2020年07月21日(火) 【水彩画】かすれない!にじまない!絵の具のぬり方
かすれちゃったり、にじんじゃったり、
絵の具で色を塗るのって難しい!
でもすイエんサー流の極意がわかると、
苦手どころか得意になっちゃうこと間違いなし!
(今回の水彩画で使う絵の具は、たいていの小学校で使われている、乾くと色が混ざらず塗り重ねられる種類のものです)
①絵の具の「かすれ」をなくそう!
空などの広い部分を塗っていると、
どうしてもかすれちゃう・・・。
そんなときは【画用紙に先に水をぬる】!
【なんで先に水を塗るの?】
水彩画で使う画用紙は水分を吸収しやすい。
だから色を塗っていると筆の水分をすいとられて、
色がかすれてしまうんだ。
画用紙に先に水を塗っておけば、
水分が吸収されにくくなってかすれなくなる!
【かすれないポイント】
先にぬる水は、画用紙が湿るくらい。
この時、絵の具と水の割合は1:1くらい。
目安はケチャップくらいの柔らかさ。
↑水を画用紙が湿るくらいぬっておくと・・・
↓絵の具がよくのびる!
※空などの広い場所を塗るときのおすすめ法です。
※かすれが必ずしも悪いわけではありません。絵の味になることもあります。
②絵の具が「にじまない」ようにしたい!
まだ乾いていないところに色を重ねると、
絵の具がにじんで台なしに・・・。
でも乾くのを待っていたら全然終わらない・・・。
そんなときは【フーフーパタパタで早く乾かそう】!
【速乾ワザ!フーフーパタパタ】
使うのは「筒」と「あおぐもの」。
筒はラップの芯や紙を丸めたものでOK。
あおぐものは、うちわ、下敷き、ノートなど。
乾かしたいところに筒を通して空気を吹き込み、
そのあとパタパタあおぐだけ!
そのままにしておくのに比べて3分の1の時間で乾く!
(番組スタッフ調べです)
【なんで早く乾くの?】
温めると水分は蒸気に変わりやすい。
筒を通して息を吹きかけると、
息は周りの空気で冷えることなく、
あたたかいまま絵の具に届く。
でもあたたかい空気で水分を蒸気に変えても、
空気が貯められる蒸気の量には限界がある。
そこで、その蒸気をあおいで吹き飛ばすんだ!
これを繰り返し交互にやることで早く乾くよ。
※ドライヤーを使うと楽に早く乾かせます。
③絵に「深み」を出すには?
かすれもにじみも無くなったすイガールズの絵。
でも何か足りない・・・。
足りていないものとは【影】!
どんな絵でも、影を描くと上手に見える。
でももっと深みのある絵にするポイントが、
2種類の影を描くことと、
影にも色をつけること。
【影は2種類ある】
実は影には、「床に落ちる影」(かげ①)と、
「ものにできる影」(かげ②)がある。
【影にも色がある】
なんでも黒っぽく塗ってしまいがちな影。
でもよ~く見ると、影は黒くない。
影にもそれぞれ色があるんだね。