのときには覚醒する。浅い眠りと覚醒を繰り返しているわけです。はっきりと行動に出ていますね。


ぬいぐるみ遊び

かいとくん(9か月)は、ぬいぐるみが上下するだけで、何度も大笑いします。

コメント:大豆生田啓友さん

小さな子どもは顔が好きなんですよね。ぬいぐるみの顔を通したうえで、動きのおもしろさがあると思います。しかも、小さな子どもは繰り返しのリズムも大好きなんです。その動きが「おもしろい」となると、何度もあきるまでおもしろい。それが小さな子の特徴なんです。
この時期は、何度でもおもしろいけど、しばらくたつと「なにそれ?」という顔もされるので、こんなに喜んでくれるぐらいハマっているときは、大変でもつきあってあげるのが大事ですね。


意外な物で笑う

続いて、意外なもので笑う子どもたちを紹介します。

まずは、れんとくん(6か月)。空気のこん包材が破裂するときの「ポン!」という音を聞くと笑います。

そうまくん(5か月)の笑いのツボはお掃除グッズの動き。ころころと転がる粘着クリーナーを見ると笑ってしまいます。

かずきくん(7か月)は、なぜかリモコンを落とされると楽しいようです。

コメント:岩立京子さん

3人に共通しているのが、楽しい雰囲気があることです。例えば、おむつを替えるときでも、「替えるよ〜♪ 替えるよ〜♪」と楽しそうにおむつを持って行くと、子どもは「へへっ」と笑って逃げたりしますよね。子どもは遊戯的雰囲気(遊び気分で物事をする様子)を読み取ります。大人が楽しもう・遊ぼうとする意図を感じとる力があるわけです。
リモコンの場合も、単に落としてもおもしろくないけど、大人が「子どもが笑うだろうな」と思って落としているので、一緒に笑うわけです。そして、また落っことすから、より一層楽しくなる笑いの循環があると思います。

コメント:大豆生田啓友さん

ちょっとしたことで子どもが笑ってくれることがあるので、大人はそこをつかまえてください。子どもによっても、その時期によっても笑いのツボは違うと思いますが、「ここがおもしろいんだ」というポイントをつかんだら、ぜひつきあってあげてください。

※記事の内容や専門家の肩書などは放送当時のものです